ダンス・ダンス・ダンス(下) の商品レビュー
あっちの世界とこっちの世界を繋ぐために、こっちの世界にとどまるために、踊るんだ。誰よりも上手く踊るんだ。誰もが感心するステップを。音楽がかかっている間は踊り続ける。 登場人物に名前が付いているのは珍しいような気がした。そして登場人物それぞれの内面的描写が多かった。彼のダンスはとて...
あっちの世界とこっちの世界を繋ぐために、こっちの世界にとどまるために、踊るんだ。誰よりも上手く踊るんだ。誰もが感心するステップを。音楽がかかっている間は踊り続ける。 登場人物に名前が付いているのは珍しいような気がした。そして登場人物それぞれの内面的描写が多かった。彼のダンスはとても魅力的だった。
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今月も、ついつい(じゃないね、これは確信犯。私の読書は不治の病です。)たくさん本を読んでしまっているけど、一番メインはこの本だと思う。とにかく面白いので、どうしても先を急いでしまうのだけど、意識してゆっくり読んだのは自分でも偉いと思う・・なんて。^_^;一行、一行、春樹さんからの...
今月も、ついつい(じゃないね、これは確信犯。私の読書は不治の病です。)たくさん本を読んでしまっているけど、一番メインはこの本だと思う。とにかく面白いので、どうしても先を急いでしまうのだけど、意識してゆっくり読んだのは自分でも偉いと思う・・なんて。^_^;一行、一行、春樹さんからのプレゼントのように嬉しいものが詰まっていることをどう言ったらいいのか。そして、ホント、笑っちゃうのは、「村上春樹」を読んでいると、いつも呼吸が楽になってすぅ〜〜っと眠りに入ってしまうことが多いこと。気持ちのいいマッサージ中に、せっかく気持ちがいいのだからずっと起きていたいのに寝てしまう感じかな。読みたくてたまらないのに寝てしまう自分って、ホント、変だと思う。ネタばれ??? です。最後の一行、「ユミヨシさん、朝だ」と僕は囁いた。には、いつもずしんと感動してしまう。この台詞が爽やかか、どうか、は、人によって解釈が違うだろうけど、(直前の怖くてたまらない壁抜けには息が荒くなってじっとしていられないほどだしね)、でも、こんな風に寝ている自分に囁いてもらったらどんなに嬉しいだろう、と思うんですよ。
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ユミヨシさんが好きだ。 あんな女性になりたい。 「風の歌を聴け」から「ダンス・ダンス・ダンス」に至るまで、「僕」はあらゆる出来事をくぐり抜けてきたわけだけど、最後には全ての物事がおさまるべき場所におさまったのだと思う。良くも悪くも。 それにしたって私は春樹のトリコだ。
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物語の運び方はスマートでおしゃれな感じがする。だけど、感じるのは新鮮な驚きとか、浮き立つ楽しさとは正反対のもの。それでも、踊り続けるという暗喩。
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「空を飛ぶのがすごく気持ちよくて好きだとする。でもいろんな事情でたまにしか飛ぶことができない。そうだな、天候とか、風向きとか、あるいは季節とかによって、飛べたり飛べなかったりするんだ。でも飛べない日が続くと力も余るし、苛々してくる。自分が不当に戒められ貶められているような気がして...
「空を飛ぶのがすごく気持ちよくて好きだとする。でもいろんな事情でたまにしか飛ぶことができない。そうだな、天候とか、風向きとか、あるいは季節とかによって、飛べたり飛べなかったりするんだ。でも飛べない日が続くと力も余るし、苛々してくる。自分が不当に戒められ貶められているような気がしてくる。どうして飛べないんだと腹も立ってくる。こういう感じわかる?」 「わかる。いつでもそんな風に感じてる」 「じゃあ、話が早い。それが性欲なんだ。」
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最後も良い。痺れる。 「ユミヨシさん、朝だ」 ハワイに行く前に読んでたら(もう何年も前だけどハレクラニに泊まった)、ぜひハレクラニでピナ・コラーダを飲みたかったな。
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『羊をめぐる冒険』のその後の時代(80年代)を描いた象徴的な作品。 内容的には『羊をめぐる冒険』を引き継いでいる。 著者のデビュー作『風の歌を聴け』から『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』そしてこの『ダンス・ダンス・ダンス』と、主人公と舞台は変わらない四部作のしめくくりの...
『羊をめぐる冒険』のその後の時代(80年代)を描いた象徴的な作品。 内容的には『羊をめぐる冒険』を引き継いでいる。 著者のデビュー作『風の歌を聴け』から『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』そしてこの『ダンス・ダンス・ダンス』と、主人公と舞台は変わらない四部作のしめくくりの作品。
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人は死ぬ。時は流れる。 そしてみんな、いつか社会に戻っていく。 踊り続けるために。 まあそれも、悪くないかな。 そんなことを読後に感じた。
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これは、奥が深いと思う。 何か考えたいときについ手に取ってしまう。 やはり初期3部作と一緒に読みたい。 五反田サンがとても好きです。 ユキとデートしてガムをいただきたいものですwww
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「サンドイッチ」「あるいは」がよく出る話。ハルキムラカミ長編に「サンドイッチ」が登場しないことって、あるいは無いかもしれない。
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