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ノルウェイの森(上) の商品レビュー

3.8

1789件のお客様レビュー

  1. 5つ

    488

  2. 4つ

    550

  3. 3つ

    457

  4. 2つ

    99

  5. 1つ

    30

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2024/06/13

転換点や話の落ちどころがないまま終了。 大きな事件などないのに読み入ってしまう村上春樹独特の文体が心地よかった。下へ続く。

Posted byブクログ

2024/06/06

特別 面白い・楽しい・悲しい という感情にはならないけれど何故か引き込まれてページをめくる手が止まらない作品。 感想を上手く言語化することができない語彙力のなさが悔しくなるくらい村上春樹ワールドにどっぷり浸かりました。 下の方も直ぐに読み始めたいです。

Posted byブクログ

2024/06/04

別に楽しくも、心が躍る読書でもなかった。ただ妙に奇妙で、現実的で優しくて自然と心が落ち着く気分になった。ビートルズ流しながら読むと、また一段と良くなった、気のせいだと思うけど。 全部ひっくるめて結構好き。本物の文学を読んでいる気分になる。なんでピアノが弾けなくなったのか、気にな...

別に楽しくも、心が躍る読書でもなかった。ただ妙に奇妙で、現実的で優しくて自然と心が落ち着く気分になった。ビートルズ流しながら読むと、また一段と良くなった、気のせいだと思うけど。 全部ひっくるめて結構好き。本物の文学を読んでいる気分になる。なんでピアノが弾けなくなったのか、気になるし、続きも買う。

Posted byブクログ

2024/06/03

初めての村上春樹作品だったので、もっと硬い文章かと思ったが、想像と違い、とても読みやすかった。個人的には好きだが、賛否の分かれそうだと思った。特に作中に出でくる突撃隊に関するエピソードが良かった。

Posted byブクログ

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 この小説では、主人公、直子、緑の三人を軸に話が進む。大学生となった主人公は、寮に住むことになるが、同じ部屋にいる地図好きの男や東大に通う先輩など、個性豊かな人たちと次々に出会おう。しかし主人公の大学生活は華のキャンパスライフとは程遠く、常に孤独であった。そんな中、電車で偶然、自身の地元出身で、かつて友人の彼女であった直子と出会う。この出来事をきっかけに、主人公は直子に対する意識に変化した。友人は高校時代、何の前触れもなく、この世を去ってしまった。直子も友人が自殺した理由について何もわからなかった。こんな絶妙な関係から徐々に恋仲関係に至るまでの過程は、本作において特に注目すべき点であろう。また、同じ寮に住む東大生の先輩永沢との出会いと本に対する意見(P66)は興味深い。主人公は特定の本を繰り返し読むタイプで、永沢に関しては、貴重な時間を無駄にしたくないという理由から、時の洗礼を受けていない本は避けているという。

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2024/05/30

村上春樹らしい本。男女の関係を細かい描写で表す。読んでいくと何とも言えない気持ちになる。それがいいのかもしれません。

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2024/05/23

第1章がイイ 読み終わったあと もう一度第1章に戻ることで 物語が完結するように感じます ノイズが多い今の時代に このアナログ感はピュアに響く とてもナチュラルで とても懐かしい匂いがしました 素晴らしい

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2024/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書初心者の自分に突然上下巻の小説を読むことなんてできるんだろうかと不安な気持ちと途中で投げ出さないように読もうと謎の使命感と責任感のようなものを感じながら読み始めたのですが終わってみたらそんな心配とはよそにスッッッと全て読み終わってしまい本を読むことの素敵さをこの本に教えてもらいました。 最初から話題をあちらこちらにとっ散らかせないで一つ一つ丁寧に、ちょっと後々どうなってしまうのかという匂わせをしながら進んでいく話に「どうなってしまうんだろう」という好奇心がどんどんくすぐられてとても読みやすい本でした。 人によっては暗い話だったって感想になるかもしれないですが人それぞれこういう人生もあるよねこんな人もいるよねというのが個人的な感想です。 上巻途中から出てくるレイコさんがとても素敵で聖母み(そんな言葉で片付けちゃいけない人ですが)を感じてこの人のおかげてストレスなく読み進めれたんだと思います。 でも最後に特攻隊(この呼び方だったはず)の人はどうしたのかな…って少しだけ気になりました。まぁ話はあったらあったて蛇足感はあったし他人の人生は自分から離れた時点で見えなくなるものと思えばこれも正しい形だなって思いました。 ともかくとても素敵な読書体験をしました。

