いとしのヒナゴン の商品レビュー
1970年代、広島県比婆郡比婆山、ヒバゴン現る。 嘘のような本当の話。 この実話をベースに重松清が、市町村合併問題を絡め、ハートフルにヒナゴンを描く。 私たち、日本人の誰もが心の中に持っているような、山奥の町。 そして、心のキレイな人たちにしか見えない、ヒナゴン。 ヒナゴンの正体...
1970年代、広島県比婆郡比婆山、ヒバゴン現る。 嘘のような本当の話。 この実話をベースに重松清が、市町村合併問題を絡め、ハートフルにヒナゴンを描く。 私たち、日本人の誰もが心の中に持っているような、山奥の町。 そして、心のキレイな人たちにしか見えない、ヒナゴン。 ヒナゴンの正体とは、何なのだろう。 それは、私たち一人一人の胸にあるのではないだろうか。
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田舎の過疎の町が舞台。 時代は平成の大合併、小さな自治体で奮闘するいっちゃんたちオジサンと、ヒナの町を愛する若者たちが、ヒナゴンを探す。 結構面白い、小さな町村の実情を知っているからこそ、読んでいて感動する場面も多々あり。
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舞台は中国地方の片田舎、主人公は元少年少女、ハートウォーミング友情ものをきたら、重松の王道路線。さすがにきっちりとまとめてるなぁって感じ。 単なる胸ポカポカもんにせずに、田舎暮らしの問題点や、世知辛い大人事情や、マスコミや選挙戦なんかの誹謗中傷に傷つく人々の姿等、苦味もしっかり効かせてハラハラさせたり、考えさせてくれたり、ニクいなぁ。 人間ってほっといたら悪い方に染まってしまう。勿論俺もそうなんだけど、その場はそれでしゃーないと思っていても、後で考えたらヒデーことをしてたなぁ…みたいなことがたくさんあってイヤになる。 正義なんてのじゃ世間に標榜するものじゃなく、各自の心にそれぞれ密かにもっていて、夢とかそれこそヒナゴンとかみたいに、それぞれが大事に育んでいくものであるんだろうなぁ。 そのはぐくむ土壌を作ることがまず大事なんだろうなぁ。それこそナギナタみたいにな
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重松さんらしい友情もんでした。 伝説のヒナゴンやいまどきの市町村合併、選挙などからめながら、後半ドキドキさせられました。 涙がでるって作品ではないけれど 読後さわやかな風が吹いてきます。 やる気になる!
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ツチノコを思い出した(笑)。 見た人がいて、これまでに見たことがない風貌だったらそりゃ気になる! 嘘じゃなくていて欲しいと読みながら思ってしまった。 人口が少ない地方はどこも同じような状況なんだろうか。 現在、縁あって田舎ぐらし中だからわからないこともないけれど。 ものが豊か、便...
ツチノコを思い出した(笑)。 見た人がいて、これまでに見たことがない風貌だったらそりゃ気になる! 嘘じゃなくていて欲しいと読みながら思ってしまった。 人口が少ない地方はどこも同じような状況なんだろうか。 現在、縁あって田舎ぐらし中だからわからないこともないけれど。 ものが豊か、便利だけが魅力だと思わないので、田舎は田舎らしく堂々としていいよね〜。逆に、こんな素敵な環境に人が居過ぎたら息が詰まりそうやもの。 しかし、ヒナゴンいてくれたんだね〜。ヤッター。
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良くある話だとなめて読んでたらラストの地味キャラだったカッちゃんで涙!イッちゃんは寺島進で脳内で再生され、良くある田舎の元ガキ大将で元暴走族の頭で矢沢永吉ファンのキャラ、便利で使いやすいんだろな説明しなくても外見や性格まで分かるし、新鮮さは無いけど、それでも最後ほっこりする作品は...
良くある話だとなめて読んでたらラストの地味キャラだったカッちゃんで涙!イッちゃんは寺島進で脳内で再生され、良くある田舎の元ガキ大将で元暴走族の頭で矢沢永吉ファンのキャラ、便利で使いやすいんだろな説明しなくても外見や性格まで分かるし、新鮮さは無いけど、それでも最後ほっこりする作品は気分が良い。
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いや、きれいにまとまった良作!キャラが立っているし、ラストもきれい。さいしょから映像化を意識して書かれていて、実際映画にもなっているようで、さもありなん。でも本だけで十分おもしろいよ。ヒナゴンは自分のあたまで想像しているほうが、リアリティがある。ノブ、ジュンペ、西野くん、イッちゃ...
いや、きれいにまとまった良作!キャラが立っているし、ラストもきれい。さいしょから映像化を意識して書かれていて、実際映画にもなっているようで、さもありなん。でも本だけで十分おもしろいよ。ヒナゴンは自分のあたまで想像しているほうが、リアリティがある。ノブ、ジュンペ、西野くん、イッちゃん、ドベ、ナバスケ、カッちゃん、、、、みな愛すべき人物ばかり。なぎなた師範のノブのおばあちゃんや、イッちゃんの嫁や、ドベさんの娘や、脇役たちもキラリと光る名シーンたくさんあるね。片田舎の財政難、過疎化をテーマとして読むには、ちょっとツッコミどころが多くなっちゃうけど、「ふるさと」を舞台に描いた作品と思うとかなり高ランク。僻地に生まれ育った人ほど、胸にズキバキ来るんじゃないかなあ。ハートフルでいい作品。年末年始の帰省の移動時に読む、なんてのサイコーのシチュエーションだと思いますよ。お勧め!!
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「ヒナゴン」とは?おじさんたちの夢?地域活性化の起爆剤?こどもが見た幻?子供心を失わないおじさんたちと真剣にふるさと再生を願う若者たちをきっと「ヒナゴン」は優しく見守っている。
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読後感爽やか〜 映画にもなってるらしい。 広島が舞台で、主題歌がユニコーンの 『すばらしい日々』やって☆ 良くも悪くも大人になり、色 んなものを信じられなくなった大 人たちの事情も見え隠れし、面白かった。目に見えるものが全てじゃない…と信じたくなりました。 重松さんのかく...
読後感爽やか〜 映画にもなってるらしい。 広島が舞台で、主題歌がユニコーンの 『すばらしい日々』やって☆ 良くも悪くも大人になり、色 んなものを信じられなくなった大 人たちの事情も見え隠れし、面白かった。目に見えるものが全てじゃない…と信じたくなりました。 重松さんのかくおじさん、いい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
合併にのみ込まれるような田舎町の人づきあいのいやらしさと、それでも大切で大好きな故郷への想いがほろ苦い。 イナゴのイッちゃんをはじめとした四十代のおじさんたちのキャラクターがありえないし、主人公のノブの感覚にも移入できないところがあったが、お話としては盛り上がり、さわやかな読後感だった。 12-45
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