神様がくれた指 の商品レビュー
スリを生業とする人たちの話だから 共感はもちろんできません。 長い小説だった。再読はたぶんしないだろうな。
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不安定な繋がりを持った人たちが、不安定な生き方を自分なりの意地で生きようとする少し危うい物語。 こういう危うい人たちの暴力を伴う場面はどうしても好きになれません。
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指がする仕事。それも特別な仕事をする二人が出会ったことで始まる新しい流れ。どうしようもない淀みはチラホラ残るけれど、彼らの未来が少し明るくなった気がする。 外出する時は貴重品に気をつけよう。
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タイトルからピアニストの話かと思ったら、スリの話でした。 なかなか丁寧に書かれていて、人物たちの人柄や生い立ちまでも くどくど書かずとも分かるようになっている。 ただ、人物たちを魅力的に見せる書き方がちょっとわざとらしかったかな。そのため、どのキャラもイマイチ魅力を感じることでき...
タイトルからピアニストの話かと思ったら、スリの話でした。 なかなか丁寧に書かれていて、人物たちの人柄や生い立ちまでも くどくど書かずとも分かるようになっている。 ただ、人物たちを魅力的に見せる書き方がちょっとわざとらしかったかな。そのため、どのキャラもイマイチ魅力を感じることできなかったし、早田咲が好きな男の為にとった行動なんて、イラっ。 ルックスがいいという設定だから許される人柄だよ。 あれが不細工だったら、男からもイラッとされるっしょ。 ( ・_ゝ・)<2時間ドラマのような楽しさ
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スリと占い師、どちらも非日常的でへぇって感じだった。 とくに財布を抜き取るシーンとか、どきどき。 電車で迂闊にぼーっとしてらんないなー ただ、脱落した占い師の心理は理解できても、スリ師の心理は理解できん。それがいいことなのか、よくないことなのか・・・。 ま、善良な一市民ですから...
スリと占い師、どちらも非日常的でへぇって感じだった。 とくに財布を抜き取るシーンとか、どきどき。 電車で迂闊にぼーっとしてらんないなー ただ、脱落した占い師の心理は理解できても、スリ師の心理は理解できん。それがいいことなのか、よくないことなのか・・・。 ま、善良な一市民ですから。
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自分、本を読むときはカバーを外して読むんです。 持ち歩くことが多いので、鞄の中で汚れたりしますし、いくら中古で買ってるとはいえ、自分が出来る範囲では綺麗に扱いたいですし(その割りお風呂で読んだりしますが。一応見てくれだけでも)。さらにいえばページを繰ってる時にカバーだけ角度の少な...
自分、本を読むときはカバーを外して読むんです。 持ち歩くことが多いので、鞄の中で汚れたりしますし、いくら中古で買ってるとはいえ、自分が出来る範囲では綺麗に扱いたいですし(その割りお風呂で読んだりしますが。一応見てくれだけでも)。さらにいえばページを繰ってる時にカバーだけ角度の少ない曲がり方をするうえだんだんずれてくのが嫌いなんです。 だから読み始めるときまず最初にすることが、カバーを外すことなんです。外したら最後読み終えるまで再びカバーを目にすることはないんですね。 何でこんなことを延々と書いたかというと、これ、読み終わってカバーを再び付けるとき、初めて表紙絵を見て、「まんまじゃん(笑)」って思ったからです。 本の表紙絵を見て吹いたのは、後にも先にもこの本だけかと。 職人気質のスリが出所直後スリにあい、偶然助けられた占い師の館でMetrosexualの占い師と同居し始めて、家族愛に溢れている育ての親の家に帰るのも気恥ずかしく、とにかくスリグループを捕まえようと、昔のスリ仲間に連絡を取ってグループを尾け始めたところ、同じく職人のおっさんが致命的な怪我を負わされ、もう絶対赦さんと乗り込んで行ったら逆に人質に取られて、相思相愛でもお互い片思いの幼馴染が一人で助けに来てくれて、彼女を賭けてスリグループリーダーと電車で連続スリをやって、お互いビビビと来て、最後にへまして警察につかまります。でもまぁそのビビビ感と、彼女の思いがわかったってことで、彼はこの先もすりを続けていくんだろうなぁ。 それで占い師は、METROSEXUALなうえ、占い師という世間では外れてる仕事を職として、常にどっちつかず。敵もいなければ味方もいない、超中途半端人生を謳歌していましたが、スリの彼と会って、彼にかなり肩入れを始めて、彼が捕まったときに一度は弁護士を目指したにもかかわらず救えなかったことを皮切りに、もう一度司法試験を目指すことにします。 という、書いていても「?」ってなる話でしたが、実際読んでいても何がメインストーリーなのか話の幕が閉じるまでわからない話です(笑) ただスリがかっこよくて、占い師がかっこよくて、後書きにもありましたが、良識との狭間でドキドキします。 「スリにあこがれちゃダメだろ・・・でもかっこいいな~><」ってな感じです。 メッセージ?まったく読み取れませんでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
出所したその日に、若いスリ集団とのトラブルでケガを負ったプロのスリ辻牧夫。ギャンブルに大量負けをした、女装タロット占い師マルチェラこと昼間薫。昼間が偶然辻を助けたことから、奇妙な、でも心地よい同居生活が始まった。あたたかく迎えてくれる“家族”や“恋人”がいるが、自分にケガを負わせたスリ集団を執拗に追おうとする辻。そして偶然にも、客のひとりがスリ集団の一員だと判明した時、崩壊に向けて物語りが進み出す。 うーーーーん。ストーリーとか発想はおもしろい。引き込む力はあるし。なんだけど、話に乗りきれなかったのは、主人公の感情に寄り添えなかったからかしら。やっぱりスリなんて最低。スリをすること以外は、“いい人”なんだと思う。でも、根本がね。 でも面白い小説でした。
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スリを生業とする青年と、女装をして占いをする青年二人が共同生活をするという、それだけでもかなり変わった設定なんですが本編も面白かったです! 特殊な生業をする二人の性格付けも面白いです。占い師として人から信頼を受けてる立場なのに、人に対してどこか冷めて距離を置く昼間と。スリという犯...
スリを生業とする青年と、女装をして占いをする青年二人が共同生活をするという、それだけでもかなり変わった設定なんですが本編も面白かったです! 特殊な生業をする二人の性格付けも面白いです。占い師として人から信頼を受けてる立場なのに、人に対してどこか冷めて距離を置く昼間と。スリという犯罪行為に身をおきながらも、頑なに一途で人好きする辻。 人に対して冷めていた昼間が、辻を自宅に招き入れた事から徐々に自分から他人に関わりを持つようになっていく様がかわいいです…っ。
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一度も口に出しては呼んだことのない彼の愛称を心の中でつぶやいた。寒いのはもういやだ、と君は言っていたっけ。君も今寒いのか? 君が今寒さに震えていることを切に祈る。命がなければ、寒さを感じることすらできないのだ。 (P.559)
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スリの細かな手口が読んでいて楽しい。主人公を囲む環境も下町風で心地よい。占い師さんは優しげな敬語キャラ。
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