パラレル の商品レビュー
この人の本は初めてですが「」の後にも台詞が続く書き方がなんだかいい感じ。温度の低い淡々とした雰囲気もいい感じ。ただ最後主人公が青と…ってのがなんとなく腑に落ちない…
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本棚にたてておいてたまに読み返したい。 染みて自分の一部になるんじゃないかと思うような文と人物たち。相変わらずさりげなく盛り込まれた現実の出来事(青色発光ダイオード等)。いちばんきれいに浮かぶ現実、現代。 あとは、装丁が…!
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本をとじてものがたりがおわって、いいなあ!といえる本はそのとおりのいい本 なんとはなしにかいてあるようで なんとはなしなかんじがなんとはなしですきである ストーリーの展開はほかのところを大事にするのにじゅうぶんなかんじでぜつみょうで いきているなかのほんとうにふっとした刹那のきも...
本をとじてものがたりがおわって、いいなあ!といえる本はそのとおりのいい本 なんとはなしにかいてあるようで なんとはなしなかんじがなんとはなしですきである ストーリーの展開はほかのところを大事にするのにじゅうぶんなかんじでぜつみょうで いきているなかのほんとうにふっとした刹那のきもち(ふわんとくるふあんとか しかたないというためいきのいきのきもち)とかそういうものをかんじているようなきがする これはだいじ!
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■読んでいる時の引き付けられ感と中断した後の鬱病にもにたローテンション。そして読了してのフワフワしたような感じ。これは活字ドラッグなのか?多分、全然違うと思う。 ■いくつか要素を抜き出してみる。 引き付けられるのは、北斗の拳、テトリス、ガンダムなどポツリポツリと配置されるお馴染...
■読んでいる時の引き付けられ感と中断した後の鬱病にもにたローテンション。そして読了してのフワフワしたような感じ。これは活字ドラッグなのか?多分、全然違うと思う。 ■いくつか要素を抜き出してみる。 引き付けられるのは、北斗の拳、テトリス、ガンダムなどポツリポツリと配置されるお馴染みの部品。それと気のきいたセリフ。「なべてこの世はラブとジョブ」てのが帯に見えますが、「結婚とは文化であります」とかセリフ単体ではさほどでなくても小説中に置かれると、場の雰囲気を従えていいセリフになるんですよ。 ■テンションが下がってくるのは淡々と日常が流れるから。主人公は中年でバツイチ。前妻とメールや電話のやり取りをしたり友人の津田と会ったり、そう大きな事件が起きるものではないと考えつつ、やはり何かドカンと起こってほしいと思うのになかなか…。 ■で読み終えて、なんというか「フワフワ」と書きましたが、妙に残ってます。 最近、読まなかった私小説ですよね。で違和感を感じつつ、実は自分は同世代のエッセイではない私小説を待っていたのかと思える心地良さ。幻覚かもしれないけど。 ■「僕を喜ばせているようでは会社としては成功しないかもしれない」というメジャー路線を一歩退いた立ち位置にもなんとなく近しいものを感じる。 他人は知らないけど、個人的には一押し ■表紙に水色のテープが3本と黄色のが1本。 右から左へ流れるなかで離れる1本がゲーム業界の、植松あたり。 主人公は上から2本目で離れていく黄色が元妻。 一番上。混じらず平行に走るのが津田となるのでしょうか。 前妻とか新しい女性とかは出てきますけど、 タイトルのパラレルはやはり津田にかかるのだと思います。 ■さらに余談。登場人物の名前つながりでイメージが固定されることがたまにあるのですが、今回は役者の津田寛治。主人公じゃないのか?!って深沢七郎、知らないもの。
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「なべてこの世はラブとジョブ」 内容とこの言葉の関連性がまあ絡んではいたけれど、今イチピンとこなかった…
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200508 主人公、その元妻、友人の津田。 日付ごとに章が進み、わかりやすい。モラトリアム系?
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好きな作家なのでもちろんスルスルと読める。女どうしにはない、腹をさぐらない関係がよい。男どうし、に私もなってみたい。うわべだけなわけではなくて、ちゃんとお互いを思いやり、必要としている。よい物語だなーと。美談でも、熱い友情物語でもないけれども、よい物語だったなー。読了/05.07...
好きな作家なのでもちろんスルスルと読める。女どうしにはない、腹をさぐらない関係がよい。男どうし、に私もなってみたい。うわべだけなわけではなくて、ちゃんとお互いを思いやり、必要としている。よい物語だなーと。美談でも、熱い友情物語でもないけれども、よい物語だったなー。読了/05.07.05
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名コピー「ラブとジョブ」にひかれて。 お風呂でイッキ読み。 私たちは翻弄されてる。 どっちも、なくてはならないから。
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こういう本は深読みをするべきではないと、嫌というほど実感しました。 深読みをすると逆につまらなくなってしまって、何度読むのを止めようかと思ってしまったのです。 でも、津田さんの言葉の一つ一つは「あぁ、そうだな」と納得できたし、私の中では名言ばかりでした。 この本に出てくる人たちは...
こういう本は深読みをするべきではないと、嫌というほど実感しました。 深読みをすると逆につまらなくなってしまって、何度読むのを止めようかと思ってしまったのです。 でも、津田さんの言葉の一つ一つは「あぁ、そうだな」と納得できたし、私の中では名言ばかりでした。 この本に出てくる人たちは個性が溢れていて、時には温かい気持ちになったり、時には悲しくなったり、なんか不思議な感じがしました。 サラリと読む分にはとても良い本だと思います。
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既存の小説で描かれるゲーム業界の様子は、実際にその場にいる俺からすると、そんなことないよーって違和感ばかりを感じるものが多いのだけど、この小説にはそれがなく、違和感どころか、そこでやりとりされるセリフもいちいちリアル過ぎる。おまけに主人公は会社を辞めてしまった元ゲームプランナーと...
既存の小説で描かれるゲーム業界の様子は、実際にその場にいる俺からすると、そんなことないよーって違和感ばかりを感じるものが多いのだけど、この小説にはそれがなく、違和感どころか、そこでやりとりされるセリフもいちいちリアル過ぎる。おまけに主人公は会社を辞めてしまった元ゲームプランナーという設定で、主人公に自分を重ね合わせてしまったり。だめにんげんなのも似てるし。というわけで、ゲームプランナーを経験したことのある、三十歳代男性のゲーム業界人は必読の一冊。 ってそんな読者を限定した薦めかたもなんだと思うけど、この本に関しては全然客観視できないから冷静に考えられない。だって、読み終わったあと、ちょっと泣きそうになってしまったし。それは、主人公に自分を重ねてしまったからではない。そこに存在しているひとたちの、弱さと優しさを、とても愛しく感じたからだと思う。
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