ダンス・ダンス・ダンス(下) の商品レビュー
旧友で俳優の五反田君…
旧友で俳優の五反田君。彼はまさに「高度資本主義社会」の抜けられない連環に捕らわれてしまっている。主人公である「僕」と五反田君の辿る運命とは。現代という時代について考えさせられる。
文庫OFF
少しSFめいたところ…
少しSFめいたところもありますが、それがこの作品の醍醐味です。村上春樹特有の文体にひきこまれながら、奇妙な冒険にいざなわれていきます。読みやすい構成ですのでおすすめです。
文庫OFF
村上春樹の作品の中で…
村上春樹の作品の中で「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と並んで最もお気に入りの作品となりました。一度読み始めるととまらなくなります。
文庫OFF
『風の歌を聴け』、『…
『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の三部作の続編。出来れば三部作を読んでからこの本を読んでください。後悔はしません。
文庫OFF
羊をめぐる冒険はすごく惹かれたけど、こっちは全然惹かれなかった。魅力的なキャラクターがいなかった。情景描写でさえ特に印象に残ってない。 五反田くんだが、理性的だったのが没頭できなかった理由だと思う。普通の生活するために、憤りに折り合いをつける人より、信念に従った生き方をしたいがた...
羊をめぐる冒険はすごく惹かれたけど、こっちは全然惹かれなかった。魅力的なキャラクターがいなかった。情景描写でさえ特に印象に残ってない。 五反田くんだが、理性的だったのが没頭できなかった理由だと思う。普通の生活するために、憤りに折り合いをつける人より、信念に従った生き方をしたいがために、自分を犠牲にする人のが魅力的だと思う。とりあえずフィクションの中では。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キキとの再会を個人的にとても期待していた。ハワイのとこは読んでて少し退屈だったけど、キキとすれ違ったのを機に急展開。キキとやっと会えたと思ったから嬉しかったのにお預けになり、代わりに六体の白骨に出くわした。 そしてまさかのキキは五反田くんに…。どうしてキキは五反田くんに協力したのか…。メイちゃんは誰にどうして殺されたのか、羊男はどこに行ったのか、謎が多く残る終わり方だった。 僕はちゃっかりユミヨシさんとハッピーエンドになっちゃった…。でもありとあらゆるものを失った僕だからユミヨシさんと一緒にいられてよかったね。ユキもいるけど。 印象に残ってるシーンがある。ディックノースが死んじゃって、ユキが生前のディックノースへの態度を後悔してるところに、僕がユキにかけた言葉。「人というものはあっけなく死んでしまうものだ。人の生命というのは君が考えているよりずっと脆いものなんだ。だから人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。公平に、できることなら誠実に。そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。」 これは、けっこうハッとさせられた。自分を省みるきっかけを与えられた。 謎が多すぎる終わり方だったから、この続きがあったら読みたい。
Posted by
漫然と思考を巡らせているとき、ふと残酷なアイデアを思いつくことがある。妄想のなかで、大事なものが壊れたり、人が死んだりする。もっとひどい方法を探したりする。そうなったとき、自分はどうなるのだろうなどと考える。五反田君は自分のなかに居る悪意だ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そんな単純じゃないんだろうけど、現実に戻れた人物は生き残って、現実に戻ってこれなかった人物が骨になってしまったのかなーなんて思いながら読み終えた。 という視点で見ると6人目の骨は羊男か、アメかな…かっこう。
Posted by
上手いんじゃない。ただ愛情をこめて丁寧に作っているだけだよ。それだけでずいぶん違うものなんだ。姿勢の問題だよ。様々な物事を愛そうと努めれば、ある程度までは愛せる。 気持ち良く生きていこうと努めれば、ある程度までは気持ち良く生きていける 住むんなら港区、車はBMW、時計はロレック...
上手いんじゃない。ただ愛情をこめて丁寧に作っているだけだよ。それだけでずいぶん違うものなんだ。姿勢の問題だよ。様々な物事を愛そうと努めれば、ある程度までは愛せる。 気持ち良く生きていこうと努めれば、ある程度までは気持ち良く生きていける 住むんなら港区、車はBMW、時計はロレックスってね。ある種の人間はそういうものを手に入れることで差異化が達成されると思ってるんだ。みんなとは違うと思うのさ。そうすることによって結局みんなと同じになってることに気がつかないんだ。想像力というものが不足しているんだ。そんなものただの人為的な情報だ。ただの幻想だ。僕はそういうのにとことんうんざりしている。自分自身の生活にうんざりしている。もっとまともな暮らしがしたいと思う。でも駄目だ。僕は事務所に全部押さえられちまっている。着せかえ人形と同じだ。ある種の人間はそういうのをうらやましいと思うだろう。でもね、それは僕の求めているものではないんだ。僕が求めているのは、そういう生活をしている限り手にいれることのできないものだ 僕の言ってることは、大抵の人間にはまず理解されないだろうと思う。普通の大方の人は僕とはまた違った考えかたをしていると思うから。 でも僕は自分の考え方がいちばん正しいと思ってる。具体的に噛み砕いて言うとこういうことになる。人というものはあっけなく死んでしまうものだ。人の生命というのは君が考えているよりずっと脆いものなんだ。だから人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。 公平に、できることなら誠実に。そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。個人的に。
Posted by
大人になるにつれ、守るべきものが増え、自分だけで色々なことを決められなくなってしまう。自分のペースを社会のペースに合わせていくのは大変だよなと思いました。もっと挑戦したくもなった。
Posted by