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きれぎれ の商品レビュー

3.5

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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町田康の小説の魅力は…

町田康の小説の魅力はやはりあの文体でしょう。万人に受ける、といった感じではありませんが、小説での文章のスピード感や独創的な言葉遣いは一読の価値アリで、はまればエッセイよりおもしろいですよ。「きれぎれ」は特に最後の一文が最高でした。

文庫OFF

独自の文体にびっくり…

独自の文体にびっくりしました。この本音でたたみかける文章、最高です。最新作、告白もお勧めです。

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なぜだか知んないけど…

なぜだか知んないけど、やる気がふつふつと湧いてくる2作品

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鰻をちゅるちゅる吸う…

鰻をちゅるちゅる吸うたり、脳がスケルトンだったり、相変わらずの狂気妄想世界が展開される町田作品。他作よりも笑えなかったが、町田ファンは必読。

文庫OFF

正直言ってよくわから…

正直言ってよくわからなかったが、勢いは感じられた。

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相変わらずの改行のな…

相変わらずの改行のないお経のような文章が疾走し、いきなり終わってしまう作品が芥川賞を取ってしまった。吉村萬壱さんといい、どこへ向かうのか芥川賞。という本。

文庫OFF

2024/09/07

町田康の文体は、もはや町田康以外には考えられないぐらい確立されている。何作かしかまだ読んではいないが、社会に馴染めず、金もない、どうしようもない自堕落な青年を主人公とした作品が多い印象で、そのキャラクターとこの文体が完全にマッチしていて、素晴らしいの一言。ストーリーはもはや必要の...

町田康の文体は、もはや町田康以外には考えられないぐらい確立されている。何作かしかまだ読んではいないが、社会に馴染めず、金もない、どうしようもない自堕落な青年を主人公とした作品が多い印象で、そのキャラクターとこの文体が完全にマッチしていて、素晴らしいの一言。ストーリーはもはや必要のないレヴェルで読書が進む進む。 文章が語り口だから、音楽的。意外とこんな文章読み慣れてないから、ちょくちょく内容が入ってこなかったりするが、その体験すらもたのすぃ。 今作は1ページ目から、度肝抜くような始め方だが、一見シュールレアリズム的かと思いきや、そうではなく、ファンタジーの要素の方が俄然強い。現実すらもファンタジーのようになる魔法がこの文体にはある。癖になる。作者のユーモアのセンスもあってこその芸当。喝采。 きれぎれの方が断然好みだし、完成度も高いと思う。が、人生の聖の方が作者が好き勝手に書いて、作者の人生や実体験が色濃く反映されているような印象を受けた。

Posted byブクログ

2024/02/18

な、なんだこの小説。文章がめちゃくちゃ面白いだけで内容なんにもないぞ。でもなんかかなり強烈な印象を残してくな。こんな異様に体言止めの多い文章ってか小説は初めて読んだ。この文章は俺の知ってる散文の範囲をギリギリ超えてる。散文の可能性を破綻しないながらも新しく規定してるようにすら思え...

な、なんだこの小説。文章がめちゃくちゃ面白いだけで内容なんにもないぞ。でもなんかかなり強烈な印象を残してくな。こんな異様に体言止めの多い文章ってか小説は初めて読んだ。この文章は俺の知ってる散文の範囲をギリギリ超えてる。散文の可能性を破綻しないながらも新しく規定してるようにすら思える。自由奔放で天才的な語彙の選択と唯一無二のリズム感で書かれる文そのものがエンターテイメントだわ。大笑いしちゃうよ。しかし、くんくんに、とか、げっつい、とか聞いたことないよ町田語??まあ、先に読んだエッセイの方が文章も洗練されてて内容も面白かったかな。

Posted byブクログ

2024/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・きれぎれ ・人生の聖 主人公(語り手)の脳内だだ洩れの一人称小説は好きだ。 好きなんだが、好きなはずなんだが。 これには苦戦しました。 SFもファンタジーも好きだけど、マジックリアリズムが苦手。 輪郭のくっきりはっきりした世界の中で突拍子もないことが起こるのは好きだけど、世界の輪郭ごととろとろ掴みどころがなく嘘か真か妄想かわからないまま話が進むのが苦手。 この融通の利かなさがまさしく私なのだと、図らずもこの本から突きつけられてしまったわけだけど、そういうわけで、全く理解できませんでしたとしか言いようがない。 文章のリズムが良いところは好きだ。 けれどそれは、あくまでも黙読している時の話で、音読しようものならつっかえつっかえ、リズムぶち壊しながらしか読めない。 だってこの作品が発表されたのは、平成12年だからギリギリ前世紀なんだけど、それにしてもチョイスされた言葉の古臭さよ。 大正から戦前に書かれたのですか?っていうくらい口にしたことのない言葉と、斬新なオノマトペ。 これは、音読できないでしょ。 っていうか、できな過ぎて笑ったわ。 それでも『きれぎれ』は、唐突にシーンが変わったりするけれども、主人公の立ち位置というか、人間関係に揺らぎがないから、まだわかりやすかった。 まあ、途中途中で変な妖しい不穏な出来事はあるけれど。 パンの中身とか。 『人生の聖』はもう、シーンどころか、語り手さえ同一人物なのかわからない。 会社員だったりテロリストだったり、無人島に置き去りにされたり怪しい工場で途方にくれたり、他の登場人物もアパートの隣人だったり使えない部下だったり。 あらゆる出来事に悪手を打ってしまう主人公は、すべてをまわりのせいにして自分を省みることはない。 だから最後には…結局どうなったの? 読解力なさ過ぎてすまぬ。

Posted byブクログ

2024/01/18

売れない画家が「俺」という一人称で語る物語。この画家は俗に言うヘンな人なので頭の中で考えることがヘンすぎて笑える。お見合いをわざと失敗するために、鰻重を肝吸いのように吸う場面は、声を出して笑った。芥川賞を取った表題作の他1作収録。

Posted byブクログ