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魔笛 の商品レビュー

3.8

117件のお客様レビュー

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    27

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2013/09/08

突如発生した、渋谷交差点での爆破テロ。宗教団体との関連が取り沙汰されるなか、テロリストの守屋礼子は、元公安の潜入捜査員だった。犯人のメッセージにただ一人気づいた刑事、 は、彼女とのゲームに巻き込まれていく。 前半は背景の説明に紙数をさかれて冗長な感じだったけど、後半の対決モード...

突如発生した、渋谷交差点での爆破テロ。宗教団体との関連が取り沙汰されるなか、テロリストの守屋礼子は、元公安の潜入捜査員だった。犯人のメッセージにただ一人気づいた刑事、 は、彼女とのゲームに巻き込まれていく。 前半は背景の説明に紙数をさかれて冗長な感じだったけど、後半の対決モードになってからは一気に読めました。狂った爆弾魔と一徹な正義という対立に加え、警察組織の確執が混じり合うなか、主人公の熱意には感心しました。 狂気にかられた宗教団体、面子にこだわる組織、獄中の支援者など、どこかで見たような要素を貼りあわせたストーリーに感じられなくもないですが、爆弾に対する詳述など、著者のこだわりも随所に感じることができます。 まーケツ爆弾なんて本当に作れるのかって感じですが、絶対にこんな死に方したくないです。

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2013/06/17
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何ていうか、読んでてものすごい疲れるというか、消耗させられた作品。 そんなことってあるの? ・・いや、この作品を読むとないとは言い切れないような・・気がする。

Posted byブクログ

2016/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これって…“地下鉄サリン事件”のことよね?と思いながら読んだ思い出が。 野沢さんの文章は、映像畑の出身だけあって、簡潔な文体ながらも場面を映像的に思い浮かべながら読めるのが心地好い。 反面、“チープさ”と紙一重なところも感じられ、文学性(ミステリで文学性もへったくれも無いかもしれないが)という面ではやや陳腐かとも思える。しかし、エンタテイメントとしてなら十分であろう。 そして、その“映像的な文章”が、『龍時-01ー02』でのサッカー描写のリアリティに繋がったのだろう。 ソレを上回るサッカー小説にはまだ出会っていないし…。筆者の自殺は、本当に惜しい。 『リミット』を 読んだ機に振り返ってみた。 ★3つ、7ポイント。 2010年頃の読了。

Posted byブクログ

2012/12/30

―――白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ! 二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。 新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は 実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。 ...

―――白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ! 二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。 新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は 実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。 迫真の野沢サスペンス。 借りもん 初めて野沢 尚を読んだ でも彼はもうこの世にいないらしい 「クレイモア」と言えば伝わる人もいるかもしれない。 無数の鋼鉄球を爆弾と一緒に仕掛けて、全方位への殺傷能力を高めたもの この兵器の解説を筆頭に、関連事象への圧倒的な情報量とその密度 そしてストーリー展開のスピード感が魅力の小説 最初がちょっと取っつきにくいのと 終盤ちょっとだけグダったのを除けばハラハラして面白かった

Posted byブクログ

2012/12/03

最後がハラハラさせられる作品だった。鳴尾と真杉の関係、鳴尾と籐子の関係、鳴尾と礼子の関係が上手く描かれていた。

Posted byブクログ

2012/11/08

圧倒的な洞察。社会の認識力。マスコミの上っ面の情報。 魔笛の意味するものを、自分の頭で、思考せよ。

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2012/10/21

おススメされた本。 語感センスが半端やない!こんなにしっくりくる表現を続々と使うのに舌を巻くしかない。文庫化される際に加筆修正されているとはいえ非常に練れた味わいになっとる。 今更かもしれないが野沢尚にハマる予感。

Posted byブクログ

2012/10/19

オイラには難しい小説だった。鳥瞰図的な手法は違和感を覚えた。どこを主として読めばよいのかチョイト迷いながらページを捲っていくのが少々疲れた。野沢氏の訴えたいことが分かるような、分からないような霧に包まれたような読後感だった。人間は憎むべき対象者がいないと生きていけないのか?犯罪者...

オイラには難しい小説だった。鳥瞰図的な手法は違和感を覚えた。どこを主として読めばよいのかチョイト迷いながらページを捲っていくのが少々疲れた。野沢氏の訴えたいことが分かるような、分からないような霧に包まれたような読後感だった。人間は憎むべき対象者がいないと生きていけないのか?犯罪者の心理とはそういうものなのか?ウ~ン、考えさせられるなぁ~。しかし、照屋礼子のサディスティック性には恐怖を覚える。現実社会にもいるんだよね、こういう人間。今、大騒ぎになっている尼崎の事件。首謀者は礼子みたいなって感じがする。

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2012/08/21
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結果がどうなるのか知りたくてどんどん読み進めてしまいました。 王道のミステリーと言った感じ。 ただ、犯人が主人公である鳴尾刑事のことをどうしてそこまで執着するのか どうやって調べたのかが最後までハッキリしなかったなぁ… でもおもしろかったです★

Posted byブクログ

2012/08/21

「破線のマリス」に続いて読んでみました。オウム問題を題材にしているのは明白だが、そこにとどまらず警察の公安組織の闇も話に混ぜ込んでくるあたりがさすが稀代の脚本家。この設定なら続編が作れそうなもののそうはしないのもポリシーなんでしょう。ちょっとエピソードが分厚すぎる感じはあるものの...

「破線のマリス」に続いて読んでみました。オウム問題を題材にしているのは明白だが、そこにとどまらず警察の公安組織の闇も話に混ぜ込んでくるあたりがさすが稀代の脚本家。この設定なら続編が作れそうなもののそうはしないのもポリシーなんでしょう。ちょっとエピソードが分厚すぎる感じはあるものの展開が気になる非常に興味深い一冊でした。

Posted byブクログ