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看守眼 の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

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2024/01/31

看守眼:疑惑の失踪事件。定年間近の看守が釈放された容疑者を追及。看守の洞察力が鋭い。 自伝:殺人告白を聞くフリーライター 口癖:離婚調停…他3編

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2022/07/19

初読み作家さん。六つの短編。①「看守眼」刑事になれなかった定年間近の看守が殺人事件を追う②「自伝」売れないライターが大会社の会長の自伝を請け負う③「口癖」家裁調停委員が離婚調停の当事者に発した口癖から忌まわしい事実が甦る④「午前五時の侵入者」県警HPにクラッカーが入り管理者の奔走...

初読み作家さん。六つの短編。①「看守眼」刑事になれなかった定年間近の看守が殺人事件を追う②「自伝」売れないライターが大会社の会長の自伝を請け負う③「口癖」家裁調停委員が離婚調停の当事者に発した口癖から忌まわしい事実が甦る④「午前五時の侵入者」県警HPにクラッカーが入り管理者の奔走⑤「静かな家」県民新聞社の編集員のミスをアリバイに利用した殺人事件の真相⑥「秘書課の男」有能な県知事秘書がある日知事の信頼を逸した理由とは?。様々な職業の主人公の信念や自虐や苦悩が読み取れその結末に納得した。

Posted byブクログ

2022/05/22

安定の横山秀夫節で、サクサク読めるミステリ短編集!ポルシェの疾走感、不穏な娘の秘密、政治家秘書の人知れぬ苦労、ミスをした新聞記者の焦燥、どれをとっても描写がうまいんです!

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2020/10/30

警察を舞台にした作品が多い横山さんだが、この短編集は家裁、新聞社、県庁など舞台さまざま。どの話も短編ならではのテンポのよさ、そして驚く結末で、一話で止まれずグイグイ読み進めてしまう。登場人物の心理描写も秀逸。

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2017/02/11

めちゃくちゃ惹き込まれるというような話はなかったが、どの話も手堅く面白い。警察の機関紙担当事務職員、調停委員、新聞社の整理部員、警察広報課職員、県知事秘書など、横山秀夫らしく、登場人物の選び方の目の付け所が良いなと感じた。

Posted byブクログ

2017/11/09

私にとって 『クライマーズハイ』や『64』『半落ち』についでの横山作品だった。 長編物だろうと思ったら、6編からなる短編集で、興味津々で読んだ。 ●看守眼・・・刑事になる夢を持ちながら留置場の看守で定年退職を迎えた男。彼は囚人として服役中のある事件の容疑者を見ているうちに、未解...

私にとって 『クライマーズハイ』や『64』『半落ち』についでの横山作品だった。 長編物だろうと思ったら、6編からなる短編集で、興味津々で読んだ。 ●看守眼・・・刑事になる夢を持ちながら留置場の看守で定年退職を迎えた男。彼は囚人として服役中のある事件の容疑者を見ているうちに、未解決のその事件の真相に気がつく・・・。 ●自伝・・・生活が苦しいライターがある大会社社長の自伝を書く依頼を受ける。ただし、その社長の面接に合格すれば、の話であった。ライターは面接を受けるうちにその社長の正体に気がつく。 ●口癖・・・母から受け継いだ普段何とも思わない口癖が、自分の子供にも引き継がれ、それがある事件の謎を解くカギとなっていた。 ●午前5時の侵入者・・・県警ホームページがある朝改竄されていた。いったい誰が何の目的で・・・。最悪のサイバーテロを想像して、管理者は恐怖に陥った。 ●静かな家・・・地方新聞の記者がある日の新聞記事の中で、2つの致命的な間違い記事を書く。 訂正文を載せるため、謝罪もかねて記事関係者の自宅を訪れるが、家の中は静まり返ったままだった。不思議に思った記者だったが、やがてそれがアリバイ工作に利用されたということに気がついた。 ●秘書課の男・・・知事の秘書という微妙な役どころの主人公。知事の裏方として人間関係やトラブルを調整したり解決しながらも、自分自身の立場もまた調整していく。 警察、ライター、新聞記者。 作者の得意とする分野を用いて、 市井の人々の隠された欲望や因縁を暴きだす。 どれも、深い味わいとスリルを感じる作品だった。 人間社会に鋭く食い込む作者の観察眼が、 長編だけでなく短編でも感じられ、楽しく読むことができた。

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2014/06/26

看守眼 警務課留置管理係主任 自伝 フリーライター 口癖 家裁調停委員 午前五時の侵入者 情報管理課警部 静かな家 地方紙の整理マン 秘書課の男 県庁秘書課課長 それぞれの立場からの視点により、ふとした気づきに嵌った時、思考が動き出す。

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2014/05/11

短編集ですが、一話ずつ少しひねりが加えられており、ほどほどに楽しめました。でも、一度読んだらもういいかな。

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2012/12/29

 自伝の会社社長ずいぶん傲慢な感じがした。本性を見極めて会社にいれてやるってか。入れていりませんとたんかをきれない主人公が情けない。  やはりどの話も結構人間のいやらしさを書いている。けれど口癖と自伝以外は、読後感はよかった。秘書課の男で、「同じ思いをしなきゃわからない。」で気づ...

 自伝の会社社長ずいぶん傲慢な感じがした。本性を見極めて会社にいれてやるってか。入れていりませんとたんかをきれない主人公が情けない。  やはりどの話も結構人間のいやらしさを書いている。けれど口癖と自伝以外は、読後感はよかった。秘書課の男で、「同じ思いをしなきゃわからない。」で気づく秘書はさすがです。

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2012/11/01

〈内容〉刑事にわからなくても、おれにはわかるんだよ――29年の看守人生が見抜いた「死体なき殺人事件」の真相とは。表題作他、短編の名手が絶妙の罠を仕掛けた、人生の一瞬を切り取る渾身の物語。

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