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砂の器(上) の商品レビュー

3.9

193件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

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2011/08/21

何度もドラマ化されてるし、評判もすごくいいようなので読んでみた。 期待度が高すぎたせいか「…」という感じがした。 上巻と下巻の間に我慢しきれなくてネット検索したら「ハンセン病への差別が書かれてる」といったような内容が書かれていたから、てっきりこれは読み進んだら親子の放浪生活が書か...

何度もドラマ化されてるし、評判もすごくいいようなので読んでみた。 期待度が高すぎたせいか「…」という感じがした。 上巻と下巻の間に我慢しきれなくてネット検索したら「ハンセン病への差別が書かれてる」といったような内容が書かれていたから、てっきりこれは読み進んだら親子の放浪生活が書かれているんだな、と早合点してしまったせいもあるかもしれない。 ハンセン病と言えば、何年か前に九州のホテルで宿泊拒否があったことで差別のことを知った私だけど、その時はまだどんな病気か知る由もなく。 そういえばもののけ姫に出てくるタタラバの人たちが、なぜミイラみたいに包帯を体中に巻きつけているかもわからなかった。何かの病気なんだなと、それくらいにしか思っていなかった。 それよりもっと前、新幹線で顔に黒い大きなできものが何か所かあり、もう顔が変形しているような人を見たことがある。あれは今思えばハンセン病の患者さんではなかったろうか。 一緒に乗っていた母は「ちょっと、あれなんだ?」と驚きを声に出した。自分も驚いたけれど見てはいけないんだと思って目を逸らした。声を出した母親をみっともないと思った。ひどい、と思った。けれどそれは無知ゆえだったのだと今は思う。その頃の自分達の周りにハンセン病に関わっている人がいなかったからそういった病気の存在を知らなかったのだ。もしもいたらその病気がどんなものか耳にしたり目にしたりする機会があっただろうから。 ええと、本の内容に戻ろう。 犯人である和賀よりも友人の関川の心理ばかり読めて。これは作者が意図的に読者を惑わす描き方をしてるにしても、ちょっとあまりにも和賀の心理が見えてこなかった。 大体、新聞に載るくらい有名な和賀にスナックの女性たちが気づかないはずないじゃないかと思うのだけれど。いくら粗末の服装をしていたとしても。○○に似てる…くらいはあってもいいと思う。 そして吉村は別にいなくても良かったんじゃないかしら。 ちなみにこれをブックオフで購入したのだけど、上下巻を一度に買ったつもりが二冊とも上巻だったのは105円だったのでいい思い出です。

Posted byブクログ

2011/08/16

くせのない読みやすい文章でするする読めます。面白いです。 運命に呪縛された登場人物の葛藤が身につまされて切ないです。

Posted byブクログ

2011/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★4つ。「面白い!オススメ」 初めて読んだ松本清張。ぐいぐい引き込まれました。 が。衝撃的なことに‥最初に読んだとき、 ラストに出てくる超重要キーワード 「ハンセン氏病」を知らなかった(ToT) ので、この物語の根本を理解できず。 無知っておそろすぃ~ 親に聞いたんだよね、これって何のこと? 親もその時我が子を哀れに思ったであろう苦笑 最初に読んだ時に味わえるはずの衝撃を 味わえなかったことは、今でも悔いが残ります↓ でもやっぱり名作。

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2011/05/18

新しく始めた仕事で、本好きの人がいました♪ そして普通は自分から言う、「じゃ、本交換しましょうよ~♪」を初めて言われました♪ で、借りた本第一弾。堅っ! 松本清張って言うと、多分母ちゃんが青春時代ハマリにハマっていたであろう、ミステリーの大御所。 ただし残念ながら、母ちゃんの...

