羊をめぐる冒険(下) の商品レビュー
2022.17th そもそも羊とは何を意味するのか、という物語の根幹部分からはっきりしません。だけど、そのような状況でもいろいろな考察や仮説を生み出させ、読者を村上春樹ワールドに誘う素晴らしい作品だと思います(^^) 読み終えてから知ったんですが、本作は鼠三部作といわれる作品群の...
2022.17th そもそも羊とは何を意味するのか、という物語の根幹部分からはっきりしません。だけど、そのような状況でもいろいろな考察や仮説を生み出させ、読者を村上春樹ワールドに誘う素晴らしい作品だと思います(^^) 読み終えてから知ったんですが、本作は鼠三部作といわれる作品群の最後の作品だそうですね!他の作品も今後読んでいきたいと思います。
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はじめての村上春樹として3部作を順番に読んだ。 結局意味を理解することはできなかったけど、3部作通して読んだことで、何だかよく分からない達成感みたいなのは感じた。
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一枚の写真で窮地に立たされた男の冒険。 ありふれた世界に不意に変なものが紛れ込む。 読んでいるとそれが気持ち良くなってくる。 この世界観は気持ちいい。
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旅は終わった。 耳のガールフレンドはいなくなった。 鼠もいなくなった。 先生は亡くなり、黒服の男もいなくなった。 イワシ
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村上春樹のことだから細部までこだわっているんだろうなと思った。こう、終わり方のこれからも人生は続くよみたいな、決してハッピーエンドでは終わらない感じが私たちの日常といえるなと共感できた。
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上に比べて物語に動きがあり読んでいて楽しかった。羊のこと、耳のガールフレンドのこと、先生のこと不明瞭なまま終わる。冒険を経て(成長したか否かは微妙)主人公は変わり新しい生活が始まる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この物語のジャンルを一言で表すと、「やけに具体的なファンタジー」といった類だろう。あまりにも具体的すぎて、急な羊男の登場などにうまく頭が追いつかなかった。「上巻で蒔かれた物語のタネはいい感じに花を咲かせ、回収されたようだ」とどこか他人事になってしまうくらいにはあまりオチにしっくり感がなかった。特に、ガール・フレンドの耳がもう少し物語のキーの部分であるのかと思いきや、大したことはなかったのが見当違いだ。物語性はともあれ、内に出てくるウイスキーやレコード、コーヒー等の印象的な単語を目にしているとなんだか丁寧な暮らしがしたい気持ちになってくる。村上春樹小説あるある。
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風の歌を聴け、を読んだときには着地点がこれだとは想像していなかった。 物語の中では、三部作を通して終始、名前のない登場人物ばかりで(あってもあだ名)、そんな中、唯一名前を与えられている、直子がやけに印象的。 この直子、はノルウェーの森の直子と同一人物ではないか、という考察もあ...
風の歌を聴け、を読んだときには着地点がこれだとは想像していなかった。 物語の中では、三部作を通して終始、名前のない登場人物ばかりで(あってもあだ名)、そんな中、唯一名前を与えられている、直子がやけに印象的。 この直子、はノルウェーの森の直子と同一人物ではないか、という考察もあって、「1973年のピンボール」の中で「僕」が、ビートルズのラバーソウルを聴きたくない、と双子に言っているシーンからも、ノルウェーの森を連想させます。(ラバーソウルの楽曲の中に、ノルウェーの森が収録されている) まだノルウェーを未読の方は、ぜひそちらも。
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「キー・ポイントは弱さなんだ」 「道徳的な弱さ、意識の弱さ、そして存在そのものの弱さ」 「俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさや辛さも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。君と飲むビールや…」 「君は世界が良くなっていくと信じ...
「キー・ポイントは弱さなんだ」 「道徳的な弱さ、意識の弱さ、そして存在そのものの弱さ」 「俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさや辛さも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。君と飲むビールや…」 「君は世界が良くなっていくと信じているかい?」 ー「何が良くて何が悪いなんて、誰にわかるんだ?」
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