1,800円以上の注文で送料無料

旅行者の朝食 の商品レビュー

4

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/11/30

 米原万里のエッセイは実に面白い。歯に衣着せぬ発言、ユーモア、知性、剛胆さと繊細さ。読んだあと爽快な気分になれること間違いなし。この本はタイトル通り、食にまつわるエピソードが中心なのだが、さすが米原万里、ヘンテコな話が満載だ。ハイジが飲んだ山羊の乳、桃太郎のキビダンゴ、キャビアを...

 米原万里のエッセイは実に面白い。歯に衣着せぬ発言、ユーモア、知性、剛胆さと繊細さ。読んだあと爽快な気分になれること間違いなし。この本はタイトル通り、食にまつわるエピソードが中心なのだが、さすが米原万里、ヘンテコな話が満載だ。ハイジが飲んだ山羊の乳、桃太郎のキビダンゴ、キャビアをめぐる虚実、旅行者の朝食の正体など、読んでいて思わず吹き出してしまう。一番印象に残るのは、きっと「トルコ蜜飴=ハルヴァ」。本物のハルヴァ、果たして自分は一生のうちに巡り会うことができるのだろうか。機内や就寝前のホテルのベッドで、プールサイドで、きっと楽しいお供になってくれる本。

Posted byブクログ

2011/11/17

「トルコ蜜飴」「ハルヴァ」など聞いたことも見たこともない珍しいロシアや東欧の食べ物をはじめとする、食にまつわるエピソードを中心に、とにかくありとあらゆる食べまくりの1冊だ。米原さんは本当に多芸多才で文才もあるうえに多食だったとは!と感心しきりです。

Posted byブクログ

2011/11/09

ロシア語翻訳者・米原万里さんのグルメ・エッセイ集。 ロシアでは「旅行者の朝食」がらみの小咄がウケるらしい。 それはなぜか?(答えは本書で) おいしいものを追及する姿勢がすばらしい。 食にヨーロッパの歴史や文学をからめつつ、 万里さんの実体験と独特のユーモアをまじえた一冊。 お...

ロシア語翻訳者・米原万里さんのグルメ・エッセイ集。 ロシアでは「旅行者の朝食」がらみの小咄がウケるらしい。 それはなぜか?(答えは本書で) おいしいものを追及する姿勢がすばらしい。 食にヨーロッパの歴史や文学をからめつつ、 万里さんの実体験と独特のユーモアをまじえた一冊。 おいしいものあり、まずいものあり。 「ウォトカをめぐる二つの謎」や「トルコ蜜飴の版図」、 「サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに  食べられたのか?」などなどなど。 解説は東海林さだおさん♪

Posted byブクログ

2011/11/08

読みたいな、と思いつつ、読んだことがなかった米原万里。 ロシア仕込みの(?)ジョークをちりばめつつ、軽妙に語られる食にまつわる思い出話やホラ話(?)に先導され、するすると読んだ1冊。 キャビアの話やハルヴァの話もよかったけれど、第2楽章にまとめられたおとぎ話・昔話にまつわる食べ物...

読みたいな、と思いつつ、読んだことがなかった米原万里。 ロシア仕込みの(?)ジョークをちりばめつつ、軽妙に語られる食にまつわる思い出話やホラ話(?)に先導され、するすると読んだ1冊。 キャビアの話やハルヴァの話もよかったけれど、第2楽章にまとめられたおとぎ話・昔話にまつわる食べ物の話は、子どもの頃に馴染んだ話であるだけにすとんと腑に落ちるというか。 食にまつわるエッセイだけど、今ではもう食べることができないものがけっこう多くて、食べたことがないのに、「あの味が懐かしい」と思ったのは私だけだろうか。

Posted byブクログ

2011/10/12

ロシアの食エッセイは初めて。 やっぱり今まで読んできた食エッセイに出てこなかったような食材が出てきたり、普通に日本で生活していたらモノが出てきたり。 それでもとても美味しそうに書いてあるのがまた魅力で、読みやすく、想像しやすく、またちょっとした歴史も知れるのがイイ。 ロシアの国に...

