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看守眼 の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2012/10/09

六つの短編がどれも大変面白い。小さな幸福に満足する主人公が些細なミスをきっかけに、幸福そのものが揺さぶられるが、最終的には人格的な成長を遂げるというのが共通しながらも全く別の職業、それもある権威と規模を持つ組織の歯車としてという共通点はあるものの、特色やジャーゴンを踏まえた上で書...

六つの短編がどれも大変面白い。小さな幸福に満足する主人公が些細なミスをきっかけに、幸福そのものが揺さぶられるが、最終的には人格的な成長を遂げるというのが共通しながらも全く別の職業、それもある権威と規模を持つ組織の歯車としてという共通点はあるものの、特色やジャーゴンを踏まえた上で書き分けていくので飽きない。筋やプロットの形式化されたパターンが繰り返される事により、結末が予測できてしまうという弱みが唯一惜しい部分。

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2012/09/11

タイトルから看守視点の短編が続くと思ったら違った。ヒーローは出てこず、それなりの地位に居る50代のちょっと小心者でずるい普通の人が登場人物。共感できないもやっとする終わり方もあったり、ちょっとどんよりする。

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2012/05/08

横山さんのにしては、後味がうーん、って思うものもあった。 しかし、どの作品も切れ味鋭い。 たまにはほっとしたいけどな、で★3

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2012/03/13

短編の名手、ここにあり。一つの事柄に、人生の悲哀、男女の情、仕事と生活、女性の怖さ等、複数を絡ませる。横山秀夫氏は、ホンマに読ませる。あやうく、電車を乗り過ごしそうになった。

Posted byブクログ

2011/09/21

ミステリー短編集。 留置所の管理係、フリーライター、家裁調停委員を務める主婦、県警の警部、地方紙の元記者、県知事の秘書。 それぞれ立場が違うひとたちがまきこまれたそれぞれの「事件」。 どれも短いながら、結論が気になって仕方がありません。 特に、現在は地方紙の整理部にいる元記者が...

ミステリー短編集。 留置所の管理係、フリーライター、家裁調停委員を務める主婦、県警の警部、地方紙の元記者、県知事の秘書。 それぞれ立場が違うひとたちがまきこまれたそれぞれの「事件」。 どれも短いながら、結論が気になって仕方がありません。 特に、現在は地方紙の整理部にいる元記者が主人公の「静かな家」がオススメです。 わたしもほんの一時期、「整理部」でするような仕事をしていたので、 主人公の気持ちがわかりすぎてかえって怖い。 人名、所在地、連絡先、使用する画像。 けして間違えてはいけないものですが、人間のすることですから必ずミスが起きます。 ミスが発覚したあとの狂騒ぶりといったら。 またミスがなくても、「本当に今回はなかったのかしら」とミスがなかったことがかえって恐怖なのです。 主人公が事件にまきこまれて警察で取調べをうけたことよりも、 怖いかもしれません。 (いや、犯人として疑われたことがないから言えることかもしれませんが)

Posted byブクログ

2011/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

様々な職業の人たちの場面毎の心理描写が巧みに描かれている。このパターンは5,6冊目なので新鮮さに欠けてきたことは否めない。

Posted byブクログ

2010/09/21

「臨場」みたいに、最初に出てくる元看守さんのお話ばっかりだと思ってたら全部バラバラの短編だった。 スリルがあまりないお話もあり、少し物足りなかった。

Posted byブクログ

2010/01/01

~内容(「BOOK」データベースより)~ いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。まもなく定年を迎える彼は、証拠不十分で釈放された容疑者の男を執拗に追う。マスコミを賑わした「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、長年培った「看守の勘」だった。(『看守眼』)...

~内容(「BOOK」データベースより)~ いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。まもなく定年を迎える彼は、証拠不十分で釈放された容疑者の男を執拗に追う。マスコミを賑わした「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、長年培った「看守の勘」だった。(『看守眼』)ほか、短篇の名手の本領発揮、人生の一瞬を切り取る渾身の小説集。 ~~~~~~~~~~~~~~~~

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2009/11/16

6作品の短編集。 それぞれ違った職種の物語で、個人的には「静かな家」と「秘書課の男」が良かったと思います。 やはり横山秀夫、短編であってもクオリティの高さをうかがえます。 嫌味がなく、すんなり読めるので良いですね。

Posted byブクログ

2009/10/07

短編集で「看守眼」「自伝」「口癖」「午前五時の侵入者」「静かな家」「秘書課の男」を収録。横山さんらしく、重くて暗くて上手い。けっこうサラリーマンとして身につまされる部分もあり、切なさより虚しさが残ったりする。その中で、表題の「看守眼」はまだほっとする部分があるかな。

Posted byブクログ