煙か土か食い物 の商品レビュー
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ハードボイルド。 オラオラな主人公が周りのみんなを使って、頭脳で謎を解くっていうパターン。 生活環境って大事。 ちょっとなんで?って部分もあったが、 スピーディーで読みやすかった。 復讐は復讐を生むだけだ。
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壮絶で野蛮で乱暴で、2度と読みたくないくらい怖くて辛くて不快だけど、とても美しい作品。 完璧です。素晴らしい。 圧倒的文圧という噂は聞いていた。 常に躁気味で発狂寸前の主人公奈津川四郎のモノローグは滅多に改行されないから、見開きの全空間が文字で埋まってるって意味での文圧はあるけど、リズムがいいし表現が的確なので読むには全く苦労しない。その上疾風怒濤の展開なので、ストレスをほぼ感じない。ヤカラ感いっぱいの福井弁がこの疾走感を更に煽る。 このスタイルの新しさ(といっても約20年も前の作品)の引力に持っていかれた。 母親が連続主婦殴打事件の被害に遭い、アメリカで外科医をしている四郎は急遽福井に帰国。犯人に自ら復讐するため、元同級生を巻き込みながら真相に迫っていく。 …って文字にすると全然違う。こんな行儀の良い話じゃない。 きっと、ミステリの仮面を被った、「家族」というものの逃げようのない狂おしくも愛しいしがらみを書いた作品、と言った方が当を得ている。 一郎、二郎、三郎、四郎の4兄弟と、父親丸雄との関係が語られるにつれ、男社会の野蛮さにただただ慄かざるをえない。正直、怖い。 特に二郎の暴力性が執拗に回想される下りは、あたしミステリ読んでたはずだよね?って気分にさせる。 暴力、虐待、折檻…そうした家族関係に覚えのある人はとても読めないのではなかろうか。身に覚えのない私でさえ辛かったもの。 巻き込まれる同級生のルパン、マリック、白碑と四郎の、お互いの黒歴史を知り尽くした上での関係がまたイイ。 んで、ミステリ的な謎は高等なのに出てくるそばから惜し気もなくすぐに解決する(四郎が頭いいから)ので、清々しいことこの上ない。 ミステリに不可欠の名探偵は一応出てくるけど、ホントに名探偵ぽいのに全くの脇役だったり、ミステリ的にもいろいろ型破りだ。 マリックのくだりは堪らなく切ない。俺に解けた謎をあいつが解けないはずはないという信頼感、毒親を持つ者同士のシンパシー、限りなく犯人に近いという猜疑心、そうした複雑な感情と、あっという間に失ってしまった哀しみは、読んでるこっちも堪(こた)える。 クライマックスは、ミステリ的には伏線の見事な回収なんだけど、切り刻まれた家族を縫うシーンの四郎は、自分のこれまでの人生は今日この日のためだったんだ、という天からの「啓示」を得たんだと思う。 とにかく、何もかも繋がる。 何もかもに何らかの答えが与えられる。 美しい作品だった。
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理不尽に対する怒りと不信と暴力と、その向こう側にある圧倒的な光と愛が詰まったお話だった。 熱量がすごい為、止まらずにあっという間に読める。
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なかなかクセが強い。 よって手にする人によってかなり評価は分かれるだろう。 正直、私は手にして読むのがしんどかった。 (というか子供の頃の回顧録が長過ぎて中だるみしてしまった) 後半に入り圧倒的なスピード感が心地よくなり、最後は一気に読み進めてしまった。 独特な文体と、スピード感は著者にしか描けない世界感だと思う。 人は死んだ後、煙(燃やされる)か、土(土葬される)か、食い物(動物たちのエサ)になる... 説明 商品の説明 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが? ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー! 故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。(講談社文庫) これが噂のMaijoだ 小説界を席巻する「圧倒的文圧」を体感せよ! 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが? ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー! 故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。 内容紹介 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが? ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー! 故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。(講談社文庫) これが噂のMaijoだ 小説界を席巻する「圧倒的文圧」を体感せよ! 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが? ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー! 故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより) 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 舞城/王太郎 1973年福井県生まれ。’01年、本作品で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。’03年、『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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サンディエゴにある総合病院に勤めている腕利きの外科医・奈津川四郎のもとに、母親が事件に巻き込まれた連絡が入る。連続主婦殴打生き埋め事件として行われていることをしった四郎は復讐のため、犯人をさがしはじめる 「アメリカに生活の拠点を置いている」「不眠症」の一人称形式文章とい...
サンディエゴにある総合病院に勤めている腕利きの外科医・奈津川四郎のもとに、母親が事件に巻き込まれた連絡が入る。連続主婦殴打生き埋め事件として行われていることをしった四郎は復讐のため、犯人をさがしはじめる 「アメリカに生活の拠点を置いている」「不眠症」の一人称形式文章という感じ(イメージだけど エログロバイオレンスあり、それが文章量で一気に押し流されていく読後感。ミステリとしては?が浮かんだけれど。
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自分の読書経験の原風景、本の魅力を知る旅の土台になった作品の一つ。 舞城王太郎の大傑作。疾走感、緊張感、ミステリー、ギャグ、暴力、大円団 これぞ舞城ワールド。
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あらすじ 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィ...
