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袋小路の男 の商品レビュー

3.7

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2009/10/04

070921読了。このヒトのお話は「すごくイイ!」っていうんじゃなくて、地味にイイ。その加減がわたしは好き。他人にオススメするのはためらわれるけど、わたしは好き。3つ目の短編を読んで、また好きになった。プラネタリウムとか星関係の話。

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2009/10/04

芥川賞作家ということで、気になってたけど読めてなかった絲山秋子の本。 「純」でもない「愛」でもない「純愛」の話。 そこが何だかすごく今の人の感覚っぽくてリアル。 曖昧なな展開/文体が嫌いな人もいるかもしれないけど 角田光代みたいな「蔑んだ感」がないので、個人的には好き。 他のも...

芥川賞作家ということで、気になってたけど読めてなかった絲山秋子の本。 「純」でもない「愛」でもない「純愛」の話。 そこが何だかすごく今の人の感覚っぽくてリアル。 曖昧なな展開/文体が嫌いな人もいるかもしれないけど 角田光代みたいな「蔑んだ感」がないので、個人的には好き。 他のも読んでみようと思う。

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2009/10/04

題名から想像していた物語と印象が違ったけれども、裏切らなくて面白かった。 登場する2人の関係はとても難しくて、もどかしくて切ない。けれども、読んでいくうちになんだかホッとさせられて、救われた気がしてくる。

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2009/10/04

 めっちゃ良かった。この人、こんなにいい小説家だったんやなぁ。もうちょっとちゃんと読んでおけば良かった。  ただ、編集が悪い。なんだこれ。三本入れた短篇集なんだけど、表題作と二番目の「小田切孝の言い分」は続きもので、最後の「アーリオ オーリオ」だけ独立している。群像に乗っけたも...

 めっちゃ良かった。この人、こんなにいい小説家だったんやなぁ。もうちょっとちゃんと読んでおけば良かった。  ただ、編集が悪い。なんだこれ。三本入れた短篇集なんだけど、表題作と二番目の「小田切孝の言い分」は続きもので、最後の「アーリオ オーリオ」だけ独立している。群像に乗っけたものだけをかき集めて無理やり本にしたからなんやろうけど、続けて読んでいると「あれ?」と思って集中が途切れる。作家がいい作品を書いているんやから、会社がこういういい加減な仕事したらあかんと思う。特に短篇集では。  出来の良さはそのまんま収録順で、もっと言えば「袋小路の男」>>>「小田切〜」>「アーリオ〜」という印象。とにかく表題作の良さったら半端じゃない。特に女の子。ものすごく適当なことを言うと、島本理生を死ぬほど上手くした感じ。  行間に満ちている距離感というか、視点を持っている人の立ち居地の不安定さが半端じゃなくて、書いてある内容はともかく、死ぬほど切なくなる。純愛というのは付き合った相手をどれだけ「永遠に」愛し続けるかではなく、「それが愛」だと認識されるまでの段階をいうのです。純愛といえばこれほどの純愛はない。  いや、しかしこれはすごい。おもしろかった。きゅんきゅんする小説です。

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2009/10/04

初絲山作品でした。 切実さすらも、空気のように描くような、 そんなさらりとした文体でした。 なんか新鮮だった。 作品世界に入り込むには崇高過ぎる気もした。 別に内容も主人公も崇高ではないんだが。 なんとなく、雰囲気が。 あと、これがいいのかもしれないんだけど...

初絲山作品でした。 切実さすらも、空気のように描くような、 そんなさらりとした文体でした。 なんか新鮮だった。 作品世界に入り込むには崇高過ぎる気もした。 別に内容も主人公も崇高ではないんだが。 なんとなく、雰囲気が。 あと、これがいいのかもしれないんだけど、 私はもう一歩踏み込んで描かれる小説が好きなので、 個人的にラストがすべて物足りず。 いえ、これがこの方の味であり、素晴らしさだと思うのですが。 たとえばあと一呼吸分長く。 たとえばあと会話一つ分長く。 そう思ってしまったのでした。 うーん。

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2009/10/04

この二人はきっとこれからもずっとこの関係なんだろうなぁ。お互い苦しいね。 「アーリオ オーリオ」の美由ちゃんの『流れ星は音がしますか?』の一文がなんか好き。

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2009/10/04

これは、文章は上手くてすいすい読みやすいんだけど、主人公の女性に共感できませんでした。 好きな男がいて片思いで、「浮気」と称して他の男と寝るかなあ。しかも変なのとばっか・・。

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2009/10/04

以前ご紹介した「ニート」以来、絲山 秋子さんの作品に惹かれています。 今回は、12年間、指も触れ合うことなくお互いに続いていくあの人との関係が書かれた短編小説です。 中には、「SEXのない物語なんて、虚構だよ」なんて言う人もいるかもしれませんが、この物語に出てくる男女の関係は...

以前ご紹介した「ニート」以来、絲山 秋子さんの作品に惹かれています。 今回は、12年間、指も触れ合うことなくお互いに続いていくあの人との関係が書かれた短編小説です。 中には、「SEXのない物語なんて、虚構だよ」なんて言う人もいるかもしれませんが、この物語に出てくる男女の関係は、想いがあるからこその真実の恋物語のような気がしました。 僕は、こんな物語、すっごく好きです。そして、こんな関係、ほんとうにあるんだと思います。結ばれても、結ばれなくても愛は存在する。 ぼんやりとした関係の中から、ゆっくりとした、でも力強い生きる男女の姿が、とても親近感を覚えさせるものでした。 騙し、騙されの関係に疲れたあなた、いかがですか。

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2010/01/24

 つかず離れず微妙な関係。男女間で友情というものが成立するとすると、この微妙な距離が継続するような感じなんだろうか。私にはこのグレーな関係が歯がゆい。なんだかずるい男の人だ。

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2009/10/07

指一本触れないまま、「あなた」を想い続けた12年間。 <現代の純愛小説>と絶讃された表題作、「アーリオ オーリオ」他1篇収録。注目の新鋭が贈る傑作短篇集。

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