歴史学ってなんだ? の商品レビュー
最近、あちこちで話題となっている歴史認識問題を易しく解説した本です。歴史学は暗記の学問だという思い込みをくつ返してくれるはずです。史学科に進学するまたは進学中の方は、ぜひ手に取ってみてください。 (九州大学 大学院生)
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[ 内容 ] 歴史は何のために学ばなければならないのか?そもそも、社会や個人の役に立つのだろうか?年号ばかり羅列する歴史教科書への疑念。 一方で相対主義や構造主義は、“歴史学の使命は終わった”とばかりに批判を浴びせる。 しかし歴史学には、コミュニケーション改善のツールや、常識を覆...
[ 内容 ] 歴史は何のために学ばなければならないのか?そもそも、社会や個人の役に立つのだろうか?年号ばかり羅列する歴史教科書への疑念。 一方で相対主義や構造主義は、“歴史学の使命は終わった”とばかりに批判を浴びせる。 しかし歴史学には、コミュニケーション改善のツールや、常識を覆す魅力的な「知の技法」が隠されていたのだ! 歴史小説と歴史書のちがいや従軍慰安婦論争などを例に、日常に根ざした存在意義を模索する。 歴史家たちの仕事場を覗き「使える教養」の可能性を探る、素人のための歴史学入門講座。 [ 目次 ] 序章 悩める歴史学(「パパ、歴史は何の役に立つの」;シーン1・ある高校の教室で ほか) 第1章 史実を明らかにできるか(歴史書と歴史小説;「大きな物語」は消滅したか ほか) 第2章 歴史学は社会の役に立つか(従軍慰安婦論争と歴史学;歴史学の社会的な有用性) 第3章 歴史家は何をしているか(高校世界史の教科書を読みなおす;日本の歴史学の戦後史 ほか) 終章 歴史学の枠組みを考える(「物語と記憶」という枠組み;「通常科学」とは何か ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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とっても読みやすい入門書☆ Q史実を明らかにできるか Q歴史学は社会の役に立つか を軸に綴られている。 結論も納得w。 でも、歴史学ってより全ての学問に通じる結論だと思う。 社会科学、人文科学、自然科学… 曖昧さを肯定するには??的な。
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歴史学の概説書として最適。内容もそれほど難しいことが書いてあるわけではないのでサクサク読み進めることが出来ます。世間の評判も高い一冊です。
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歴史学は「史実を明らかにできるか」「社会の役に立つか」という二つの疑問に迫る。前者の問いの答えには結構納得させられる。歴史書と歴史小説の違いなども興味深い話題だ。
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○歴史学ってなんだ? 小田中 直樹 著 PHP新書 タイトルを見て想像していたものよりずっと奥が深かった。(例えば構造主義だとか) そうか、そう単純な問題ではないのか。 かなり考えさせられる本であった。
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歴史学という学問のあり方を考察。歴史教科書問題や戦争認識問題に対するスタンスの参考になりますね。もちろん批判は大事だけれど、その土台作りには最適な本だと思う。
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