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袋小路の男 の商品レビュー

3.7

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2009/10/04

この作家さんの本ははじめてよんだ。 主人公の視点で語られる表題作と、その相手の袋小路の男の視点から語られる『小田切孝のいいわけ』が入っている。 そっけないフリをしたり、いっさい肉体関係に持ち込まなかったり、だけど、主人公が離れていかない程度につなぎとめようとする。この袋小路の男は...

この作家さんの本ははじめてよんだ。 主人公の視点で語られる表題作と、その相手の袋小路の男の視点から語られる『小田切孝のいいわけ』が入っている。 そっけないフリをしたり、いっさい肉体関係に持ち込まなかったり、だけど、主人公が離れていかない程度につなぎとめようとする。この袋小路の男はなんてひどい男なんだ。そう思って次の話を読むと、この二人の関係がまったくちがって見えてくる。あんなに自分に自身がありなんでもできるように見えた男がこんなに人間くさい、情けない普通の男に見えてくる。しかし、そんな小田切孝がいとおしく思えてくるわたしも、どちらかというと袋小路の男を好きになってしまうたちなんだろう。

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2014/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんとも切ない。中盤からは泣けて泣けて仕方なかった。 今までの人生、堅実に堅実に生きてきた私にとって小田切という男は要注意人物。 こんな男に関わったら危険!という注意信号の裏に、こんな風に恋におぼれてみたい(みたかった、かな?)という願望があるのも事実。 恋するだけの阿呆に(@ミスチル「僕らの音」)なってみたかったりもするのです。

Posted byブクログ

2009/10/04

学校帰りに本屋に何度か立ち読みしに行って読破した本。 賞とかじゃなくて帯に惹かれて読んだんだっけか?

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2009/10/04

「沖で待つ」もそうだが、絲山さんの書くたんたんとしていても絆の深い男女間がとても好きです。日向子ちゃんも小田切さんもそれなりにずるくて、テレながらもそれなりにお互いを大切にしてて。そのズルかわいさに読んでいてにやにやさせられる。

Posted byブクログ

2009/10/04

長い間、友達とも恋人ともつかない関係が続く二人のお話。たわいないっちゃあたわいない、でも、実はお互い必要とし合ってて、形ではくくる必要のない愛情を持っているのだろうなと思う。それはそれで苦しいのだろうけど、こんな関係が羨ましいというか、小田切が妙に魅力的。 『アーリオ オーリオ』...

長い間、友達とも恋人ともつかない関係が続く二人のお話。たわいないっちゃあたわいない、でも、実はお互い必要とし合ってて、形ではくくる必要のない愛情を持っているのだろうなと思う。それはそれで苦しいのだろうけど、こんな関係が羨ましいというか、小田切が妙に魅力的。 『アーリオ オーリオ』もとても良い。どちらにも共通して、元々の人物・状況設定に「なんで?」が入り込む余地がない。短編が上手そう。でも長編も読んでみたいな〜

Posted byブクログ

2009/10/04

だめおとこ参上!むおおお!だめなおとこっていい!(けど現実にはつきあいきれんよね!)くっつきそうでくっつかない関係ってあるある!I係長、わたしは部長になってしまいました(笑)

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2009/10/04

男女間の微妙な距離。すごく難しいと思う。その難しさだったり、もどかしさだったり、不器用さ、プライドとか単純にそばにいたいって気持ちとか…すごくうまくまとまっているような気がした。好きな作品。

Posted byブクログ

2012/02/19

「袋小路の男」「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」の3編。〜作家を目指している男とそれを追いかける女。中学生の姪と文通する清掃工場勤務の男。〜何だか,すっきりしない内容だ。だから・・・って感じ。ちゃんと結末を付けて欲しい。

Posted byブクログ

2009/10/04

最近ハードカバーばっか購入という身分不相応なことをしてるので、文庫本を買おうと思って本屋に行き結局ハードカバーのこの本を買ってしまった…。 こういう関係にしちゃう男子は卑怯だと思いつつ、永遠に切れることがないって点でおいしいのかも・・・えむにはたまらんぷれい。

Posted byブクログ

2009/10/04

表題作『袋小路の男』は、高校時代に好きになった男と 手も握らないような関係を続けながらも献身的に尽くす 女の話。 一方の男側の目線で書かれた『小田切孝の言い分』との 対比が面白い。 プラトニックな愛って何だろうなって、ちょっと考え させられる作品。 でもやっぱり、私には理解でき...

表題作『袋小路の男』は、高校時代に好きになった男と 手も握らないような関係を続けながらも献身的に尽くす 女の話。 一方の男側の目線で書かれた『小田切孝の言い分』との 対比が面白い。 プラトニックな愛って何だろうなって、ちょっと考え させられる作品。 でもやっぱり、私には理解できない。

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