1,800円以上の注文で送料無料

真珠の耳飾りの少女 の商品レビュー

4.2

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/09/13

静かで官能的な物語。フェルメールとそのメイドの少女との間に肉体関係はないものの、それ以上の魂の交歓があったように思われる。映画も併せて見てほしい一冊。

Posted byブクログ

2011/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 巨匠フェルメールに淡い思いを寄せ、絵画のモデルになった少女フリートの運命は? 神秘に包まれた名画の光と影に迫り、世界で200万部を超えた、ベストセラー恋愛小説。 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2013/07/19

タイル職人であった父親が仕事中の事故のため失明し、働き手を失った一家を支えるため、フェルメール家に住み込みの女中として雇われた16歳のフリート。 無学だが聡明で美しいフリートは、唯一彼女だけに任されたアトリエの掃除を繰り返す内、フェルメールによって色彩や構図への鋭敏な感覚を見出さ...

タイル職人であった父親が仕事中の事故のため失明し、働き手を失った一家を支えるため、フェルメール家に住み込みの女中として雇われた16歳のフリート。 無学だが聡明で美しいフリートは、唯一彼女だけに任されたアトリエの掃除を繰り返す内、フェルメールによって色彩や構図への鋭敏な感覚を見出され、絵の具を調合する助手、そして、モデルとして彼の前に立つことになる。 淡い想いを寄せる主人のために、耳朶にピアスの穴をあけ血を流す少女。しかしフェルメールの筆によって象られる時、その身は静かに滅びてゆく──。

Posted byブクログ

2010/07/30

むかし原書で読んだものの日本語訳。 原書も素敵だったけれど、訳も個人的には好みでした。主人公フリートのしっかりものなところがいい。

Posted byブクログ

2010/06/24

外国の本はあまり読まないんだけどこれは何だか惹かれた! 雲は何色か。 青じゃなくて、黄色も黄緑も混ざっている 私もこう見える目と感覚を持ちたいです。

Posted byブクログ

2009/10/11

17世紀の画家フェルメールの有名な作品を巡って、そのモデルとなった少女がフェルメールの信頼した召使いであったという設定で描かれた物語。 少女フリートは父が失業したため奉公に出ることになります。 既に名のある画家とはいえ、寡作でやや気むずかしいフェルメールの家の内情は決して楽ではな...

17世紀の画家フェルメールの有名な作品を巡って、そのモデルとなった少女がフェルメールの信頼した召使いであったという設定で描かれた物語。 少女フリートは父が失業したため奉公に出ることになります。 既に名のある画家とはいえ、寡作でやや気むずかしいフェルメールの家の内情は決して楽ではなく、数少ない召使いの仕事も重労働。 親元を離れて心細い思いをしながら、フリートはけなげに働き、すくすくと成長していきます。アトリエの片づけをしたことから次第に信頼を得て、遠い存在だった旦那様の助手を務めるまでになるのでした。 やや派手なフェルメールの妻と締まり屋のその母、大勢の子供達と縦に長い運河沿いの家に同居しているので、フリートを見つめる女達の視線は息詰まるよう。 フェルメールは実際に妻や召使いをモデルにしたらしい絵を多く残していますが、この絵はちょっと異色で、飾り気のない割に色っぽい。こちらを見る視線の素直さに画家との関係を想像したくなるものがありますね。 しっとりした描写で綴られる実直な暮らしの人間くさい有様と、芸術へかけるひたむきな激しさがしみじみと胸に広がります。 小品なのに忘れられない、この絵そのものような小説でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

イギリスの女性作家トレイシー・シュヴァリエがフェルメールの同題の名画をもとに著した歴史フィクション。この絵の少女(フェルメールが信頼した召使)フリートの一人称によって当時のオランダの日常生活やフェルメールをとりまく人間関係が丁寧に描写される。フェルメールと彼女の恋と呼ぶにはあまり...

イギリスの女性作家トレイシー・シュヴァリエがフェルメールの同題の名画をもとに著した歴史フィクション。この絵の少女(フェルメールが信頼した召使)フリートの一人称によって当時のオランダの日常生活やフェルメールをとりまく人間関係が丁寧に描写される。フェルメールと彼女の恋と呼ぶにはあまりにはかない感情が淡々と綴られ、ラストには切なく胸に響く。多感な少女の繊細な感情を表現する女性作家ならではの筆力に圧倒される。行間を楽しむことができる小説なので、自分の中で情景が何倍にもふくらみすぎて、映画化もされたけれどちょっとしり込みして未見。

Posted byブクログ