邪魔(上) の商品レビュー
平凡な主婦と、妻を亡くした若い警部補、不良の高校生を中心に物語が進んでいく。少しずつ変貌していく登場人物にハラハラドキドキ。
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ごくふつうの主婦が、夫の放火疑惑からどんどんと様々な意味で「邪魔」をして、いや、されて、生活や人間関係、家族が変化していく様を描いた作品。 主婦が主人公なのか、過去に深い痛手を負った刑事がそうなのか、ちょっとわからず。 刑事と義理の母との疑惑は、最後までわからず、主人公のラス...
ごくふつうの主婦が、夫の放火疑惑からどんどんと様々な意味で「邪魔」をして、いや、されて、生活や人間関係、家族が変化していく様を描いた作品。 主婦が主人公なのか、過去に深い痛手を負った刑事がそうなのか、ちょっとわからず。 刑事と義理の母との疑惑は、最後までわからず、主人公のラストにも、ちょっと疑問かなあ。 奥田作品は、インザプールやサウスバウンドのような作品しか読んでいなかったので、多才さは窺えました。 もう少し他の作品も読んでみたいですね。
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先週は、仕事は忙しいは、腰痛はするは、ちょっと風邪っぽいはで、この土日は残った仕事を少しして後は目を休めてゴロゴロしていようと思っていた。 買っているのに読んでない本は奥田英朗と重松清と畠中恵、後、ハリーポッター。目が疲れ、肩こりもひどいのだが、つい手に取ったのが奥田英朗。それが...
先週は、仕事は忙しいは、腰痛はするは、ちょっと風邪っぽいはで、この土日は残った仕事を少しして後は目を休めてゴロゴロしていようと思っていた。 買っているのに読んでない本は奥田英朗と重松清と畠中恵、後、ハリーポッター。目が疲れ、肩こりもひどいのだが、つい手に取ったのが奥田英朗。それが運の尽き。読み始めたら止まらない。上下巻あるのに止まらなくなって結局夜更かし。奥田英朗を読み始めるというもこうなるのはわかっていたのに・・・ 眠気を妨げるとんだ「邪魔」が入った、というオチでいかがでしょう。
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いやあ面白かったです。2冊組みですが読み始めたら一気に読みました。作中に出てくるエセ市民運動団体が妙に印象的でした。 これは傑作のひとつです
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単行本刊行が2001年だったから、その頃に奥田英朗のこの作品に出会い、衝撃を受け、このあとに続く「最悪」もむさぼるように読んだものです。 10年も経つと内容すっかり忘れてるものですねぇ。まじで新鮮に読ませていただきました。 平和に暮らしていると普通の人なのに、いざ境地に立たされる...
単行本刊行が2001年だったから、その頃に奥田英朗のこの作品に出会い、衝撃を受け、このあとに続く「最悪」もむさぼるように読んだものです。 10年も経つと内容すっかり忘れてるものですねぇ。まじで新鮮に読ませていただきました。 平和に暮らしていると普通の人なのに、いざ境地に立たされると想像以上に強くなり時に狂気を発するという、人間の不思議を描いている。 発端となる事件は300万円程度の小さな横領とそれを隠すための放火というチンケな男のチンケな事件。その事件自体はどうでもいいんだけど、彼の妻がどんどん壊れていく様がすごい。 そのチンケな男を追いかける刑事も疫病神にとりつかれたみたいに落ちていく。死別した女房の義母にいつまでも息子として愛情を感じるというのはちょっと違和感があるし、その義母が実はにせものだったっていうのもうそくさいくて、刑事側のエピソードにはあまり入り込めなかったけどね。
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奥田さんらしい登場人物不在 ・文章自体の流れの良さや、表現力からくる読みやすさというのは、他の奥田さんの作品と同じレベルに仕上がっていると思います。 ・それ以上に、どれだけ作品を好きになるかは、登場人物がどれだけ好きになれるかということが重要だと思うのですが、本作の場合、いくつか...
奥田さんらしい登場人物不在 ・文章自体の流れの良さや、表現力からくる読みやすさというのは、他の奥田さんの作品と同じレベルに仕上がっていると思います。 ・それ以上に、どれだけ作品を好きになるかは、登場人物がどれだけ好きになれるかということが重要だと思うのですが、本作の場合、いくつかの登場人物の視点から描かれていながら、それぞれの登場人物にあまり好感を持てず、気持ちを同化させにくいように思いました。 ・下巻に入り、そろそろ登場人物に愛着がわいてきた頃、やっぱり離れていくような展開になり、真夜中のマーチのように読んだあとで、すっきりするということはない作品だと思います。 ・表現としては、女性を描く表現がとても上手いなと本作でも思いました。 ・作品としては、二冊に大容量で続けることを担う登場人物たちではないのが、残念でした。 ・警察官僚機構の描き方は、大沢在昌さんの新宿鮫のように暗い描き方ではないにしても、よく描けていると感じました。
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ごく普通の主婦が駄目な旦那と普通の子供達との生活の中で、徐々に暴走していく様にドキッとする。 スーパーの社長のキャラがなかなか強烈で面白く、ほんとにどこかに実在していそうな感じがする。 他の小説と違い、お笑いの部分がほとんどなくシリアスな内容だが、お笑いからシリアスなものまで幅広...
ごく普通の主婦が駄目な旦那と普通の子供達との生活の中で、徐々に暴走していく様にドキッとする。 スーパーの社長のキャラがなかなか強烈で面白く、ほんとにどこかに実在していそうな感じがする。 他の小説と違い、お笑いの部分がほとんどなくシリアスな内容だが、お笑いからシリアスなものまで幅広く書けるのは、懐の深さを感じ、単純にすごい才能だなと思う。この著者の文章は東野圭吾並に読みやすいとも思った。 文庫で上下2巻のボリュームだが一気に読んでしまった。
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30代の平凡な主婦が、夫の会社の放火事件が発端で、だんだんと異常な事態に巻き込まれていく。で、もう一人の主役のワケアリの刑事が、こっちはこっちでややこしい事態に巻き込まれ・・・。つづきはウェブで!カチ!・・・ウソです。続きは(下)で。追記:この感想を書くための検索ワード「奥田 邪...
30代の平凡な主婦が、夫の会社の放火事件が発端で、だんだんと異常な事態に巻き込まれていく。で、もう一人の主役のワケアリの刑事が、こっちはこっちでややこしい事態に巻き込まれ・・・。つづきはウェブで!カチ!・・・ウソです。続きは(下)で。追記:この感想を書くための検索ワード「奥田 邪魔」と打ち込んでしまった。これってなんだか失礼だなぁ。奥田センセ、ゴメンナサイ。
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及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこん...
及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。
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世の中邪魔な奴ばかり 「あほ・軽い・くだらない・しょーもない」 そんな人ばっかが登場します。 普段は隠してますが、 僕もそんな人間ですから、 とても面白かった。
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