あらすじ 腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。
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羊象ライオンが羊熊ライオンになるとこがあってどっちなのよ。そしてドラえもん回収した? 溺れるナイフの菅田将暉調(方言)に当て嵌めて読んだマザーファッカーー!!Yeah
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夏川四郎はサンディエゴに滞在している腕利き医師。 ある日、母親が事件に巻き込まれたとの連絡を受け、故郷へと舞い戻る。 連続主婦殴打生き埋め事件の被害者となった母親。 どうにか見つけ出してやろうと四郎は動き出す…。 ***** 前半の印象。 何か小説の”ラップ”みたい…。 いや、カタカナがおりこまれているということだけではなく、息継ぎ早の文章、まるで急流の動き。 スピードを感じた。 推理モノ…というわけでもない?? けっこう”謎の答え”はスパッ、と答えだけ提示される感覚。 メインともいえる、四郎の家庭事情はけっこうヘヴィー。 でも、暗くはならない。 影はさすけれど。 えぐい…と感じる表現も多少はあるものの、最後の方で一気に読ませ、少しほろりとさせられてしまった。 ひとつの希望、それを支えにして、ひとは生きる。 初めて読んだ、舞城さんの作品。 前に購入だけしている本もそろそろ開かなきゃだ。
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うむ、うむ、うむ。文章の切れ味は、凄いものがあります。これこそ舞城王太郎、という、独自さ。それはもう、ビシバシと感じますね。こう、圧倒的な個性は、バシバシ。そこはもう、素直に凄いと思いますね。これが俺の文章だし、ってのを、間違いなく感じました。デビュー作で、これか。いやあ、凄いなあ。 一番近いかな?と思うのは、町田康の文章の感じ。それと、近いものを、感じる。即ちパンクな感じ?で、町田さんの文章が、ちょっと古い時代の、セックス・ピストルズ的、クラッシュ的パンクさ。ゆったりしたスピード感、だとすると。 一方、舞城さんの文章は、最近のパンクっぽい気がする。なんか、ヒップホップ入っている感じ?電子音楽入ってる感じ?バッチバチのスピード感。町田さん、鈍行だがなんだか凄いスピード感ある。舞城さん、新幹線かリニアかコンコルドか、まじパネえスピード感、って感じ?あくまでも自分の受けた感じでは。 ただ、ごめんなさい。内容としては、小説の面白さとしては、こう、ごめん。全然感じませんでした。話の面白さ、登場人物への感情移入、「この話の続きをなんとしても知りたい!」という欲求、などは、読んでいる間、ほぼほぼ皆無。「なんだかなあ~。まあ、どうなってもいいけど。どうにかなるんでしょ?きっとまあ」って思いばっかりでしたね。 最悪の言い方してすみませんけれども「早く終わらねえかなあ。読み始めちゃったから、まあ、最後まで読むけど。はよー読み終えて、次の小説にとりかかりたいんだす」って思いながら、読んでました。ホンマすまん。まあ、ただ単に、今作品の舞城さんの作風は、自分にはトコトンあわんかった、というだけのことなんですが、、、とにかく、肌に合いませんでしたね。ごめんなさい。自分が悪い。でも、どうしようもない。俺にはあわんよコレ。という作品です。 とにかく、読んでいて、文章には文体には、間違いなく「スゲエ」と思ったけど、内容には、一切心動かされなんだ。そういう作品でしたね。マジごめん。どーしよーもなかった。そう思っていた自分を、偽ることはできへんのや。すまんです。 色んな謎解きとか、そこらへんも、まあ、全然どーでもよかったですね。なんか、全て「まあ、どうにかなるんでしょ?」としか読んでて思わなかったのは、ホンマにあかんよなあ。ビックリするほどに、感情移入できなかったなあ。 あ、でもあれだ、女性連続殴打生き埋め犯人?の犯行動機、が、臨死体験をした人の「すげえハッピーな幸せな体験談」を聞きたかったから、という理由は、なんだかバチバチにイカれてて好きでした。あれ?犯行動機、って、そこですよね?違うのかな?自分は、そう理解しました。明らかに狂ってる犯行動機だと思うんですが、そこに、なんらかの自分の気持ちの快感、救いを見た犯人の気持ちは、なんというか、斬新、というかおもろい、というか、理解できる気がする。それを理解できる気がする、というと、なんか、自分もヤバい、って思っちゃうんですけれどもね。 あと、タイトルは好きですね。「煙か土か食い物」「Smoke,Soil or Sacrifices」なんで「食い物」が「Sacrifices」なんだろうなあ。「food」じゃないの?なんで「犠牲」「捧げもの」なの?そこがイマイチ分からなかった。その訳の意味を、理解できませんでした。ごめんなさい。でも好きなタイトルです。
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