進化しすぎた脳 の商品レビュー
"著者は、薬学博士であり、脳科学を研究している池谷裕二さん。この方が、高校生を生徒に語った大脳生理学である。 現在「脳」についてわかったきたことを、素人にも理解できるように語った本。脳の仕組み、脳の癖、脳に関わる病など様々な項目について語っている。アルツハイマー病の薬を...
"著者は、薬学博士であり、脳科学を研究している池谷裕二さん。この方が、高校生を生徒に語った大脳生理学である。 現在「脳」についてわかったきたことを、素人にも理解できるように語った本。脳の仕組み、脳の癖、脳に関わる病など様々な項目について語っている。アルツハイマー病の薬を開発している達の思考の一端もかいま見られる。心理学や哲学を学ぶ人にも参考になることがあると思った。"
Posted by
42:池谷さんの本はわかりやすくて本当に読みやすいです。高校生への講義を本にまとめたということもあって、この授業の一コマは何時間なんだろうというくらい濃い内容がすっきり整理されています。コンピュータと脳の違い、意識と無意識、見ているものと見えているもの、そしてアルツハイマー病につ...
42:池谷さんの本はわかりやすくて本当に読みやすいです。高校生への講義を本にまとめたということもあって、この授業の一コマは何時間なんだろうというくらい濃い内容がすっきり整理されています。コンピュータと脳の違い、意識と無意識、見ているものと見えているもの、そしてアルツハイマー病についてなど、興味深いテーマについて話されていて一気に読んでしまいました。 「完璧な記憶は無意味」「学習の速度が遅いことに意味がある」など、ふむふむと頷くことも多く、高校生物がこんな授業だったら……! と思わずにいられません。 5/14、「購入」タグを追加。
Posted by
いいと思う。ただ、論文解釈はちょっとクセがある気もする。でも分かりやすいからいい。興味を駆り立てるのにもいい。脳に魅力を感じさせたいならオススメだ。俯瞰するのにもおすすめ。本当に分かりたいなら、論文を当たろう。
Posted by
同じような体裁だった『単純な脳、複雑な「私」』よりも授業のよう。脳生理学をベースに、新しい心理学ができるのは近いのかもしれません。
Posted by
福岡伸一氏の推薦を読んで。 脳科学にはこれまで関心が持てなかったが、本書は中高生への講義録形式で、スッと理解出来た。 子供にも読ませたいが、まだ無理かな…
Posted by
人間は環境を変化させる。 脳の大きさ、脳の表面積が脳のスペック? でも、それが大きく、広くても賢いとはかぎらない。 その脳の入っている入れ物、肉体によって脳をどれだけ活用できるかが決まる。 長い棒に荷物を提げると、その棒の先まで神経が通っているように感じる。
Posted by
「能力のリミッターは脳ではなく身体」ってのがすごい印象的(^O^) 身体化がどれほど重要かってこと。。。
Posted by
本書は2004年春に慶應義塾ニューヨーク学院高等部で行われた脳科学講義の記録である。内容は、心とは何か、自由意志は存在するのか、人の記憶があいまいなのはなぜか、人間と進化について、などなど。「心」や「意識」という抽象的なものを科学的に解明するのは非常に困難に思えるが、さまざまな実...
本書は2004年春に慶應義塾ニューヨーク学院高等部で行われた脳科学講義の記録である。内容は、心とは何か、自由意志は存在するのか、人の記憶があいまいなのはなぜか、人間と進化について、などなど。「心」や「意識」という抽象的なものを科学的に解明するのは非常に困難に思えるが、さまざまな実験結果や症例によって解明されてきた部分もあり、今後の進展が大いに気になる分野である。「人間の脳は身体と比較して進化しすぎている」「言語によって心が生まれた」「人間は医療技術の発達によって自然淘汰に反したことをしており、さらに進化のプロセス自体を進化させようとしている」などなど、興味深く読んだ。中高生への講義なので図解も交えて素人にも分かりやすく説明されていたが、脳の構造や神経細胞の情報伝達メカニズムの部分は事前知識があるとさらに分かりやすいと思う。 第一章 人間は脳の力を使いこなせていない 第二章 人間は脳の選択から逃れられない 第三章 人間はあいまいな記憶しかもてない 第四章 人間は進化のプロセスを進化させる
Posted by
大脳皮質は、6層で1㎜程度の厚さで、ここで情報が処理されるらしい。表面積を増やすために脳はシワシワとか。何で6層何だろうとか、表面以外は何してるんだろう?とか、興味が掻き立てられる。 さらに、脳の中は身体と対応する部分があるという事がわかってきたが、脳があるから5本の指が動くわ...
大脳皮質は、6層で1㎜程度の厚さで、ここで情報が処理されるらしい。表面積を増やすために脳はシワシワとか。何で6層何だろうとか、表面以外は何してるんだろう?とか、興味が掻き立てられる。 さらに、脳の中は身体と対応する部分があるという事がわかってきたが、脳があるから5本の指が動くわけではなくて、5本だからそれに対応する脳地図がつくられるというあたり、人工知能との関係のヒントにもなるんだろうななどと。
Posted by
脳科学がここまて面白いとは思わなかった。これを読んで、文系に進んでいることに後悔をしてる。はじめの半分は楽しくて読み止めることができないほどだったが、だんだんと専門性を増していき、難しくなった。これを読んで、ものの解釈が柔らかくなったような気がするし、話のネタがかなり増えた。
Posted by