スイートリトルライズ の商品レビュー
「恋をしてるの 本当は夫だけを愛したいのに」という帯となにか不思議な惹かれる雰囲気で一気に読み切ってしまった 日々暮らしている中で、鈍る感覚と研ぎ澄まされる感覚と交差するなか、ふと考えてしまう何気ない感情が、一番シンプルで偽りない感情なんだと思った 単なる不倫小説とは、言いたくな...
「恋をしてるの 本当は夫だけを愛したいのに」という帯となにか不思議な惹かれる雰囲気で一気に読み切ってしまった 日々暮らしている中で、鈍る感覚と研ぎ澄まされる感覚と交差するなか、ふと考えてしまう何気ない感情が、一番シンプルで偽りない感情なんだと思った 単なる不倫小説とは、言いたくない世界
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平凡の中に秘密を隠し持つ夫婦の話。お互いの愛について考えさせられる作品。人は守りたいものに嘘をつく。
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大切な守りたいものに正直であることと、嘘をつくこと。 結局、どちらが正しくて愛があるのか。正直であることも嘘をつくことも、どちらも時に優しく時に残酷だから、正解はないのかもしれない。相手を想っていれば、正直も嘘も愛ある行為なのか。 やっぱりわからない。
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内容を一言で書くと夫婦ともに不倫をしているという状態。なのに、江國さんの 文章だと不思議とサラリとしています。 ソラニンの毒で殺してしまうことを考えるセンスが素敵です。 傍からは順風満帆に見える夫婦。でも、そこにあるのは愛ではなく飢餓。秘密があるほうが夫婦仲は上手くいく。人は守り...
内容を一言で書くと夫婦ともに不倫をしているという状態。なのに、江國さんの 文章だと不思議とサラリとしています。 ソラニンの毒で殺してしまうことを考えるセンスが素敵です。 傍からは順風満帆に見える夫婦。でも、そこにあるのは愛ではなく飢餓。秘密があるほうが夫婦仲は上手くいく。人は守りたいものに嘘をつく。 共感とは微妙に違うけれど、なんだかそうだなと思えてしまう。 守りたいものに嘘をつくのか、それとも自分を守りたいだけなのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初、江國さん。 今までずっと読みたかったんだけど、中々手が出せなかった作家さん。 お互いに不倫してる夫婦のお話。 人間だから結婚してても誰かに恋しちゃうことはあるだろうし、それは案外簡単にやってくるものなのかもしれない。 でもこの夫婦は、別れてお互い恋してる恋人とくっついても上手くいかないと思います。 きっと夫婦である二人は心の奥底で繋がっていて、別れてしまったらお互いに壊れてしまいそう。 不倫というテーマを扱ってながら全くドロドロした感じはなく、さらっと読めました。 それは二人がお互いを思いやり、ある意味純粋にそれぞれの恋人に恋してたからなのかも。
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簡単にいうとW不倫のお話。 著者の言葉の並べ方は私の好みで飽きもなく一気に読めました。 時間は一時間かからないくらい。 ソラニンという第一章から最終章のトリカブトというあたり、 どうした意図があるのか想像するのはたのしい。 結局どうなったの? と誰もが思うかもしれません。 ...
簡単にいうとW不倫のお話。 著者の言葉の並べ方は私の好みで飽きもなく一気に読めました。 時間は一時間かからないくらい。 ソラニンという第一章から最終章のトリカブトというあたり、 どうした意図があるのか想像するのはたのしい。 結局どうなったの? と誰もが思うかもしれません。 私は思いました。 他の人のレビューが聴きたくなった。 レビューというレビューではなくてすみません。
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不倫の話。 最初から最後まで暗いイメージだった。 共感出来る部分等もなかったので、最後の方はもうさっさと読み進めてしまった。
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130310*読了 あぁ、江國さんだ。と思う。安心する。この言葉づかい、綴り方。 悲しみが悲しみにならないところ、哀しみとしてそこにあるところが江國さんだと思う。
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『ここにあるのは愛ではなく飢餓なのだ。 そう言ったら、登美子はどんな顔をするだろう? 別な男を好きになることなど簡単だった、と、言ったら?』 瑠璃子の気持ちが、なぜだかすっごくわかる気がしてしまって 読めば読むほど切なくなった。 瑠璃子がいつか、食事に"...
『ここにあるのは愛ではなく飢餓なのだ。 そう言ったら、登美子はどんな顔をするだろう? 別な男を好きになることなど簡単だった、と、言ったら?』 瑠璃子の気持ちが、なぜだかすっごくわかる気がしてしまって 読めば読むほど切なくなった。 瑠璃子がいつか、食事に"毒"をいれる日がやってくるかもしれないし、来ないかもしれない。 お互いが、深いところでお互いを必要としているのに目の前に見えるキラキラしたものに、また違うところで惹かれていってしまう。 見た目は可愛く、精巧に作られたテディベアに、なぜか孤独の色が見えるように、穏やかな日々の中に少しずつ、でも確実に加えられていく狂気の色がなぜだかとても切なかった。 そういう意味でも、この表紙のアングルはベストショットだと思うな。ちょっと寂しそうに見えるよね。
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いつも通りの変わらない江國文章。誰かの大事さを、誰かといないと実感できない。わかる。瑠璃子は春夫があないとさとしの存在を守れない。さとしはしほがいないと瑠璃子を理解できない。自分勝手すぎる。誰かを傷つけて、誰かを守ってる。でもわかるわー。わかるわー。私のこのひねくれは、小学生のと...
いつも通りの変わらない江國文章。誰かの大事さを、誰かといないと実感できない。わかる。瑠璃子は春夫があないとさとしの存在を守れない。さとしはしほがいないと瑠璃子を理解できない。自分勝手すぎる。誰かを傷つけて、誰かを守ってる。でもわかるわー。わかるわー。私のこのひねくれは、小学生のときに江國香織に出会ったせいだなと「友達は過大評価されてる」のセリフでふと思った。
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