泣く大人 の商品レビュー
恋愛小説など全くに近いくらい読まないが、ふとしたきっかけで「冷静と情熱のあいだ Rosso」を読んだ。 その せつなさ が強烈過ぎて江國香織さんの小生はしばらく読めないと思いつつも、江國さんとはどんな方なのだろうという興味を持つようになり、このエッセイを手に取った。 おもしろ...
恋愛小説など全くに近いくらい読まないが、ふとしたきっかけで「冷静と情熱のあいだ Rosso」を読んだ。 その せつなさ が強烈過ぎて江國香織さんの小生はしばらく読めないと思いつつも、江國さんとはどんな方なのだろうという興味を持つようになり、このエッセイを手に取った。 おもしろかった。このエッセイの中で紹介されていた小説も読んでみたい。
Posted by
江國さんの感性と言葉選びがすごく好き。 わかる!って部分と、確かに、の部分と、なるほど!の部分と、江國さんと対話してる気分になれた。 幸福とは、を言語化出来るのがとてつもなく魅力的。
Posted by
エッセイ集。 初っ端から、レーズンバターの塊の話。 確かにそのまま食べるとすごそうです。 カロリーもすごそうですw の前に、そんなバターがあったのに驚きです。 普通のバターしかない、と思ってました…。 題名通り、大人だからこそ、なエッセイ内容でした。
Posted by
江國さんの言葉選びが魅力的で、小説もエッセイも大好き。木漏れ日が差すような、温かくて心地よい気持ちで読むことができる。 勇気は消耗品、本を読んだり、友達と会ったり、美味しいものを食べたり。私なりの幸福で供給したい。
Posted by
読み進めるたびに驚きの連続 こんなにも言葉を正しく使う人がいることに驚いてしまう この人には世界の本当が見えている、感じられているのだと思う。 旅についての考察が興味深かった、いや、全部のお話がすごかった。こんなに適切に世界を捉えられているなんて。 あと、江國香織さんは、やっぱり...
読み進めるたびに驚きの連続 こんなにも言葉を正しく使う人がいることに驚いてしまう この人には世界の本当が見えている、感じられているのだと思う。 旅についての考察が興味深かった、いや、全部のお話がすごかった。こんなに適切に世界を捉えられているなんて。 あと、江國香織さんは、やっぱり優しくないし(優しい人は作家になれない)捻くれてる(捻くれてないと書けない)けど、芯の通った素敵な女性だと感じた。
Posted by
江國香織さんは生活に「男」が必要と認めているところが清々しくて良い。あどけない少女らしさも併せ持つ所も素敵。 YOUと重なる。 江國ワールド浸れてよかった 108/140
Posted by
めっちゃ好き。 特に「男友達」の章。これ20代だと「え」と思っただろうけど30代になって読んでよかった。江國香織の価値観の広さを味わえて楽しかったしよかった。普通に笑う。
Posted by
★朝食室、わたしもほしい ★私は、いつもそばにいてくれる男のひとが好き。ほんとうのことを言えば、会社にも行ってほしくない。トイレにも、一人では行ってほしくない。床屋だけは別。床屋に行って、髪が短く清々しくなり、いい匂いをさせて帰ってくる男の人と再会する幸福のために、床屋の一時間...
★朝食室、わたしもほしい ★私は、いつもそばにいてくれる男のひとが好き。ほんとうのことを言えば、会社にも行ってほしくない。トイレにも、一人では行ってほしくない。床屋だけは別。床屋に行って、髪が短く清々しくなり、いい匂いをさせて帰ってくる男の人と再会する幸福のために、床屋の一時間だけは離れて待っていてあげる。 ★基本的に子供が苦手。 理想の女性なり男性なりを尋ねられたとき、「子供好きなひと」とこたえるひとがいるが、あれも私にはわからない。謎だ。 (めっちゃわかる) ★私は、勇敢でいたいと思っているわけではない。勇敢でいなくてはならない、と、思っている。だって、日々を生きるのに、勇気はどうしたっている。 ★勇気は消耗品なのだ。どんどん要るので、どんどん供給しなければならない。 ★そこが度胸とは違うところだ。度胸は、発揮しても減らない。逆に言えば、供給することもできない。
Posted by
以下、本文より ◯人は、信じたものにしか守られ得ない ◯幸福な時間をたくさん持つと、人は勇敢になると思う。自分の人生に対する信頼、しかし勇気にはならない。何かに護られて在る、ということ。宗教のある人は、だから勇敢になりやすいと思う。うらやましい。 真実!って思うことがすらっ...
以下、本文より ◯人は、信じたものにしか守られ得ない ◯幸福な時間をたくさん持つと、人は勇敢になると思う。自分の人生に対する信頼、しかし勇気にはならない。何かに護られて在る、ということ。宗教のある人は、だから勇敢になりやすいと思う。うらやましい。 真実!って思うことがすらっと描いてあったり、エッセイなのに小説みたいに魅力的な書き出しだったり、3つのテーマごとにさまざまな小噺が収録されていて最高でした。 途中、『ながい』という表記があって、長いの意味だけれどあえてひらがな表記にしているのかな?と思うのですが。これを読む時、自然とながあい、と頭の中で言ってしまって、とても楽しかったです。長い、ならさくっとそのまま短く読んでいたはずなのに、言葉にそのまま引っ張られていたので、こんな風に全ての言葉を選りすぐったのをまさに体感した気がしたからです。
Posted by
「いつもいつも一緒にいてくれることが無理でも、いつもいつも一緒だと思わせることは可能なのに。」という言葉に惹かれて買った本。このエッセイは夢中で読み進められた。音楽を聴くというのは掻き乱されたいということ、現実や日常がくるっと裏返る瞬間など、大人という切なくて儚い生き物ならではの...
「いつもいつも一緒にいてくれることが無理でも、いつもいつも一緒だと思わせることは可能なのに。」という言葉に惹かれて買った本。このエッセイは夢中で読み進められた。音楽を聴くというのは掻き乱されたいということ、現実や日常がくるっと裏返る瞬間など、大人という切なくて儚い生き物ならではの感性で紡がれた言葉を愉しめるのが大人ならではの温かみ、悦びだと思う。 男友達に関する章が共感することばかりで。欠点や怠惰も魅力的に思えるのが男友達だけど、だからこそ恋しくもなる。気にしないでいてあげられない悲しみを背負ってでも一緒にいたい人が好きな人なんだろうなぁ。 ほんとに江國さんの言葉は美味しくて一つ一つ大切に読んであっという間に終わっちゃった。
Posted by