ロシアの食エッセイは初めて。 やっぱり今まで読んできた食エッセイに出てこなかったような食材が出てきたり、普通に日本で生活していたらモノが出てきたり。 それでもとても美味しそうに書いてあるのがまた魅力で、読みやすく、想像しやすく、またちょっとした歴史も知れるのがイイ。 ロシアの国についても少し触れているので行ってみたくなりました。

Posted byブクログ

2011/10/06

ロシア語の教科書にも出ていた、旅行者の朝食。 先生はヒーヒー笑ったのに、私は笑えず…。 その後出会ったこの本で、謎が解けたのでした。 米原万里さんの独特な語り口に引き込まれ、 未知の食べ物に焦がれてしまう、不思議な本です。 ジャガイモとウォッカの所が好き。

Posted byブクログ

2011/09/14

ロシア語通訳米原万里の食にまつわるエッセイ37篇。 ロシア・東欧文化ってあまり触れる機会がないし、ロシア系のミステリー小説とかからはひどく寒くて暗い印象だったけど、この本を読んでちょっと印象が変わった。 単なる食べ物についての日記的なエッセイではなく、文化的背景や歴史、雑学的なト...

ロシア語通訳米原万里の食にまつわるエッセイ37篇。 ロシア・東欧文化ってあまり触れる機会がないし、ロシア系のミステリー小説とかからはひどく寒くて暗い印象だったけど、この本を読んでちょっと印象が変わった。 単なる食べ物についての日記的なエッセイではなく、文化的背景や歴史、雑学的なトリビア、ガセネタ、ジョークが織り交ぜてあってとても面白い。 特にチョウザメ養殖でのYKKのジッパーのくだりが良かった。 /************************************************ Overtrue 序曲 -卵が先か、鳥が先か Russian Rhapsody 第一楽章 -ウォトカをめぐる二つの謎 -旅行者の朝食 -キャビアをめぐる虚実 -コロンブスのお土産 -ジャガイモが根付くまで -トルコ蜜飴の版図 -夕食は敵にやれ! Intermission 休憩 -三つ教訓と一つの予想 Andante Mangiabile 第二楽章 -ドラキュラの好物 -ハイジが愛飲した山羊の乳 - 葡萄酒はイエス・キリストの血 -物語の中の林檎 -サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに食べられたのか? -ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家 -キツネから逃れたパンの口上 -「大きな蕪」の食べ方 -パンを踏んで地獄に堕ちた娘 -キャベツの中から赤ちゃんが - 桃太郎の黍団子 -『かちかち山』の狸汁 -『おむすびコロリン』の災難 Interlude 間奏曲 -神戸、胃袋の赴くままに Largo 第三楽章 -人類二分法 -未知の食べ物 -シベリアの鮨 -黒川の弁当 -冷凍白身魚の鉄屑 -キッチンの法則 -家庭の平和と地球の平和 -日の丸よりも日の丸弁当なのだ -鋭い観察眼 -食い気と色気は共存するか -氏か育ちか -無芸大食も芸の内 -量と速度の関係 -叔父の遺言 あとがき、または著者による言い訳 解説 東海林さだお ************************************************/

Posted byブクログ

2011/08/31

ロシア、どんより雲イメージ・・・それと 鹿の肉やら山羊の乳だとか いろんなものが頭の中でミックスされて、結果、オエッという感想。 おもしろかったんだよ、読み物としては。

Posted byブクログ

2011/08/23

やっぱり面白いなぁ。くすくす笑ったり、へ~と思ったり。米原さんは本当に食べることが好きなんだなぁ。そして、食べ物に対する情熱はすごい。ちなみに、私もツバキ姫です笑(パサパサのサンドウィッチを水分なしで食べちゃう!)

Posted byブクログ

2011/07/11

朝食の話ばかり、かと思いきや、食べ物の話、でした。 朝食もかなり出ていましたが、それ以外にもおやつやら何やら色々…。 本文に出てくる『ハルヴァ』がものすごく気になります。 作り方も書いてあるので、読みながら薄ぼんやりと けれど確実なものを想像して、そのまま空想で食べて…。 読み...

朝食の話ばかり、かと思いきや、食べ物の話、でした。 朝食もかなり出ていましたが、それ以外にもおやつやら何やら色々…。 本文に出てくる『ハルヴァ』がものすごく気になります。 作り方も書いてあるので、読みながら薄ぼんやりと けれど確実なものを想像して、そのまま空想で食べて…。 読み進めていくと、空想の中で食べたものが一番美味しい! とあり まったくだ、と納得するよな関心するよな。

Posted byブクログ