新しく始めた仕事で、本好きの人がいました♪ そして普通は自分から言う、「じゃ、本交換しましょうよ~♪」を初めて言われました♪ で、借りた本第一弾。堅っ! 松本清張って言うと、多分母ちゃんが青春時代ハマリにハマっていたであろう、ミステリーの大御所。 ただし残念ながら、母ちゃんの青春時代だからかなり古(臭)い。 滔々と話の本筋を、延々と追って行く感じ。もうすこし、遊び心とか気が抜ける箇所があってもいいんじゃない、とゆとりは思う。 あまりにも堅くて一本調子だから、字面を追いつつ、「砂の器って絶対にタイトルにも意味あるよなー。どういうオチなんだろう。強固に見えたアリバイも、水が入るとボロボロ崩れる系かな。どうせおっさん刑事が最後に比喩で喋るんだろうなー。」なんて頭では他ごと考えてます。 だって堅いんだもん。 xxxは○○であったが、**することにした。・・・はい。了解っす。 あまりにも堅すぎて、登場人物みんな非現実的なんだよなー。 と、言うことはだぞ!? 今自分が絶賛してる作家も、20年後には、「堅い、アンリアル、テンポが悪い」とかになっちゃうのか!?いやだ~~!!

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2011/05/04

いいとこで切るなあ…。エッセイから解決への糸口を見つけるところが面白いです。無理ある気もしますが気にさせない!ぐいぐい引き付けられます。

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2011/03/29

言わずと知れた社会派ミステリの金字塔。上巻は刑事の執念による草の根捜査から徐々に事件の核心に迫っていく展開が非常にスリリング。しかし、下巻は一転して科学捜査に傾倒。結局、科学捜査により解明されるオチは少々興冷め気味。 犯人が素性をひた隠しにする理由についても、もう少し掘り下げて欲...

言わずと知れた社会派ミステリの金字塔。上巻は刑事の執念による草の根捜査から徐々に事件の核心に迫っていく展開が非常にスリリング。しかし、下巻は一転して科学捜査に傾倒。結局、科学捜査により解明されるオチは少々興冷め気味。 犯人が素性をひた隠しにする理由についても、もう少し掘り下げて欲しいと感じた。テレビドラマや映画がヒットしたのは、その辺りの描写を原作よりも深めているからではないだろうか。

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2011/03/28

母親に進められて中学の時に読みました。中学生ながらに心にずしんとくるものがあった。 結末がせつなくてあれから読んでないけどもう1回読んでみようかな〜

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2011/04/11

4/11:東北訛りの男が話していた、カメダを巡ってノーブルな連中と警官今西がすれ違う。ムムム。ちょっと偶然過ぎじゃないか?という展開も多いけど、凍るような空気感が冷たい狂気を増長する。さて、後編はどうだろうか? ----------------------------- 3/23...

4/11:東北訛りの男が話していた、カメダを巡ってノーブルな連中と警官今西がすれ違う。ムムム。ちょっと偶然過ぎじゃないか?という展開も多いけど、凍るような空気感が冷たい狂気を増長する。さて、後編はどうだろうか? ----------------------------- 3/23:会社のおじ様から猛烈に薦められて、読むことにした。映像観る前にまずは活字からね。

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2011/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前から読みたいと思っていた! が、グロいのが苦手な私には解剖の描写などがリアルすぎて、松本氏の文章の巧みさが個人的に裏目にでてしまったようだ。 構成もさすが、かなりしっかりしており、読んで面白いというよりは、勉強になることが多いと感じた。

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2011/02/11

随分前にドラマでやってたなぁ。ずいぶん重い感じのドラマだったのに仲居で萎えたから一回も観なかった。 松本清張の本なんて難しそうでなんとなく敬遠していた。実際、そんなに難しくなかった。むしろ解りやすい。伊坂幸太郎とかのほうがよっぽど難解。春樹のほうがよっぽど奇怪。 でも、期待...

随分前にドラマでやってたなぁ。ずいぶん重い感じのドラマだったのに仲居で萎えたから一回も観なかった。 松本清張の本なんて難しそうでなんとなく敬遠していた。実際、そんなに難しくなかった。むしろ解りやすい。伊坂幸太郎とかのほうがよっぽど難解。春樹のほうがよっぽど奇怪。 でも、期待したほどの痛快感ではなかったなぁ。 ミステリはやっぱり宮部みゆきの模倣犯を超えられないのかとちょっと残念。下巻も同じ。

Posted byブクログ