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きれぎれ の商品レビュー

3.5

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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町田康の小説の魅力は…

町田康の小説の魅力はやはりあの文体でしょう。万人に受ける、といった感じではありませんが、小説での文章のスピード感や独創的な言葉遣いは一読の価値アリで、はまればエッセイよりおもしろいですよ。「きれぎれ」は特に最後の一文が最高でした。

文庫OFF

独自の文体にびっくり…

独自の文体にびっくりしました。この本音でたたみかける文章、最高です。最新作、告白もお勧めです。

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なぜだか知んないけど…

なぜだか知んないけど、やる気がふつふつと湧いてくる2作品

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鰻をちゅるちゅる吸う…

鰻をちゅるちゅる吸うたり、脳がスケルトンだったり、相変わらずの狂気妄想世界が展開される町田作品。他作よりも笑えなかったが、町田ファンは必読。

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正直言ってよくわから…

正直言ってよくわからなかったが、勢いは感じられた。

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相変わらずの改行のな…

相変わらずの改行のないお経のような文章が疾走し、いきなり終わってしまう作品が芥川賞を取ってしまった。吉村萬壱さんといい、どこへ向かうのか芥川賞。という本。

文庫OFF

2024/12/31

芥川賞受賞の表題作を含む中篇2作収録。 既に己の作品世界を圧倒的に確立していた作者だが、中上健次にも通ずる煮詰まった文体とブッディズムに加え、妄想・現実の境が意図的に取っ払われた一人称視点と、表題作は芥川の枠に収まらないと感じた。 明確に読者を選ぶモノローグ作品だが、はぐれ者を...

芥川賞受賞の表題作を含む中篇2作収録。 既に己の作品世界を圧倒的に確立していた作者だが、中上健次にも通ずる煮詰まった文体とブッディズムに加え、妄想・現実の境が意図的に取っ払われた一人称視点と、表題作は芥川の枠に収まらないと感じた。 明確に読者を選ぶモノローグ作品だが、はぐれ者を描く視座が大きく変化した『人間の聖』も非常に読み応えがあった。

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2024/12/09

名古屋へ行くのに持たせてくれた、休憩室の鞄の下に置かれてる、少しの間のお守りがわり。 薄くて読みやすいよって言ってたけれど、なかなかどうだむずかしい、わたしにとって話し言葉は吹き抜ける風、見えない。 読みながら、日記が影響を受けてた。

Posted byブクログ

2024/09/07

町田康の文体は、もはや町田康以外には考えられないぐらい確立されている。何作かしかまだ読んではいないが、社会に馴染めず、金もない、どうしようもない自堕落な青年を主人公とした作品が多い印象で、そのキャラクターとこの文体が完全にマッチしていて、素晴らしいの一言。ストーリーはもはや必要の...

町田康の文体は、もはや町田康以外には考えられないぐらい確立されている。何作かしかまだ読んではいないが、社会に馴染めず、金もない、どうしようもない自堕落な青年を主人公とした作品が多い印象で、そのキャラクターとこの文体が完全にマッチしていて、素晴らしいの一言。ストーリーはもはや必要のないレヴェルで読書が進む進む。 文章が語り口だから、音楽的。意外とこんな文章読み慣れてないから、ちょくちょく内容が入ってこなかったりするが、その体験すらもたのすぃ。 今作は1ページ目から、度肝抜くような始め方だが、一見シュールレアリズム的かと思いきや、そうではなく、ファンタジーの要素の方が俄然強い。現実すらもファンタジーのようになる魔法がこの文体にはある。癖になる。作者のユーモアのセンスもあってこその芸当。喝采。 きれぎれの方が断然好みだし、完成度も高いと思う。が、人生の聖の方が作者が好き勝手に書いて、作者の人生や実体験が色濃く反映されているような印象を受けた。

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2024/02/18

な、なんだこの小説。文章がめちゃくちゃ面白いだけで内容なんにもないぞ。でもなんかかなり強烈な印象を残してくな。こんな異様に体言止めの多い文章ってか小説は初めて読んだ。この文章は俺の知ってる散文の範囲をギリギリ超えてる。散文の可能性を破綻しないながらも新しく規定してるようにすら思え...

な、なんだこの小説。文章がめちゃくちゃ面白いだけで内容なんにもないぞ。でもなんかかなり強烈な印象を残してくな。こんな異様に体言止めの多い文章ってか小説は初めて読んだ。この文章は俺の知ってる散文の範囲をギリギリ超えてる。散文の可能性を破綻しないながらも新しく規定してるようにすら思える。自由奔放で天才的な語彙の選択と唯一無二のリズム感で書かれる文そのものがエンターテイメントだわ。大笑いしちゃうよ。しかし、くんくんに、とか、げっつい、とか聞いたことないよ町田語??まあ、先に読んだエッセイの方が文章も洗練されてて内容も面白かったかな。

Posted byブクログ