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海猫(下) の商品レビュー

3.7

40件のお客様レビュー

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タイトルの海猫が全編…

タイトルの海猫が全編を通して巧みに配置されている。単に薫だけの象徴でなく、登場人物それぞれが心から求める宿命の人の暗喩にもなっている。いい台詞が一つ。「愛は激しいほど貫き通さなくては、我が身を痛める刃になって戻ってくる」。だから、愛は怖い。

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薫と浩次との死の後、…

薫と浩次との死の後、物語の主人公は長女の美輝に移る。薫の置かれた状況に『嫁入りした』という行為について考えさせられた。昭和30年代田舎という閉鎖された地域で漁師の嫁として。薫が不憫でならない。主人公が美輝に移った後、実に様々なことが起こる。まるで上巻での淡々さの鬱憤を晴らすかのよ...

薫と浩次との死の後、物語の主人公は長女の美輝に移る。薫の置かれた状況に『嫁入りした』という行為について考えさせられた。昭和30年代田舎という閉鎖された地域で漁師の嫁として。薫が不憫でならない。主人公が美輝に移った後、実に様々なことが起こる。まるで上巻での淡々さの鬱憤を晴らすかのように。若干「なんで?」と思うような展開も感じたが次々と巻き起こる事件に飽きは来なかった。

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主人公の薫が夫の弟と…

主人公の薫が夫の弟との愛を選び、幸せになるかと思ったが、追い詰められ…そして、その娘達の話です。姉のほうが函館の過去を忘れようと北大に入学して家族を離れます。舞台が札幌ということもあり、三浦綾子の「氷点」が思い出されました。

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伊東美咲主演にて映画…

伊東美咲主演にて映画化!下巻では、娘世代の話になります。薫の娘が薫の生きた道を辿り、彼女達もまた自分達の道を見つけて歩みだします。どこまでも続く海が目の前に広がり切なさがいっぱいです。

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主人公の薫はふたりの…

主人公の薫はふたりの娘を産んだ。壮絶な結末を迎えた薫の物語が、残された者達の人生に引き継がれていく。正義感あふれる、美しい長女の生き様に救われたような気がした。遠くで海猫が鳴いている、本当にそう感じるような物語でした。

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前半に比べると後半の…

前半に比べると後半の物語は少し感情移入がしにくかった。子の物語のせいかもしれない。ただウミネコの役割がきいているというか、テーマを伝えていると思った。

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単なるラブロマンスで…

単なるラブロマンスではない、結構骨太の小説です

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夫の弟を愛し、子を産…

夫の弟を愛し、子を産み、苦しみ、悲しい結末が…でも子供が成長して、また物語は続きます。その後がこんなに長く書かれてるとは思いもしませんでした。

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母、薫は自分の思い通…

母、薫は自分の思い通り生きたのか、生きられないから死んだのか…中途半端な印象がありましたが、その分残された二人の娘が必死に生きている感じがして好感が持てました。薫の実母の人生も詳しく描かれていて、潔く、かっこよかったです。

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背景もそうですが主人…

背景もそうですが主人公の気持ちは私からすると程遠い所にあるものなので心情が良く理解できませんでした。

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