Posted byブクログ

2024/05/17

村上春樹さんの作品の中でかなり好きな本。『ノルウェイの森』を読むのは多分3回目。 どうして村上春樹さんの作品が好きなのかなってずっと思っていたんだけれども、今回この本を読んで、当たり前のことをしっかり描写しているからかもって思った。例えば、本の中で瓶の中に入れた蛍をくれるシーンが...

村上春樹さんの作品の中でかなり好きな本。『ノルウェイの森』を読むのは多分3回目。 どうして村上春樹さんの作品が好きなのかなってずっと思っていたんだけれども、今回この本を読んで、当たり前のことをしっかり描写しているからかもって思った。例えば、本の中で瓶の中に入れた蛍をくれるシーンがあるけど、「瓶をくれた」だけでなく、「壁にとまれずすべっている」みたいなことも書かれていた。この一文が書かれているだけでより想像しやすくなる。だから、風景がとても綺麗な印象なのかもって思った。 性描写がどうしても多くてなんでこんなに多いんだろう。きっと男女を分けた神秘的な行為であるとは思うけれども、よく分からない部分ではある。今後も村上春樹さんの作品は読んでいくけれど、いつか分かる日が来るのかなぁ

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2024/05/12

“死は生の対極にあるのではなく、我々は生のうちに潜んでいるのだ” 生と死。相反するように見えて、実はその2つは共存している。大切な人を亡くした人は、生きながら死を抱えていく。自分にとっての関係性は異なるも、そんな悩みを抱えた人々の苦悩を描いた作品。 好きな人と付き合う、大切な人...

“死は生の対極にあるのではなく、我々は生のうちに潜んでいるのだ” 生と死。相反するように見えて、実はその2つは共存している。大切な人を亡くした人は、生きながら死を抱えていく。自分にとっての関係性は異なるも、そんな悩みを抱えた人々の苦悩を描いた作品。 好きな人と付き合う、大切な人を失う、そんな普遍的なテーマの中で、人はどう悩み生きていくべきなのか、そんなことを考えさせてくれる作品。 渡辺君、直子、キズキの3人を中心に物語は進んでいく。大切な友人/パートナーであったキズキを亡くした後に、生きる上での心のバランスを崩した上でも、生きていかないと行けない渡辺君と直子の葛藤。 この作品ではいろんな葛藤が見られた。ワタナベ君が直子に対して感じていた、一緒にいたいけど彼女の精神状態的に一緒に居られない葛藤。精神を病んでいる直子やレイコさんとの共同生活後、世の中に出た際に感じた、何も考えずに生きている、他の人の方がおかしいのではという葛藤。直子を待つと言っていたのに緑を好きになってしまった自分に対する葛藤。 レイコさんがワタナベ君に言ってた言葉、”誰かの死を悲しむのであればその痛みを感じ続けなさい。そしてそこから何かを学びなさい。”、悲しみ続けることがその死者を悼むことにもなり、でも自分は生き続けないといけないから、それを抱えて生きていく。 この本を通して、人としっかり向き合う分、別れのタイミングはひどくその人を絶望に陥れるかもしれない。でもそんな中でも、自分にとってその人はどういう人だったか、その人のことを忘れ続けず自分の中に抱えたまま生き続けることが、その人にとっても自分にとっても大切になるのかな。 そんな状況が自分にも、そして周りの人にも訪れる時、そこに一緒に居て欲しい人を見つけ、自分も誰かにとって一緒に居て欲しいと思ってもらえる人になりたい。

Posted byブクログ