魔笛 の商品レビュー
野沢尚脚本、というだけで、その作品を観る気になった。それぐらい脚本家時代から尊敬する人だった。心からご冥福をお祈りします。 小説を書くようになってますます活躍の幅を広げていたのが嬉しかったですし、その小説もまたどれもが面白く、才能に溢れまくっている人だな~と思っていました。その...
野沢尚脚本、というだけで、その作品を観る気になった。それぐらい脚本家時代から尊敬する人だった。心からご冥福をお祈りします。 小説を書くようになってますます活躍の幅を広げていたのが嬉しかったですし、その小説もまたどれもが面白く、才能に溢れまくっている人だな~と思っていました。その小説作品の中でも屈指の面白さなのが、この“魔笛”だと思います。 これもまた、映像化して欲しくない作品の筆頭だと思います。もし、もしも映像化するのならば、どうかハンパなことは決してしないで、予算を掛けるべきところには惜しまず掛け、実力派の役者と監督を揃え(決して話題性や顔が売れているだけのタレントでお茶を濁すことなく)、ただただ真摯に製作して欲しいと願うばかりです。 自分的には、ちょっとだけ「羊たちの沈黙」っぽい設定を取り入れた(と勝手に感じている)主人公と妻との関係に、なぜだか創作意欲が刺激されてならないw
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こんなこと考えられる脳みそを持ちながら生きていられるなんて、とても壮絶だと思いました。 自殺に言及したいわけではなくて。 書いてくれたから読むことができて、それは良かったという結果にしたいと思います。
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よくも悪くも頭から焼き付いて離れない。 特に最初の描写が鮮やかすぎて気分が悪くなるほど。 非常におもしろいし、記憶に鮮明に残る作品ですが、持っていたくない。 渋谷にいくたびに恐怖を感じてしまう。
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最後まで読み終わって、また序章に戻ると納得感ある。 終始、犯人の手記という形を取っているものの、読んでいて途中でそのことがどうも腑に落ちないというか、分からなくなってしまうことがあった。 前後関係が怪しくなってしまうというか。 犯人は始めから分かってしまうので、謎解きという要素は...
最後まで読み終わって、また序章に戻ると納得感ある。 終始、犯人の手記という形を取っているものの、読んでいて途中でそのことがどうも腑に落ちないというか、分からなくなってしまうことがあった。 前後関係が怪しくなってしまうというか。 犯人は始めから分かってしまうので、謎解きという要素は少ない。 むしろ、それぞれの素性と関係が明らかになっていくのと、 終盤の刑事との対決が読みどころ。 最終対決に当っては、ちょっと現実的でない、ドラマ的な感じもあり。 途中、関連事項の説明が過ぎるのも少々疲れてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回の読了本は「魔笛」 著 野沢尚 新興宗教の教祖に死刑判決が下された瞬間、白昼の渋谷は無差別爆弾テロに襲われた。 その犯人は公安が教団に送り込んでいた女潜入捜査官照屋礼子だった。 刑事の鳴尾が実行犯の照屋礼子を追い、礼子を送り込んだ公安は面子を保つために躍起となる。 前半はかなり読みづらかったが、後半は何とかスピードアップで読み終えました。 及第点。 以下読書感想文 公安が送り込んだ潜入捜査官照屋礼子の冷静さと追う刑事の鳴尾の泥臭さは結構魅力的だが ストーリーとしてはイマイチ繋がらない部分が多数あるのが残念。 第一に話は照屋礼子の刑務所収監後に書き記した文章で進むが、その設定にこだわる理由が不明だ。 収監後の面会等でヒアリングをしたと書いているが、追う警察側の情報をしっかり書き込むのには不自然である。 普通に第三者の俯瞰として書いた方が良いと感じた。 また、そうすることで最後には礼子は死なずに逮捕される事が自明になるので、最後の追跡劇の部分が少々しらけ気味に感じた。
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スピード感溢れる作品。後半様々な場面が数分、数秒単位で交錯する様子は映画を観ているような臨場感。著者の他作品もぜひ読んで観たい。
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警察物。ボリューム感溢れるしっかりした本。読みごたえがあってよかった。普段自分はほとんど考えない宗教絡みの人の発想も見れてよかったと思う。
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2011年秋、本屋で裏見て気になって買いました。 なぜかたくさん積まれてました。 2002年に書かれたこと、宗教のこと考えてしまいます。 今はキリスト教でも仏教でもなく、無宗教が一番多いのかな。 作者さんが自殺したことは、あとがき読んだあと調べて知りました。 奥多摩が出てきま...
2011年秋、本屋で裏見て気になって買いました。 なぜかたくさん積まれてました。 2002年に書かれたこと、宗教のこと考えてしまいます。 今はキリスト教でも仏教でもなく、無宗教が一番多いのかな。 作者さんが自殺したことは、あとがき読んだあと調べて知りました。 奥多摩が出てきますが、最近山登りはじめて気になる場所です。 そんな一冊。
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ある宗教団体教祖の裁判判決と同時に渋谷で爆弾テロ 複雑な妻との関係を持つ刑事と、元公安スパイの犯人・・・。 そんな2人の目の離せない緊張感を描くストーリーには脱帽 とにかく登場人物や情景の描写が緻密で読みごたえがありました。 ほんと先の読めない展開で読んでて非常に面白か...
ある宗教団体教祖の裁判判決と同時に渋谷で爆弾テロ 複雑な妻との関係を持つ刑事と、元公安スパイの犯人・・・。 そんな2人の目の離せない緊張感を描くストーリーには脱帽 とにかく登場人物や情景の描写が緻密で読みごたえがありました。 ほんと先の読めない展開で読んでて非常に面白かったですわ~。 素晴らしいの一言の作品です。
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