旅行者の朝食 の商品レビュー
楽しい本ですが、一番…
楽しい本ですが、一番印象に残って、かつ、友人知人に話しまくったのが「ちびくろサンボ」の話。差別問題で一定の年代以降はとぎれちゃっているかもしれませんが、それ以上はみんな知っているホットケーキの話。ちびくろサンボは本当にホットケーキを食べたのか?トリビアだと満点「へえ」を出したい内...
楽しい本ですが、一番印象に残って、かつ、友人知人に話しまくったのが「ちびくろサンボ」の話。差別問題で一定の年代以降はとぎれちゃっているかもしれませんが、それ以上はみんな知っているホットケーキの話。ちびくろサンボは本当にホットケーキを食べたのか?トリビアだと満点「へえ」を出したい内容です。それからさすがロシアの通訳。フランスやイタリアの食のエッセイみたいに「美味しそう」ばかりで終わらない。「昆布のトマト煮」なんてものがこの世に存在していたとは・・・・・・。
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食べてみたいっ、と叫…
食べてみたいっ、と叫んでしまいそうになるエッセイです。ハルヴァがものすご~く食べてみたくなりました。ギ、ギリシャに行くしかないかな?もしくはトルコに。
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タイトルから旅先で出…
タイトルから旅先で出会った食べ物のお話かと思いきや、「旅行者の朝食」とはある缶詰のことだった。食にまつわるエッセイ集ですが、各お話の最後にはオチも付いていて、笑いのツボもしっかり押さえています。その反面、食糧事情に関して著者の危惧なども交えていたり。。。食いしん坊の米原さんならで...
タイトルから旅先で出会った食べ物のお話かと思いきや、「旅行者の朝食」とはある缶詰のことだった。食にまつわるエッセイ集ですが、各お話の最後にはオチも付いていて、笑いのツボもしっかり押さえています。その反面、食糧事情に関して著者の危惧なども交えていたり。。。食いしん坊の米原さんならではのオイシイ1冊です。
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旅&食エッセ…
旅&食エッセイは数あれど、共産圏のお話はやっぱり稀。まさしく、読んでおいしいエッセイ!
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ロシア語通訳の方が…
ロシア語通訳の方が書かれたエッセイ。気楽な部分もあり、通訳としての体験談や、為になる雑学知識もあり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
〝「働かざる者、食うべからず」とは言ううものの、働いていていようといまいと、生きていくのは何かを食べていかなくてはならない。ゴロンと寝転んでいるいるだけでも、呼吸や代謝や循環など生命を維持するためだけに、軽く1200キロカロリ-ぐらい消耗してしまうらしい…〟元ロシア語会議通訳・作家の米原万理(1950-2006)さんが、「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに、美味珍味の探索に古今東西、おもにロシアの変てこな食べ物について薀蓄を傾けた、小咄ネタ満載のグルメ・エッセイ集。
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食にまつわるエッセイ本。著者はロシアや東欧諸国に精通している為か、日本人には馴染みのない食物が次々と紹介されており、知的好奇心をかきたてる内容ばかりである。なかでも、「コロンブスのお土産」(p64〜66)は、今後の食糧問題を考えるのに良い。大航海時代、スペイン、ポルトガルはアメ...
食にまつわるエッセイ本。著者はロシアや東欧諸国に精通している為か、日本人には馴染みのない食物が次々と紹介されており、知的好奇心をかきたてる内容ばかりである。なかでも、「コロンブスのお土産」(p64〜66)は、今後の食糧問題を考えるのに良い。大航海時代、スペイン、ポルトガルはアメリカ大陸へ渡った。その中には、欧州にはない食物も運ばれた。具体的に言うと、トマト、ジャガイモ、トウモロコシが、当時のヨーロッパにとって珍しかった。ところが、食材として普及するのに時間はかかった。トマトは観賞用植物扱いで、ジャガイモに至っては、悪魔の食べ物と見なされた。(ちなみに、フランスでは18世紀末に、ロシアでは19世紀半ば過ぎに受け入れた)このように、食に対する意識、言い換えると、味覚ほど保守的なものはない、という著者の指摘は面白い。これが、飢饉や調理法の工夫から、美味しいとわかると、勢いを増して普及していく。このように、現代人が当たり前のように食べる食材は、実のところ、長い年月を経て受容されていることがわかる。言い換えると、現在では食べようなんて思わない食材(現時点では虫が該当するだろう)、何らかの形で今後食される可能性がある。
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全編食べ物にまつわるエッセイです。 時代も国も飛び越えたとても幅広いお話で、でもちゃんと身近に感じられるわかりやすい文章で、なんというか一言で言うと本当に面白かった! 「今話題の作品!」とか謳われているような若い作家さんの本を読むと変にカッコつけた文章の隙間から「面白いでしょ?!...
全編食べ物にまつわるエッセイです。 時代も国も飛び越えたとても幅広いお話で、でもちゃんと身近に感じられるわかりやすい文章で、なんというか一言で言うと本当に面白かった! 「今話題の作品!」とか謳われているような若い作家さんの本を読むと変にカッコつけた文章の隙間から「面白いでしょ?!私の文章すごいでしょ?!」っていうアピールが漏れ出てきてるものが多くてうんざりがっかりするものが多いんですが、米原さんの文章はそういう薄っぺらいアピールなんて全く無く(その必要が無い)、本当の知性があふれているし興味深いしめちゃくちゃ面白い。それでいて決して軽くなくて深みのある内容。あーうまく表現できないのがもどかしい。 早世されたのが本当に残念でなりません。
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馴染みのない東欧の文化がとても新鮮。単純なグルメの本ではなくて、食べ物やその成り立ちに対しての考察がとても面白く、米原さんとおしゃべりしながらテーブルを囲んでいるような感覚で読める。 米原さんならではの本。
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ずっと気になってたカムチャッカのバザールで食べたお菓子があって、見た目が牛の糞そっくりで、量り売りされてたのですが、見た目に反してすごく不思議な甘い味で何回もリピートした位でした。でも帰国してからは誰に聞いても知らないと言われ、挙句ほんとに牛の糞食べたんじゃないの?とまで言われた...
ずっと気になってたカムチャッカのバザールで食べたお菓子があって、見た目が牛の糞そっくりで、量り売りされてたのですが、見た目に反してすごく不思議な甘い味で何回もリピートした位でした。でも帰国してからは誰に聞いても知らないと言われ、挙句ほんとに牛の糞食べたんじゃないの?とまで言われた謎のお菓子でした。それが、グレーテルのかまどでこの本のハルヴァが紹介されて、これかも!って閃いた時には本当に嬉しくて。米原さんの「あのハルヴァ」への情熱と欲求が我が事のようで。私はまだ牛の糞のようなハルヴァには再会できてないので、諦めずに探し続けようと思います。
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