よろづ春夏冬中 の商品レビュー
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男性の同性愛的な要素が含まれている短編集。 お話し自体まとまりがあって面白いのですが、この手の分野はちょっとひけてしまうタイプなもので・・・。 不思議な要素が散りばめられていて、読み進んでいるうちに、「次のお話しが気になる」と、わくわく感があふれてきました。
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短編集で、読みやすそうという理由で借りた本。さわやかに書かれていたけれど、BLな内容で途中で読むのをやめてしまいました。
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短編集。 「空耳」はティーンエイジャー特有の、もどかしさが満載で。 読んでいて、二人のやり取りが、もう、なんというか、あれ、読んでいるうちに「ああああああもうこいつらはああああああ!!!(ゴロゴロ」みたいな感じになりました。端的にいうと、爽やかなBLちっく……! 「猫にご飯...
短編集。 「空耳」はティーンエイジャー特有の、もどかしさが満載で。 読んでいて、二人のやり取りが、もう、なんというか、あれ、読んでいるうちに「ああああああもうこいつらはああああああ!!!(ゴロゴロ」みたいな感じになりました。端的にいうと、爽やかなBLちっく……! 「猫にご飯」は、転じて、淡々とした語り口調が魅力的でした。
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不思議な雰囲気の短編集。 激しいシーンはないけど、基本は男性同士の同性愛の話です。 登場人物はほぼ男性で、長野作品の初期の頃のような、淡くてちょっとほわほわする感じの同性愛とはちょっと違います。 死に関する話もあるのだけど、それも何かちょっと不思議な感じがします。 少し謎を残し...
不思議な雰囲気の短編集。 激しいシーンはないけど、基本は男性同士の同性愛の話です。 登場人物はほぼ男性で、長野作品の初期の頃のような、淡くてちょっとほわほわする感じの同性愛とはちょっと違います。 死に関する話もあるのだけど、それも何かちょっと不思議な感じがします。 少し謎を残したまま終わるような、不思議な余韻があります。
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色んなものが削ぎ落とされている。 表現も、会話文の「 」も、MENS同士のレンアイ事情が包んであったオブラートも。 先生×生徒という構図が多いのが気になるけど、少年の世界に介入する大人の男なんてそうはいないのだから仕方がないのかな。(短編だし) 結構笑える部分もあって軽く読めた。...
色んなものが削ぎ落とされている。 表現も、会話文の「 」も、MENS同士のレンアイ事情が包んであったオブラートも。 先生×生徒という構図が多いのが気になるけど、少年の世界に介入する大人の男なんてそうはいないのだから仕方がないのかな。(短編だし) 結構笑える部分もあって軽く読めた。 『タビノソラ』の結末の会話なんかはホントに良い。ニヤケてしまう。 でも個人的には(短編でなくて)もっと腰を据えて浸りたいと思う。
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ありとあらゆる設定の、BL短編集。 表現が柔らかで美しいのであまり気にせず読んだけどちょっとお腹いっぱい。
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2004年3月から5月のあいだ。書き方が変わる。 『アパートの鍵』以後、見事に会話が輪郭を失う。 カギ括弧が取っ払われ、登場人物のあいだの境界線が曖昧になる。 その兆候が『タビノソラ』にある。はっきりとした会話は、ホテル従業員のものだけだ。あとはすべて、主人公のあたまのなかで妄想...
