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神様がくれた指 の商品レビュー

3.8

130件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2012/02/17

前半が好き。犯罪がからんだハラハラストーリー(後半)になると、つい、伊坂幸太郎のようなキレイな展開を期待してしまう。読んだ後に、「ああ、そうか。佐藤さんだった、間違えた。」と呟いてしまった。

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2012/02/16

出所したばかりのスリの青年と、うさんくさい(?)占い師の友情物語……とでもいうのでしょうか。面白かったです。 厚さはそこそこあったんですが、ほぼ一気読み。 これはキャラクター造型よりもむしろ、ストーリーとしての面白さかな。

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2012/01/20

佐藤多佳子氏の作品は「一瞬の風になれ」みたいなさわやかスポーツ小説をイメージしてしまうので、このすりと占い師の組み合わせのハードボイルドっぽいストーリーは意外だった。しかしどこかコミカルな部分もありその辺が彼女らしいと感じた。登場人物の性格設定は絶妙で、か弱くも愛する人のためには...

佐藤多佳子氏の作品は「一瞬の風になれ」みたいなさわやかスポーツ小説をイメージしてしまうので、このすりと占い師の組み合わせのハードボイルドっぽいストーリーは意外だった。しかしどこかコミカルな部分もありその辺が彼女らしいと感じた。登場人物の性格設定は絶妙で、か弱くも愛する人のためには大胆な行動をしてしまう咲、完璧で他人にも厳しいが根は人間的な 占い師の姉など、興味をそそる人たちが登場する。私は登場場面が少ないが 占い師の姉、冬美が好きだな。

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2012/01/15

スリと占い師という取り合わせが面白かった スリという犯罪がまるで芸術のように感じてしまう。 その中に、仲間意識があったり、人を思いあう気持ちの流れがあったりして心地良かった。 ただ、ベースが犯罪なので、これでいいのか?みたいな思いはあった。でも応援したくなってしまうようなstor...

スリと占い師という取り合わせが面白かった スリという犯罪がまるで芸術のように感じてしまう。 その中に、仲間意識があったり、人を思いあう気持ちの流れがあったりして心地良かった。 ただ、ベースが犯罪なので、これでいいのか?みたいな思いはあった。でも応援したくなってしまうようなstoryだった。 心に響く言葉も沢山あった。

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2012/01/05

天才スリと占い師の話。まだ途中。占い師に興味はなかったけど、マルチェラになら占ってほしいかも。めったに読まない後書きを読んだら坂田靖子さんでびっくり。『水の森綺譚』とか、好きなんですよね。坂田さんの仰るとおり危険な物語・・・でも、好き。

Posted byブクログ

2012/01/05

スリと占い師の微妙な関係性が好きだった。そして最初からは想像もつかない怒涛の後半。ハラハラしました。最後の2人の別れ際も、個人的にはとても心地の良い終わり方でした。

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2011/12/28

占い師とスリという変な組み合わせだけど、なんか爽快な小説。 お客さんの声にならない目線・表情を読み取り適切な反応を返す占い師、目と目で合図をしてチームプレーをするスリ。 明日から普通に仕事で会って話をする相手の表情をまじまじと観察してしまいそう。

Posted byブクログ

2011/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スリの現行犯で逮捕され刑務所を出たばかりの主人公・辻牧夫。 育ての親と共 に電車に乗った直後、自分がスリに遭う。 スったのは、まだ幼い高校生グループ。 彼らの鮮やかな手口を見た辻は絶対に捕まてみせると意気込むが、駅の階段から突き落とされてしまう。 動けなくなった辻を助けるのが、もう一人の主人公・昼間薫(マルチュラ)。 辻を介抱するため、隣に暮らす大家・三沢医師に手当をしてもらう。 のちに辻は新幹線での“仕事”を終え、昼間が滞納していた家賃分の金額をお礼として昼間に渡すため現れるのだが―。 神様がくれた指=箱師の辻のスリの技術、占い師の昼間の技術 「その時、昼間は気づいた。彼が右手を差し出したことに。  あれほど触られるのをいやがっていたスリの黄金の右手だ」(P641) タロットカードの「魔術師」のように悩んでいた二人もそれぞれの道を歩みだすことを予感させる。 辻は、堅気として咲を支えてゆくことを暗示しているのだろう。 「物語中に西武新宿線が出ている」と教えてもらい、手に取った本書。 「一瞬の風になれ」は、どうも好きになれなかったけれど、この小説は案外面白かった。 ただし、高校生グループの描写は、陳腐に感じられてしまう。 あまりにも、ステレオタイプというか。 むしろ、あれほどまでに親を金づるとしか思っていない、そもそも信頼している人が誰もいないというのは、マージナルな彼らを表す特徴にしたかったのだろうか。 そう考えると、登場人物はみんな境界で彷徨う人たちなのかも。

Posted byブクログ

2011/10/27

スリのくせにめちゃくちゃ魅力的な主人公。スリと占い師なんて、先が読めなすぎるしわくわくすぎる!そしてやっぱり、佐藤多佳子の文章大好き。丁寧だし、人物ひとりひとりがいい味出してる。長さなんて気にならず一気でした。タイトルも良い。

Posted byブクログ

2011/10/11

偶然出会ったスリと占い師の話。一人でのスリを生業としながら、最後に敵である武内とコンビプレーに快感を思う複雑な気持ち。最後の場面でマルチェラと別れの挨拶では右手で握手・・・それを語る意味は。

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