四畳半神話大系 の商品レビュー
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四畳半に住む京都大学生の並行世界の物語 いまさらながらですが、四畳半の最新小説が出たとのことで、読んでみました。 メタな並行世界のドタバタの話は、筒井康隆ファンである自分のツボにはまりました。
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薔薇色で有意義なキャンパスライフを送れずいじけるいっぽうの数年を過ごした全ての人に読んでほしい。 この本を読んでいると自分が学部生だった頃を思い出して虚しくなる。しかも、なんだか自分もこういったことをやっていたような気がするから腹立たしい。 そこで、『あぁ、じつに、生き...
薔薇色で有意義なキャンパスライフを送れずいじけるいっぽうの数年を過ごした全ての人に読んでほしい。 この本を読んでいると自分が学部生だった頃を思い出して虚しくなる。しかも、なんだか自分もこういったことをやっていたような気がするから腹立たしい。 そこで、『あぁ、じつに、生き方に工夫が足りなかった。私はなんてまっすぐだったのであろう。』(p.30)などとほわほわ考え、「もし、あの時違う選択をしていたら」、「もし、もう少しだけ運が向いていたら」などと過去を振り返る。 そうは言っても、 『寺山修司はかつて、書を捨てて街へ出やがれと言ったと聞く。しかし街に出て何をしろというのだ、この私に。』(P.220)と思い直すと、結局自分に伝説の至宝「薔薇色のキャンパスライフ」を手に入れる事は出来なかったに決まっていると再びいじけてしまう。 つまり、この物語体験とは、どんな選択をしていたとしても結局代わり映えのしない数年間だっただろうし、自分は自分でしかなかったのだ、という過去・現在・近未来にかけての自己同一性について洞察する極めてE.エリクソン的ライフサイクル体験ができるSF小説なのかもしれない。 その他 『赤ちゃんがおしゃぶりをしゃぶるように箱庭の権力をしゃぶり続け、』(P.47) 『負けてたまるか。 人恋しさに負けてたまるか。』(P.54)
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京都、下鴨泉川町にある下鴨幽水荘という古い下宿の四畳半に住む大学3回生が主人公。ただ1人の友人小津と彼の師匠樋口氏、城ヶ崎先輩、歯科衛生士の羽貫さん…一癖二癖ある強者揃いで繰り広げるドタバタ痛快パラレルワールド劇。デジャヴュなシーンが多いけど飽きずに素直に楽しかった。みんな変な人...
京都、下鴨泉川町にある下鴨幽水荘という古い下宿の四畳半に住む大学3回生が主人公。ただ1人の友人小津と彼の師匠樋口氏、城ヶ崎先輩、歯科衛生士の羽貫さん…一癖二癖ある強者揃いで繰り広げるドタバタ痛快パラレルワールド劇。デジャヴュなシーンが多いけど飽きずに素直に楽しかった。みんな変な人の中で唯一常識人の明石さんの乙女らしさ清純さが泥の中の宝石のように輝いている。珍妙なストーリーだけどどこかシリアスで哲学的だと思うのは深読みだろうか??蛾が苦手な人にはオススメできません。(笑)
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4つの独立したパラレルストーリー。 それぞれどのサークルに入るか悩み、それぞれのサークルに入った結果の学生生活。 以前アニメを観た時、ロードレースっぽい展開があった気がするのだが、本作品にそれは無かった ? ので アニメきちんと観てみたい。 主人公よりも周りのキャラクターが強烈すぎて、、巻き込まれ体質のようで、不憫な。。 京都が舞台で鴨川 とかあると 何となく雰囲気が浮かんでくるので京都って凄い。 ふわふわしたような、でもむさ苦しくもある不思議なお話でした。
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これだけ長い作品を読んだのは初めて だったので疲れました笑 ただすごく面白かったです。 アニメもよかった。
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京都のおんぼろ下宿に住む大学3回生.2年間無駄に過ごしてきた.もし別のサークルに入っていたら.4っつのパラレルワールドはどれもちょっぴりせつない似たり寄ったりの展開に.京都なのだから会話は関西弁にして欲しかった.
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作者の他の作品がとてもツボだったので、絶対に面白いだろうという期待のもと読み始めました。 先にアニメをみていたので内容は知っていましたが、読み進めれば進めるほど、森見ワールドから(四畳半から) 抜け出せなくなりました。なんという快感!あっぱれ! 私がこうして快感を感じていることで...
作者の他の作品がとてもツボだったので、絶対に面白いだろうという期待のもと読み始めました。 先にアニメをみていたので内容は知っていましたが、読み進めれば進めるほど、森見ワールドから(四畳半から) 抜け出せなくなりました。なんという快感!あっぱれ! 私がこうして快感を感じていることでさえ、あの憎たらしい妖怪の手のひらで転がされているだけなのではないかと思ってしまいます。再読すること間違いなし!
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ああ偉大なる森見登美彦。 本当にこの人のとんちきな物語が大好きです。 四畳半が織りなす阿呆の物語。 いささか、見るに耐えない。
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資料番号:010975993 請求記号:F/モリミ こんなキャンパスライフを送ってみたい!とは思えない奇想天外なお話。学生のあなたにも,学生だったあなたにもオススメです。
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世にも不思議な物語的な世界。 構成が数学の証明の様な感じで、整った感があっていい。 最終章がこれまでの謎解きの役割も担っていて、ちょっとしたミステリーの要素も。 そう言えば昔、京大の胸像に色々な悪戯が繰り返されていたけれど(確かピンクのペンキが塗られたり…)、この小説の様なサーク...
世にも不思議な物語的な世界。 構成が数学の証明の様な感じで、整った感があっていい。 最終章がこれまでの謎解きの役割も担っていて、ちょっとしたミステリーの要素も。 そう言えば昔、京大の胸像に色々な悪戯が繰り返されていたけれど(確かピンクのペンキが塗られたり…)、この小説の様なサークルが実在したのかなぁと改めて不思議に思う。
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