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泣く大人 の商品レビュー

3.8

143件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

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雨のこと。男友達のこ…

雨のこと。男友達のこと。ほしいもののこと。読んだ本のこと。気ままに手足をのばせるエッセイ。 

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後味が良い物語だった…

後味が良い物語だった。タイトルにもあるが、大人の人でも泣きます。

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洗練を重ねた文章で綴…

洗練を重ねた文章で綴る大人がほっとできるような、上質のエッセイ集。江国香織いわく、大人というのは本質的に「泣く」生き物だと思う。

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日常の楽しみや欲しい…

日常の楽しみや欲しいもの、読んだ本、男友達、などについて書かれたエッセイ集。ほんわかとした気分になります。

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おすすめ!

これは、この人にしか書けないなぁ。江國香織という人は、そういう文章を書く。似た匂いのものや真似したものはあっても、同じものはない。作家の本質が表に出るエッセイだと、その傾向はより顕著になる気がします。お薦め。

yama

2024/09/01

いくつもの週末に続いて、読了。 江國香織さんのエッセイ好きだなぁ。出会えてよかった。 「幸福な無駄」 プーさんは素敵だ。おいしいはちみつや友人との交歓、そういうちょっとした喜びのために彼は労を惜しまない。物語が全編幸福な無駄に満ちている。 著者のお父さんが発案した、「たいくつ新...

いくつもの週末に続いて、読了。 江國香織さんのエッセイ好きだなぁ。出会えてよかった。 「幸福な無駄」 プーさんは素敵だ。おいしいはちみつや友人との交歓、そういうちょっとした喜びのために彼は労を惜しまない。物語が全編幸福な無駄に満ちている。 著者のお父さんが発案した、「たいくつ新聞」の話。 「幸福ないそぎ足」 真冬のあの街(ニューヨーク)の、かわいた空気、幸福ないそぎ足。たくさんのあかり、コート、贈り物の包み、クリスマスソング。あたたかでみちたりた夜。愛という言葉がうさんくさくならないのが、真冬のあの街の底力だと思う。 つい人生を好きになってしまう。 学生時代の友達 学生ーまだ職業を持っていない、時間を持て余し気味の、残酷で辛辣なーの時間を共有した、ということが決定的なのだと思う。その後に出会った人々には見せずにすんだものを見られてしまっている。 「友達」 親しいから友達というわけではないのだ。一緒に遊んだことがあるとか、語り合ったことがあるとか、を経て友達になるとは限らない。 …信用できる、ということかもしれない。この人の人間性を信用できる、と思うこと。 「泣く大人」 大人のというのは本質的に「泣く」生き物だと思います。「泣くことができる」と言ったほうが正確かもしれません。それはたぶん、心から安心してしまえる場所を持つこと、です。

Posted byブクログ

2024/05/15

このエッセイを読んでいると、私が友人や周りの人と良好な関係を保つために奥にしまい込んでいる女っぽい感覚がたくさん出てきて、不思議な気持ちになった。 これくらいキッパリと自分の感覚を全面に出して生きたらどうなるだろうか? 紹介されている小説もぜひ読んでみたい。

Posted byブクログ

2024/04/30

感想 手に入らないものを求めてはいけないのか。そんなことはない。もがくことが必要。キラキラしたものが手に入るかも。自分の殻を破って楽しむ。

Posted byブクログ

2024/02/01

同じような考え方で嬉しかったり、もやもやしてたところの考察が発見になったり、全く新しい考え方だったり これは読み直したい。あれも、あれも、と思っていたらきっと1冊また読んでしまう。と思ったので、買うことをきめた。 「愉しい」って表現特に好きだった。

Posted byブクログ

2023/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江國さんとお友達になって気負わずにおしゃべりできたらどれだけ楽しいことだろう。 _φ(・_・ 25 雨が世界を冷やす夜 そのあいだも風はうなり、暴れ、吠え、いろいろな音をたてる。ばたんばたん、とか、びづーう、とか。 39裏返る現実 現実とその外側、や、日常とその外側、は靴下とおんなじで、簡単にくるっと裏返る。そうすると、それまで現実だと思っていたものが突然非現実になり、非現実だと思っていたものがあっけらかんと現実になり、日常だも思っていたものがいきなり非日常になり、非日常だとばかり思っていたものが堂々と日常になるわけで、それはもう驚きとか困惑とかいっている場合ではすでになく、おっと、と小さくつぶやいて、あとはもうまるで何もなかったかのように、それを受け入れるより他ない。ちょうど、夢からさめたときのように。私は、現実や日常がくるっと裏返る、あの瞬間を愛している。 57 お風呂の旅 私は毎日二時間お風呂に入る。 お風呂に窓のある家。お風呂場の壁が、合成樹脂じゃなくてタイルの家。 65 失くしたものは忘れよう、と妙に大げさに決心して、大きな歩幅で歩き始める。 92 得難い、男友達 184 自分が運転していると言う事実に突然恐怖して、揺れる。 ↑江國さんが運転しないっていうはなし。 可愛すぎるけど気持ち分かる… 190 私は、いつもそばにいてくれる男のひとが好き。ほんとうのことを言えば、会社にも行ってほしくない。トイレにも、一人では行ってほしくない。床屋だけは別。床屋に行って、髪が短く清々しくなり、いい匂いをさせて帰ってくる男の人と再会するために、床屋の一時間だけは離れて待っていてあげる。 でも、いまのところ、そんなにそばにいてくれる男のひとには会ったことがない。(中略) 呆れ顔をしている女友達についてさえ、ほんとうは、一人ずつの胸の内では、いつもいつもそばにいてくれる男の人が欲しいと思っているはずだ、と疑っている。 社会生活をしていく上で、望んでも無理なことがわかっているから、望んでいないふりをしているのだろう、と、思う。 でも。 いつもいつも一緒にいてくれることが無理でも、いつもいつも一緒だと思わせることは可能なのに。 196 私は勇敢でいたいと思っているわけではない。勇敢でいなくてはならない、と思っている。だって日々を生きるのに、勇気はどうしたっている。

Posted byブクログ