魔笛 の商品レビュー

野沢尚(著者)

2011/02/19

白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ！二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。迫真の野沢サスペンス。

2012/12/17

オウムがモデルみたいです。
テロリストとそれを追う刑事。
テロリストは新興宗教団体の内部を調査するために送った警察の公安の人物。
という、警察内部のグチャグチャを書いた、ちょっと重めの内容。
野沢作品は、血の書き方が超リアルでグロテスクなんですよねー。
痛いってばーって感じ。（笑）
宗教のマインドコントロールについては、理解しにくいです。
理解できないから、読んでても「え、ここでそうなっちゃいます？」って感じ。

2017/01/14

渋谷で爆破テロ。鉄球が炸裂。なぜかそこにはビーズも・・・　犯人は元公安捜査員の照屋礼子。彼女は新興宗教に潜入したはずだったが・・・獄中の妻とともに照屋と戦う主人公の鳴尾刑事。なかなか面白い。　

2010/08/31

残念ながら、読みきれなかった。
どうも文章の流れやリズムにもついてけなかった。
野沢さん、ドラマの脚本、大好きなんだけど、
これは駄目だった。

2010/08/03

龍時の印象がとても強く残っているのですが
野沢さんってミステリーやサスペンスを描く人だった、と改めて実感した作品。

作品のジャンルは全く異なれど、
龍時も本作品も、とても緻密で精巧な内容。
情報がかなり多く、そして専門性があるので
読み終えるのに時間がかかってしまいました。笑

新興宗教の存在価値や目的、人間の心理、
各団体（宗教団体、公安、警察）との摩擦などが
細かく、そしてかなり深く描かれています。

暗いというか、怖いというか…
人間の深くて暗い部分が巧に表現されているので
読んでいくうちにどんどん引き込まれてしまいました。
後半は一気にスピードアップ。
静かだけれども勢いのある心理戦のような流れにはドキドキしっぱなし。

それにしても第一人称でストーリーが進む作品は多いと思いますが、
「こんなのもあるんだなぁ」と意外でもありました。

2010/06/12

息もつかせぬ！

けっして素敵な読後感ではないのですが。
野沢さんの『深紅』を読んだ時も思ったけど、何だろうこの焦燥感というか切迫感。

2010/06/09

はじめて野沢作品を読んだけど、ストーリー展開、スピード感、表現力には圧倒された。人間の欲望や愛情が複雑に絡み合っている。まるで現実にあった事件と錯覚するくらいリアリティにあふれている。

2010/04/22

渋谷スクランブル交差点での爆発テロ。

それは、ある宗教団体の教祖に死刑判決が下ったとき起こった。

犯人は、公安が宗教団体にスパイとして送り出した刑事、照屋礼子。

礼子のゲームの相手に選ばれた鳴尾良介が、公安の隠蔽しようとする

強大な力と戦いながらも、爆弾テロ魔を追い詰めていく話。

ストーリー展開がとても良く、ハラハラとさせられた。

「すべてを知っている」という照屋礼子の目線で書かれた文章も、

人間とは違う神聖な生き物のような感じがしてよかった。

宗教という、近くにありながらも少し遠い存在にあるものに、

これまでに現実感を味わさせてくれ、問題意識を与えてくれるとは

貴重な素晴らしい小説だと思う。

2010/04/09

2010.4.9読了。
公安の潜入捜査官である女が潜入先の教団で感化され、教団が解体されても爆弾魔となり、その女を捕まえるまでのお話。

2010/02/09

白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。