日本はなぜ敗れるのか の商品レビュー
旦那さんの本棚より。 「奥田碩会長が『ぜひ読むように』とトヨタ幹部に薦めた本」とのコト。(帯より。) こーゆうのにヨワイ旦那さん。 そして読むのは私の方が先。 しかし。それだけのコトはあります。 読むべき本だと思います。今でも。 歯がゆい会社組織、出張者…ぼんやりと腹立たしかっ...
旦那さんの本棚より。 「奥田碩会長が『ぜひ読むように』とトヨタ幹部に薦めた本」とのコト。(帯より。) こーゆうのにヨワイ旦那さん。 そして読むのは私の方が先。 しかし。それだけのコトはあります。 読むべき本だと思います。今でも。 歯がゆい会社組織、出張者…ぼんやりと腹立たしかったことを、明確にしてくれます。 そして、あの戦争から何も学ばず変わらず同じことを繰り返していることにいっそ呆然…。 ちゃんと、ちゃんとしようと、思わされます。
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[ 内容 ] ベストセラー『日本人とユダヤ人』で有名な評論家・山本七平は戦時中フィリピンで生死を彷徨い捕虜となった。 戦後三十年、かつての敗因と同じ行動パターンが社会の隅々まで覆っていることを危惧した山本七平が、戦争体験を踏まえ冷徹な眼差しで書き綴った日本人への処方箋が本書である...
[ 内容 ] ベストセラー『日本人とユダヤ人』で有名な評論家・山本七平は戦時中フィリピンで生死を彷徨い捕虜となった。 戦後三十年、かつての敗因と同じ行動パターンが社会の隅々まで覆っていることを危惧した山本七平が、戦争体験を踏まえ冷徹な眼差しで書き綴った日本人への処方箋が本書である。 現在、長期の不況に喘ぐ中、イラクへ自衛隊を派遣し、国際的緊張の中に放り込まれた日本は生き残れるのだろうか…? 執筆三十年後にして初めて書籍化される、日本人論の決定版。 [ 目次 ] 目撃者の記録 バシー海峡 実数と員数 暴力と秩序 自己の絶対化と反日感情 厭戦と対立 「芸」の絶対化と量 反省 生物としての人間 思想的不徹底〔ほか〕 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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日本の敗因21か条は、読んでいてつらくなってしまいます。勝者との比較で論じている部分が多く、日本人の欠点が際立っている感じではあるが、なるほどと思うし、戦争だけでなく、バブル崩壊や失われた10年または20年の原因とも読み取れる。
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Kodama's review 実際に戦地へ赴いた方々の苦労や凄惨さは言葉では表すことが出来きません。やっぱり戦争は避けなければと思わされる1冊でもあります。 (06.2.4) お勧め度 ★★☆☆☆
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「虜人日記」という、戦時中に小松氏によって書かれた文章にそって、当時の日本軍の有様などを紹介。昔から日本は変わらない。暴力によって秩序され、実数(現実)を口にすると非国民と呼ばれ、員数によって動き、「芸」を絶対化して、合理化せず、精神論によって動き、緻密すぎる合理的な組織ゆえに、...
「虜人日記」という、戦時中に小松氏によって書かれた文章にそって、当時の日本軍の有様などを紹介。昔から日本は変わらない。暴力によって秩序され、実数(現実)を口にすると非国民と呼ばれ、員数によって動き、「芸」を絶対化して、合理化せず、精神論によって動き、緻密すぎる合理的な組織ゆえに、柔軟な対応が出来ずに、技術者などを活用できない。「パールハーバー」は官僚の怠慢ゆえに遅れた。
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200906/1.精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に要求される事は、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦をやってきた/2.物量、物資、資源、総て米国に比べ問題にならなかった/3.日本の不合...
200906/1.精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に要求される事は、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦をやってきた/2.物量、物資、資源、総て米国に比べ問題にならなかった/3.日本の不合理性、米国の合理性/4.将兵の素質低下(精兵は満州、支那事変と緒戦で大部分は死んでしまった)/5.精神的に弱かった(一枚看板の大和魂も戦い不利となるとさっぱり威力なし)/6.日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する/7.基礎科学の研究をしなかった事/8.電波兵器の劣等(物理学貧弱)/9.克己心の欠如/10.反省力なき事/11.個人としての修養をしていない事/12.陸海軍の不協力/13.一人よがりで同情心がない事/14.兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事/15.バアーシー海峡の損害と、戦意喪失/16.思想的に徹底したものがなかった事/17.国民が戦いに厭きていた/18.日本文化の確立なき為/19.日本は人命を粗末にし、米国は大切にした/20.日本文化に普遍性なき為/21.指導者に生物学的常識がなかった事//人々は危機を叫ぶ声を小耳にはさみつつ、日常業務に忙しい。だがそのとき、だれかが、危機から脱する道はこれしかない、と具体的な脱出路を示し、そしてその道は実に狭く細くかつ脱出は困難をきわめ、おそらく、全員の過半数は脱出できまい、といえば、次の瞬間、いままで危機々々と叫ぶ大声に無関心・無反応だった人々が、一斉に総毛立って、その道へと殺到する。危機というものは、常に、そのように、脱出路の提示という形でしか認識されない/人間とは生物である。そしてあらゆる生物は自己の生存のために、それぞれが置かれた環境において、その生存をかけて力いっぱい活動して生きている。人間とてその例外でありえない。平和は、自分たち人間だけは例外であるかのような錯覚を抱かす。しかしそれは錯覚にすぎない。もちろんその錯覚を支えるため、あらゆる虚構の”理論”が組み立てられ、人々はその空中楼閣を事実だと信じている。しかしその虚構は、「飢餓」という、人間が生物にすぎないことを意識させる一撃で、一瞬のうちに消えてしまう/社会主義とか、資本主義とか、体制とか反体制とか、さまざまな理論とか主張とか−しかし人々は忘れている、人間という生物の社会機構の基本とは、実は、食物を各人に配給する機構だという事実を。つまるところは、人の口に食物を届けることが、社会機構の基本であって、これが逆転して機構のため食物が途絶すれば、その機構は一瞬で崩壊する。それはそのはず、人間が生物である以上、食料を配給しない機構に属することはできず、そのためそれを避けて人が餓死を免れようと動き出した途端、その機構が崩れるのは当然のことである
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20080730 山本七平 第二次大戦での日本のふざけた負けっぷりを批評 空気で動くアホな日本はまた負けるのか
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最高の名作。 読みにくい部分が多々あるが、 日本人の本質を捉えている。 斬新なテーゼが多く、 考えさせられる。 奥田碩会長が「ぜひ読むように」と トヨタ幹部に薦めた本 と銘打つだけある。
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H20.12.11 「現地性」「同時性」を兼ね備えた「虜人日記」をベースに、かの戦争がいかに無駄・計画性もなく進められていたか、また、今の日本にもその根っこが残り続けていることについて警鐘を鳴らしている。日本の生活に根ざした、等身大考え、発想、行動ができるかできないか。客観的に自...
H20.12.11 「現地性」「同時性」を兼ね備えた「虜人日記」をベースに、かの戦争がいかに無駄・計画性もなく進められていたか、また、今の日本にもその根っこが残り続けていることについて警鐘を鳴らしている。日本の生活に根ざした、等身大考え、発想、行動ができるかできないか。客観的に自分を見つめなおさなければなぁと考えさせられる一冊。
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歴史資料は現地性と同時性が必要 虜人日記 小松 真一 ちくま学芸文庫 他に伝えられない、他に転用利用できない閉鎖的な技術ー芸 アメリカ 素人でもできる技術
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