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海猫(下) の商品レビュー

3.7

40件のお客様レビュー

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2014/02/18

前半の続きは死に追いやられる残念な結果で終わった。残された家族のその後が描かれているが、女三世代は運命に翻弄されながらもそれぞれの愛を貫く。

Posted byブクログ

2013/11/16

自分自身で運命を切り開いた母であり祖母のタミ、運命に流されるままに翻弄され破滅した娘であり母でもあった薫、そして運命に翻弄されながらも自らの意志で生きる強さを身につけた孫の美輝と美哉。それぞれが個性豊かに男を愛し、愛される様が描かれた作品。母は強し、おばあはもっと強し。男共の方が...

自分自身で運命を切り開いた母であり祖母のタミ、運命に流されるままに翻弄され破滅した娘であり母でもあった薫、そして運命に翻弄されながらも自らの意志で生きる強さを身につけた孫の美輝と美哉。それぞれが個性豊かに男を愛し、愛される様が描かれた作品。母は強し、おばあはもっと強し。男共の方が情けないのかもねぇ^_^; 谷村志穂初読でした。

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2013/02/18

壮大な昼ドラのようなストーリー。 今から50年以上前の日本が舞台。 もしも、薫が生きた時代が現代だったら、彼女は駆け落ちをしなかったかもしれない。 離婚という選択肢が選べたのかもしれない。 違う結末が待っていたのかもしれない。 背徳ゆえの恐怖と切実さを持った愛と薫の母・タミの...

壮大な昼ドラのようなストーリー。 今から50年以上前の日本が舞台。 もしも、薫が生きた時代が現代だったら、彼女は駆け落ちをしなかったかもしれない。 離婚という選択肢が選べたのかもしれない。 違う結末が待っていたのかもしれない。 背徳ゆえの恐怖と切実さを持った愛と薫の母・タミのたくましい生きざまに心を奪われた。

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2012/05/04

薫と広次にもう少し幸せな時間を与えて欲しかった。こんな展開になるんじゃないかとちょっと予想していたけどあまりに哀しい終わり方でちょっと淋しかったです。 しかし物語自体はタミがすごくいい亡くなりかたをしたのがよかった。 しかしこんなに繊細で、ダイナミックで、冷たくて、情熱的な作...

薫と広次にもう少し幸せな時間を与えて欲しかった。こんな展開になるんじゃないかとちょっと予想していたけどあまりに哀しい終わり方でちょっと淋しかったです。 しかし物語自体はタミがすごくいい亡くなりかたをしたのがよかった。 しかしこんなに繊細で、ダイナミックで、冷たくて、情熱的な作品に出会うことはなかなかないと思う。本当に素晴らしい作品でした。

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2012/02/20

恋愛小説は苦手だ。どれもこれもまず、ぐらぐらした主人公がフラフラそのまま流される。で、どろどろ。安易なパターン化? 函館「太平洋側」の素朴な漁村の暮らし描写が良かったのでそこに星3つ。 ぐらぐらフラフラどろどろなのでかどうかわからないけど身勝手三昧に続いて散々周りに迷惑をか...

恋愛小説は苦手だ。どれもこれもまず、ぐらぐらした主人公がフラフラそのまま流される。で、どろどろ。安易なパターン化? 函館「太平洋側」の素朴な漁村の暮らし描写が良かったのでそこに星3つ。 ぐらぐらフラフラどろどろなのでかどうかわからないけど身勝手三昧に続いて散々周りに迷惑をかけた挙句、「ああ、許してくれたんだね~」っていう夫。バカもオロカも極まれり。

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2012/02/06

上巻の激しさが下巻には足りんかったような、、、。 そこが少し物足りんかったかなぁ、、、。 まぁ、主人公が途中で変わるから仕方がないんかもしれんけど、、、。 2章までで終わってても良かったんじゃないかなぁ?

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2010/03/26

下はなんだかしりつぼみ。もりあがりに欠けたけど、ラストは「ほんとっすかその展開!?」と思わず言いたくなる。

Posted byブクログ

2009/12/06

下巻は薫が二人目の子(邦一の子供として生んだが、実は広次の子)を出産し、美哉となずけたところから始まった。 出産後、夫婦の仲はますますぎくしゃくし、薫は邦一の愛を恐れるようになり、離婚も考える。だが邦一の執着は益々ひどくなり、ついには柱にロープでしばられ監禁されるしまつ。 それを...

下巻は薫が二人目の子(邦一の子供として生んだが、実は広次の子)を出産し、美哉となずけたところから始まった。 出産後、夫婦の仲はますますぎくしゃくし、薫は邦一の愛を恐れるようになり、離婚も考える。だが邦一の執着は益々ひどくなり、ついには柱にロープでしばられ監禁されるしまつ。 それをしった広次は薫と二人の子(美輝と美哉)を連れて逃げようとするが、邦一につかまり結果、命を落としてしまう。 後半は美輝と美哉の人生に焦点があたる。 彼女らも母親に負けず劣らずの波乱万丈な人生を歩く。 最後はタミを中心にした家族の絆。 親子3代(暁生を入れたら4代)の壮絶な生き様と函館の海と教会など自然描写がまるで、映像として浮かんでくるようで素晴らしかった。

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2009/11/20

広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たち...

広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。島清恋愛文学賞受賞作。 なんでしょうね。 科学的にはそのことは証明できない・・・ってことになるのかもしれないところがあるような気がします。 ただ、証明できないからいいんじゃない?? それが人間らしいし。みたいにも思い、科学ってすごい!と考えることもできますが、ただ、単純にもともとこの地球上に起こってることであり、あるものを証明してるだけだから、新しいことを生み出すものではないんですよね。 だから、科学がいいとかそうでないわけではないですが、なんでも証明できればいいのか?と言われるとそうでなくてもいいじゃん!ってこともしばしばあるような気がします。。。。

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2010/04/29

下巻は上巻と打って変わって、「生きる」ことの強さと悲しみを問いかける物語となっています。 悲恋の物語には蛇足と思う人も居るかもしれない。けれど、この下巻に描かれる全てが生きるということだと思います。 娘薫、孫娘たちの生き方すべてを見つめ続けたタミの力強さと切なさが魅力的な物語にな...

下巻は上巻と打って変わって、「生きる」ことの強さと悲しみを問いかける物語となっています。 悲恋の物語には蛇足と思う人も居るかもしれない。けれど、この下巻に描かれる全てが生きるということだと思います。 娘薫、孫娘たちの生き方すべてを見つめ続けたタミの力強さと切なさが魅力的な物語になっています。

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