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ライオンハート の商品レビュー

3.6

541件のお客様レビュー

  1. 5つ

    104

  2. 4つ

    169

  3. 3つ

    172

  4. 2つ

    47

  5. 1つ

    21

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2020/09/23

物語の作りだけでなく、残す印象まで、とても不思議な物語。 “時代を超え、深く愛し合った男女が出会い、すぐに引き裂かれる”というアイデアと1枚の絵画にインスパイアされて書かれた物語が、膨らまされて、時空を超えて織りなされる。 1932年のロンドン、1871年のシェルブールのお話は、...

物語の作りだけでなく、残す印象まで、とても不思議な物語。 “時代を超え、深く愛し合った男女が出会い、すぐに引き裂かれる”というアイデアと1枚の絵画にインスパイアされて書かれた物語が、膨らまされて、時空を超えて織りなされる。 1932年のロンドン、1871年のシェルブールのお話は、設定を引き受けた真っ当なラブストーリー。 その2つの話でネタが明かされ、そこからどうやって展開していくかと思ったが、1905年のパナマでは設定を隠し味にミステリー仕立てで興を惹く。 1603年のエリザベス女王の話はややくどい感じだけど、読み終えてみれば結構重要なパートだったと分かる。 そして1855年のオックスフォード、この作者ならでは世界を感じる中で、予定調和的な話ながら、収まるべきところに収まった話にちょっと感動。 その前に置かれた1969年のフロリダの話も良い感じ。

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2020/07/26

時を超えて色んな世界で出会う2人のラブストーリー。 文章は読みやすいが、自分にはちょっとわからなかった、

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2020/07/05

恋愛小説は苦手なのかもしれない。恩田陸さんの本でたまに感じるパラレルワールド的な世界観が私には理解できないよ…ってなるけど、イギリスの歴史とか文学作品、芸術の知識があればもっと面白く読めたのかもしれない。教養身につけたいなって思った本だった。

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2020/06/30

恩田陸さんの本で1番好きな一冊です。 この本からは、文字を追いながら自然と風景や空気感を感じることができ、その表現の仕方がとても繊細で、心の中で思い描いた風景や空気感がずっと忘れられない素敵な一冊です。

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2020/06/24

ラブストーリーと書いてあったので読んだら、これは本当にラブストーリーなのか?とモヤモヤしてしまった。 魂が惹かれ合うというのは恋とか愛とか超越した全く別のものだと思ってるので、それが恋愛要素を前提として話されるとなんか…(つまりは解釈違い) いくつもの時を超えて魂が惹かれ合うと...

ラブストーリーと書いてあったので読んだら、これは本当にラブストーリーなのか?とモヤモヤしてしまった。 魂が惹かれ合うというのは恋とか愛とか超越した全く別のものだと思ってるので、それが恋愛要素を前提として話されるとなんか…(つまりは解釈違い) いくつもの時を超えて魂が惹かれ合うというのは自分の好みのテーマのはずなのに何故かはまらなかった。 時代的に配偶者がいないと駄目というのもわかるんだけど(特にエリザベス)結局その時の配偶者を裏切っている感じがして駄目だった。自分が潔癖過ぎるんだろうか。結局その時代の自分の最期になってから気づいて結ばれないというのは良かったけれども。 ええ…エリザベス1世なの?そして姉弟愛だったの?というのもちょっと拍子抜け。だってその前に語られたものに明らかに男女間の恋情が見えてるんだもの。最初からそういう愛を抜いたものであったのなら姉弟愛で納得できたのにな。 でも恩田作品にしては珍しく理由をはっきりさせたのでは?と思う。大抵「何故」という部分がすっぽ抜けてカスカスに終わってしまう作品が多かったイメージなので(ごめんなさい)、神の思し召しかどうかはさて置き、エリザベス1世とエドワード5世というはっきりした原因(?)がわかったのはすっきりして良かった。 時系列がエリザベス1世から始まっていたらもしかするとすごく好きになっていた作品だったのではないかな、と思う。

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2020/05/09

以前読んだ時よりすらすら読めるかと思ったのにそんな事はなかった…。 時系列バラバラ系はやっぱり難しい。でもラストが好きだから一生懸命読んでしまった。もう少し頭がよかったらもっと好きになっていたであろう一冊。

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2020/05/20

1/11読了 単なるタイムリープものではないし、単なるロマンス小説でもない。ただ、全編読み終えたあとにもう一度、最初の一行を読み返した途端にドッと身体の内側から色んなものが溢れてくるこの素晴らしい体験は初回限りの贅沢なんだなと思う。 また記憶の薄れた頃にもう一度読んでこの快感を味...

1/11読了 単なるタイムリープものではないし、単なるロマンス小説でもない。ただ、全編読み終えたあとにもう一度、最初の一行を読み返した途端にドッと身体の内側から色んなものが溢れてくるこの素晴らしい体験は初回限りの贅沢なんだなと思う。 また記憶の薄れた頃にもう一度読んでこの快感を味わいたい。最高の読書体験でした。

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2020/04/02

SF、海外モノが好きでなく、世界史に疎い私向けではなかった。どうも、海外作家の翻訳みたいな気分で読んでしまう(名前がカタカナだと混乱?)。ただ、最後の記憶の場面をまとめるあたりはさすがだなぁと思う。章ごとに引き込まれる場面もあった。もっと世界史がわかれば面白いのかなぁ。むりだー。...

SF、海外モノが好きでなく、世界史に疎い私向けではなかった。どうも、海外作家の翻訳みたいな気分で読んでしまう(名前がカタカナだと混乱?)。ただ、最後の記憶の場面をまとめるあたりはさすがだなぁと思う。章ごとに引き込まれる場面もあった。もっと世界史がわかれば面白いのかなぁ。むりだー。でも諦めないで最後まで読んで良かった。

Posted byブクログ

2020/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あなたに会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ 難しかったけど、胸がきゅんとなる。

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2019/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

わたしとあなたはいつもめぐりあっている。 時代を越えて、国を渡って、めぐりあうエドワードとエリザベス。差し込まれた絵画がイメージを膨らませ、なんともロマンティックな物語になっている。それぞれの登場人物がつながっているようで、つながっていない。長い間一緒にはいられない、というルールだが、「記憶」の二人は、その謎が解けた瞬間がなんとも感動的である。

Posted byブクログ