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看守眼 の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

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2009/10/04

 横山秀夫さんは短編集でも連作短編集など「繋がり」のある作品が多いように感じるが、この作品は完全な短編集。  表題作の「看守眼」は署内誌の編集をあまり乗り気でない態度で続けている事務系警察官が、定年を迎えた老看守の「眼」に見える事件に接する話。派手な作品ではないが、事件のアイデア...

 横山秀夫さんは短編集でも連作短編集など「繋がり」のある作品が多いように感じるが、この作品は完全な短編集。  表題作の「看守眼」は署内誌の編集をあまり乗り気でない態度で続けている事務系警察官が、定年を迎えた老看守の「眼」に見える事件に接する話。派手な作品ではないが、事件のアイデアは膨らませれば中長編にでもなりそうなぐらいのものなのに、短編ですっとまとめてしまう辺りが恐ろしい。短い話の中で老看守、その妻、若い女性署員、そして「眼」をつけられた男の息づかいまでが浮かび上がってくる。  その他の作品もさらっと読んでしまうけれども、実は濃密で奥が深い。

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2009/10/04

図書館で借りました。 さすが横山秀夫!って感じの「看守眼」 おちが読めてしまった「自伝」 の他、「口癖」「午前5時の侵入者」「静かな家」「秘書課の男」が収録。 「秘書課の男」の「同じ思いをしなきゃわからない」と言う言葉が響く本です。

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2009/10/04

短編集。秀夫さんの短編集は読みやすいし面白い♪表題作はどっかで読んだことがあるんやけど・・どこで?うーむ。2007.01

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2009/10/04

警察の広報課員、家裁家事調停員、新聞記者、知事秘書という人たちを主人公にした短編集。いつもながらに外れのない作品ばかりだと思う。

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2009/10/04

本のタイトルになっている「看守眼」。警察官ではあるが刑事ではない男が見ぬく、死体無き殺人の真相。これでもかというくらい、引き込まれた。そのほかの短編もずっしり読み応えあり。

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2009/10/04

今度の作品は、様々な職業の人間たちが見る角度からの短編集。看守、新聞記者、裁判所の調停員らが独自の観点から真相をさぐっていく。横山作品に慣れ親しんでくると、ちょっぴり物足りないかも。でも、好きです。

Posted byブクログ

2009/10/04

ご存知「半落ち」の筆者。私は「半落ち」は正直言ってイマイチだった。引っぱるだけ引っぱって、ああいう結末かよ、といった感想。その後彼の短編集を読んでみると、結構イケる。 この本も短編集。そうきたか、と思う話があり、軽くおもしろい。

Posted byブクログ

2009/10/04

横山氏お得意の短編集です。本の題名の「看守眼」は意外と大したことが無く、題材にするには地味な職種なのかなという印象を受けました。横山秀夫が好きな人にはいいと思いますが、初めての横山秀夫には向かないかもしれません。

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2009/10/04

都合により2冊連続の横山秀夫になったけど、評価はちょっと厳しくなかったかな。前に読んだ「臨場」を★★★★☆とつけたために、少し差をつける意味だけど、他の作品から比べたら、厳しい評価になりました。 臨場や第三の時効のように、同じテーマの連作作品集ではなく、内容的には関係のない話の...

都合により2冊連続の横山秀夫になったけど、評価はちょっと厳しくなかったかな。前に読んだ「臨場」を★★★★☆とつけたために、少し差をつける意味だけど、他の作品から比べたら、厳しい評価になりました。 臨場や第三の時効のように、同じテーマの連作作品集ではなく、内容的には関係のない話の短編集でした。表題から「看守」がみた人生のあやを書いているのかと思っちゃったのです。 それはそれでも、なかなか巧みな心理描写で面白い作品が多いです。しかし、少しパターン化したかなって感じもあります。主人公は権力者でもなく、普通の市民だけど(職業は特殊かな?)そんなどこにでもあることでも、誰もがその人の悩みや傷があると言うことかな。2004.7.24

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2009/10/07

表題作を含む6つの短編。 どの作品の主人公も 少しだけ自分の思い描いた道を外れ 現在の境遇に気持ちを折り合わせようと葛藤しているのだろう。少なからず鬱屈した、しかしこれだけは譲れない というような心持ちを抱いている人たちである。 人生の表舞台でスポットライトを浴びることなど...

表題作を含む6つの短編。 どの作品の主人公も 少しだけ自分の思い描いた道を外れ 現在の境遇に気持ちを折り合わせようと葛藤しているのだろう。少なからず鬱屈した、しかしこれだけは譲れない というような心持ちを抱いている人たちである。 人生の表舞台でスポットライトを浴びることなどないであろうこれらの人物たちの人生の一瞬を切り取って これほど惹きつけるものを書けるのは 横山さんならではであろう。

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