2004年3月から5月のあいだ。書き方が変わる。 『アパートの鍵』以後、見事に会話が輪郭を失う。 カギ括弧が取っ払われ、登場人物のあいだの境界線が曖昧になる。 その兆候が『タビノソラ』にある。はっきりとした会話は、ホテル従業員のものだけだ。あとはすべて、主人公のあたまのなかで妄想しているだけともとれる。 本作以後の作品は、こぞって会話が文章の一部に組み込まれている。 (とはいっても所有している作品に限りがあるのですべてチェックしたわけじゃないけれど) 何種もの絵の具が混じり合う過程のように、パレットのうえであの子とあの子が重なっていく。あっちとかこっちとか、無粋に隔てられていた世界が、たったひとつの彼女(長野まゆみ)の世界になっていく。 朧気な春の微睡みのような心地を連れてくる。 『あめふらし』の前身となった『雨師』も収録されている本作品集は、オムニバス系の短編集。テーマはおなじ。 そういった意味でも楽しむことができたし、彼女の作品に共通していえることは、綺麗だということ。 かぎりなく幽玄に近い。 この世のものがたりであると思わせないから、そこに美しさを感じられるのだろう。
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「海辺の休日」「アパートの鍵」が好き。 よくあるシチュエーションの話ばかりなのだけれども 長野先生が書くと品のある美しい文学になる。 毎回感じることだがBLではなく耽美。大好きです。
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前に読んだ筈なのに、殆ど覚えてなかった…。 表紙はかわいい。 ありとあらゆる愛の短編集です。 最近気付いたのは、長野さんのお話は姉と弟とかは結構出てくるけど 兄と妹はあまり出てこない? 最初のお話は姉として同じことをしたくなったり。 書きおろしの2編はなんとなく他の作品との違いを感じる。 生々しさかなー。タビノソラはちょっと苦手な生々しさだったけど猫にご飯はかなり好き。 最低の一日、海辺の休日共に年上・年下のありがちなシチュエーションなのに長野さんが書くと文学になるのがすごいなー。 品の良さがあるので下世話にならないかんじ。(でも結構王道パターン) 待ちきれない、はかわいいお話で結構好き。女の子もいい性格なんだけど、でも正直邪魔。 飛ぶ男あたりは長野さんらしい現実とファンタジーの融合が気持ち良い。 花の下にて。やアパートの鍵も同じく。 雨過天晴は、かなり驚き。まさかの橘河。 そうそう、この短編集全てに言えるのだけど多分、このお話は全部 ながーーーーいお話の一部分なのよね。 あ。ユーモレスクのとこに書くの忘れたけど、あれももっと長いお話の 一部って感じがしました。 ウリバタケと獅子座生まれは非日常感たっぷりだけど、後半の流れがかわいくて、結構好き。今回の食べたいものはこれに出てくるショートケーキ也。 で、雨師の市村にも知ってる感を感じたのですが、なるほど、このひとも あめふらしに出てくるあの市村とは。 このお話だけは、昔読んだとき余程印象深かったのか、きちんと覚えていました。兄弟ものの王道。好き。 空耳は、まったく記憶になかったけど、なんというか。。。 王道すぎる、しかもうますぎる・・・。 高校生同士のなんたらという意味では、世間であれだけ人気のある 「同級生」よりこっちのほうがよほど心臓をノックされる気がするんだけど。 かわいすぎ。 と、自分用に忘れないように感想メモ。
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幻想的なお話ばかりで、とてもおもしろく読めました。 表紙がとてもとてもかわいい。中の文章は独特で、“!”とか“?”がまったくないうえに、例えば「シャツ」等の単語が、普通はカタカナで書くところを漢字で書いてあるんですね。そういう書き方が、ストーリーの不思議さに拍車をかけているよう...
幻想的なお話ばかりで、とてもおもしろく読めました。 表紙がとてもとてもかわいい。中の文章は独特で、“!”とか“?”がまったくないうえに、例えば「シャツ」等の単語が、普通はカタカナで書くところを漢字で書いてあるんですね。そういう書き方が、ストーリーの不思議さに拍車をかけているように思います。 BLっぽいと聞いて読んでみたけど、たしかに男同士の恋愛ばかり……。今の私は楽しく読めましたが、もし3~4年以上前なら「キモチワルイ」って即、却下だったと思います。 今は、素敵な恋愛物なら同性でもなんでもいいと思っちゃうんですよね。我ながらどういう心境の変化なんだろうって気がするな~。
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