モリー先生との火曜日 の商品レビュー
人間はいずれ死ぬもの。だからこそ、死ぬときに後悔しないために自分が為すべきことをすべき。今日を精一杯努力し、人を愛し、なんにでも満ち足りた気持ちでいようとこの本を読んでから思うようになった。
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大学に入学し、取ろうか取るまいか迷いながら、ある少人数クラスに出席したミッチに、モリー教授は出席簿を見ながら声をかけます。 「ミッチのほうが好きかい?それともミッチェルでいいのかな?」 ミッチです。友だちはみんなそう呼んでいます。 「じゃあ、ミッチだ」と、まるでそれで手を打...
大学に入学し、取ろうか取るまいか迷いながら、ある少人数クラスに出席したミッチに、モリー教授は出席簿を見ながら声をかけます。 「ミッチのほうが好きかい?それともミッチェルでいいのかな?」 ミッチです。友だちはみんなそう呼んでいます。 「じゃあ、ミッチだ」と、まるでそれで手を打ったっていうような言い方をする。 「ところで、ミッチ」 はい? 「そのうち、私のことを友だちと思ってくれるようになるといいな」 定年を数年後に控えた教授は、十代の青年に、無条件で人を愛する姿勢を見せつけます。 モリー教授とミッチは、担当教官と学生として、深い信頼関係と絆をつくりあげます。 ミッチは大人になりスポーツライターという多忙な生活の中で、すっかり忘れていたモリー教授に再会します。 たまたまチャンネルを合わせたニュース番組に登場したモリー教授は、ALSに罹り、余命わずか。 死の淵にあっても、病や肉親を失い苦しむ人たちの相談にのり、生きるメッセージを送る人として、取材を受けていました。 そのTVを見てから、モリー教授とミッチの個人授業がはじまります。 毎週火曜日、ミッチはボストンに住む教授を尋ね、彼の枕辺で「人生とはなにか」というテーマで濃密な対話をします。 その授業は、教授が死を迎えるまで、14回続きます。 モリー教授はALS。人の介助を必要としています。 週一回の授業を続けるうちにも、できないことが増えていきます。 「いちばん恐れていることは、おシリを自分で拭くことができなくなること」と、インタビューに答えていたモリー教授に、ついにそのときが訪れました。 人におシリを拭いてもらうことを体験し、教授は一つの悟りに達します。 「他人頼りを楽しむことにしたのさ。今では誰かが横向きにねかせてくれたり、ただれないように尻にクリームをすりこんだりしてくれるときには、楽しいなと思う。額を拭いたり、脚をマッサージしてくれるときも、うれしくて、うれしくて。目をつぶって味わいつくすって感じさ」 介護されることは、「赤ん坊にもどるようなものだ」。 母親から無条件に愛され、無条件の心配りを受けていたのと同じ体験をできるなんて、素晴らしい。 モリー教授のように考えることができれば、人間は最後まで肯定的に生きていけるでしょう。 「老いの恐怖」についての授業では、こんな素敵な言葉もありました。 「私自身の中にすべての年齢が交じり合っているんだよ。三歳の自分、五歳の自分。三十七歳の自分、五十歳の自分というように、そのすべてを経験して、どんなものだかよくわかっている。子どもであるのが適当な場合には、喜んで子どもになるし、思慮深い老人であるのがいい場合には、喜んでそうなる。何にだってなれるんだ! 私は、今のこの年までのどんな年齢でもある。わかるかい?」 ぼくはうなずいた。 「今の君の年代を羨ましがってなんていられないよ。 前に自分がそうだったんだから」
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死に対する覚悟と、今を生きる勇気を得ることができる本。 落ち込んだ時や、弱っている時に読み直したい。
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死を目前にして、人生で何が一番大切かを語る姿は心打たれます ものをもつのはいいことだ、お金は多いほうがいい、そういった間違った価値観にとらわれず、愛を大切に生きることを教えてくれます 父がなくなる前に読んでいたらしい ガンになってからの数年間、手術をせずに最期まで自分らしく生き、...
死を目前にして、人生で何が一番大切かを語る姿は心打たれます ものをもつのはいいことだ、お金は多いほうがいい、そういった間違った価値観にとらわれず、愛を大切に生きることを教えてくれます 父がなくなる前に読んでいたらしい ガンになってからの数年間、手術をせずに最期まで自分らしく生き、家族を大切にしてくれた父の姿を思い出させる本
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自分が感じたことを素直に信じてみようと思えました。 思う存分感じた後は その気持ちや思考をじっくり観察してみる。 そして、最後は手放せばいい。 この本を読んで、気持ちが軽くなりました。
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スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムの著書 難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)になった恩師モリー先生との、死の床での16年ぶりの授業を描いています。 日に日に体が動かなくなりながらも、人とふれあうことを楽しんでいるモリー先生。「憐れむより、君が抱えている問題を話して...
スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムの著書 難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)になった恩師モリー先生との、死の床での16年ぶりの授業を描いています。 日に日に体が動かなくなりながらも、人とふれあうことを楽しんでいるモリー先生。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」と二人は、毎週火曜日に会うことを約束します。 授業に教科書はなく、テーマは「人生の意味」について。 モリー先生は、病の苦痛や老い、死に対する心構え、受け入れ方を教えてくれたり、 モノや金に価値基準を置く文化を批判し、愛や心の大切さを説きます。 「いかに死ぬかを学ぶことは、いかに生きるかを学ぶこと」 「人生に意味を与える道は、人を愛すること、社会のために尽くすこと」 「愛や思い出は死んでも生き続ける」 など心にしみる言葉が沢山でてきます。 死を目の前にして何を自分であったら考えるか…。 一度考えてみるいい機会になりました。
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『人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ。』 この部分には一本線、そして 『私にとって生きるっていうのは、相手の気持ちに反応できることなんだな。つまり、こっちの感情、気持ちを示せる、っていうこと。その人たち...
『人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ。』 この部分には一本線、そして 『私にとって生きるっていうのは、相手の気持ちに反応できることなんだな。つまり、こっちの感情、気持ちを示せる、っていうこと。その人たちに話しかける、その人たちとともに感ずる••••それがなくなったら、モリーも終わり。』 ここには二重線を、引きました。 東京に出てきたばかりのころの私を型値づくっていた大切な要素の中の一つです。
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ミッチ・アルボムは人気者のスポーツコラムニストで、仕事に忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、ふとテレビ番組で大学時代の恩師、モリー先生を目にした。しかしモリー先生は ALS(筋委縮性側索硬化症)という難病で、余命わずかであった。16年ぶりに恩師を訪ねたミッチは、それから火曜日...
ミッチ・アルボムは人気者のスポーツコラムニストで、仕事に忙しい日々を過ごしていた。そんなある日、ふとテレビ番組で大学時代の恩師、モリー先生を目にした。しかしモリー先生は ALS(筋委縮性側索硬化症)という難病で、余命わずかであった。16年ぶりに恩師を訪ねたミッチは、それから火曜日ごとにモリー先生のもとを訪れ、最後の授業を受けた。テーマは「人生の意味について」。日毎に衰弱していくモリー先生はそれでも自分を憐れむ事なく、人生にとって大切なものは何かを説き続ける。「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」「財産や権力は、愛や優しさ、友情の代わりにはならない。豪邸やスポーツカーからは本当の満足は得られない。本当に満足を与えてくれるものは、自分が他人にあげられるものを提供すること。それは金ではなく、時間や心遣い」「思いやりを持つ事、お互いに責任を持つ事。それだけで世界はずっと素敵な場所になる」「互いを愛せよ。さなくば死あるのみ」「人間は、お互いに愛し合える限り、またそれを覚えている限り、死んでも本当に行ってしまう事はない。作り出した愛と思い出はすべてそのまま残り、死んでもこの世にいる間にふれた人、育てた人全ての心に生き続ける」沢山の教えを残し、多くの人々を励ましたモリー先生は、今でも人々の心の中に生き続けている。
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これからの人生が変わる本です. 今まで人生で,どうやって生きるかを深く考える機会があまりありませんでした. この本では,「いかに死ぬかを学ぶことは、いかに生きるかを学ぶこと」が死をひかえたモリー先生の一言一言に込められています. 人生に挫折しかかったとき,人生に悩んだとき,死に...
これからの人生が変わる本です. 今まで人生で,どうやって生きるかを深く考える機会があまりありませんでした. この本では,「いかに死ぬかを学ぶことは、いかに生きるかを学ぶこと」が死をひかえたモリー先生の一言一言に込められています. 人生に挫折しかかったとき,人生に悩んだとき,死にたくなったとき,そんな瞬間を迎えている人,そして迎える可能性のある全ての人に是非一読をおススメします. 結構,有名な本なので買わなくても図書館などにあるかもしれません★ 買ってでも読む価値大です. 一言で言うと「読まなくても死なないが,読み終えた瞬間から生き方が変わる」といったところです.
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「逃げ出せばいいってものじゃない。自分なりの文化を創るのがかんじんなんだ」 そうだね先生。本当に大切なものを見ないで、忙しそうにしていた自分に気がつきました。 死がやさしくて価値のあるものだと感じました。
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