羊をめぐる冒険(下) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
色んなものが繋がっていく感じがとても面白かった。僕が別荘の持ち主に気づいたときが一番興奮した。嬉しかったのに!! 一人称がおいらの羊男は謎で嫌いじゃなかった…けど、鏡に写らなくて、状況が呑み込めなかったけど、まさかそういうことだったとは…。 とても面白かっただけに、読んだ後の喪失感……ジェイと僕と鼠…関係は永遠に続くよね 次の『ダンス・ダンス・ダンス』絶対読む!!!
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人の弱さと人とのつながり、そして自分として生きるということ。物語を通して失ったと思われるもの、でも失う前に大切だと気づけたこと。そして失ってから繋いでいくこと。こんなことを感じながら後半は良いテンポで読めた。
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村上春樹再読 (上下巻で同じ感想を投稿しています) 私が村上春樹の末長い読者となったのは、20代(学生時代?)にこの本を読んだからである。 憶えているのはこれの英訳版を北海道利尻島旅行の道中に読んでいたことだ。 そしてこの夏、改めて利尻からのフェリーの上でこれを読んだ。 爽や...
村上春樹再読 (上下巻で同じ感想を投稿しています) 私が村上春樹の末長い読者となったのは、20代(学生時代?)にこの本を読んだからである。 憶えているのはこれの英訳版を北海道利尻島旅行の道中に読んでいたことだ。 そしてこの夏、改めて利尻からのフェリーの上でこれを読んだ。 爽やかで切なくて涼しげだった頃の村上文学のこれは紛れもなく代表作である。 (なお、これ以降の作品はより濃密になってくる。行間を風が吹き抜けるような文体はひとまずここで終わる、というのが私の印象) 「羊に関することで電話がかかってくる」と、耳専門のモデルをしているガールフレンドが主人公に告げる。そして予言どおり電話がかかってくる。「だから言ったじゃない」とこともなげに彼女がいうシーンがとても好きである。合理性も理屈もヘチマもない。 北海道の短い秋。 簡潔な日本語で語られる辺境の集落「十二滝町」開拓の歴史。 悪いやつじゃない、すぐわかる「羊男」の描写。 すべてにやさしさがある。 資本主義に背を向けている印象を持たれがちな村上春樹だが、仕事の進め方について主人公とその親友が語り合うシーンはビジネスについてかなり前向きなそして的外れでない関心が彼にあることを窺わせる。 工夫して稼ぐことのまっとうさと、それが「システム」になって人生を絡め取っていくことの恐ろしさ。その境目はどこにあるのか。あまり語られないが、私はそんな裏テーマを彼の作品に感じるときがある。 その後の大作と比べれば深掘りが足りない、的な論評をすることはたやすいだろう。が、若いときにしか作れない文学的価値というものがあるとすれば、それは間違いなくこの作品に宿っている、私はそう感じる。
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第3段の羊をめぐる冒険は、「羊をめぐる冒険」が始まってからが面白くなってくる。 そして、この羊をめぐる冒険だけはラストで震えることになる。 前の2作がさらっと話しが色んなところに飛ぶので、本当に好き嫌い分かれると思うが、この冒険だけはミステリーのようで、謎好きの私としてはゾクゾク...
第3段の羊をめぐる冒険は、「羊をめぐる冒険」が始まってからが面白くなってくる。 そして、この羊をめぐる冒険だけはラストで震えることになる。 前の2作がさらっと話しが色んなところに飛ぶので、本当に好き嫌い分かれると思うが、この冒険だけはミステリーのようで、謎好きの私としてはゾクゾクしたし落ちでとにかく震えた。 私はジェイズバーが好きだったし、「僕」がジェイに会いに行くのも胸熱で、読み終わった今でも、鼠のことを考えてしまう。
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ダンス・ダンス・ダンスの元になった小説 すごい読みやすかったし、途中の展開も終わり方も村上春樹にしてはしっかりしてた
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村上春樹作品はあまりにも登場人物と親しみが出来てしまい読み終わるころには別れが寂しくなる! 2作目だけど今回も仙人の様な生活に賢い女性が出てきて良かった
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私がこの世で1番好きな本 晴れの眩しさがうざったいような世界観で、だけど何気に世界への愛があるかんじ。 寒くて寂しいけど人間だけは体温がある。はやくお酒が飲めるようになりたい。
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星の着いた羊を探すミステリー的に物語が進んでいくのも、最後にちゃんと(悲しいけど)オチがあるのも、とても良い。 羊をめぐる冒険のために、前の2作風の歌を聴けと、1973年のピンボールはあると思う。 次は羊男の正体に触れているみたいなので、ダンス・ダンス・ダンスかな?
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北海道の緑、グレー、白、くすんだ黄色のコントラストが頭の中に鮮明に浮かんでくる作品。 伝えたいこと…は言葉で表せないけどなんとなく心で理解できたきがする。料理のオシャレさはさすが。上巻よりも下巻の方が好きだった。 なんとなく、村上春樹の作品の中で一番好きかも。
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まさに端折ると意味がなくなってまう作品やー 以下印箇所 一般論を並べても人はどこに行けない。俺は今とても個人的な話をしているんだ。 彼らはまるで集団で思考をしているようにみえた。 羊がさった後ではどこまでが私でどこまでが羊の影なのか、それさえもわからないのだ 君は思想のみが存在し...
まさに端折ると意味がなくなってまう作品やー 以下印箇所 一般論を並べても人はどこに行けない。俺は今とても個人的な話をしているんだ。 彼らはまるで集団で思考をしているようにみえた。 羊がさった後ではどこまでが私でどこまでが羊の影なのか、それさえもわからないのだ 君は思想のみが存在し、表現が根こそぎもぎ取られた状態というものを想像できるか? ヴァイオリンの演奏を聴けばそれはわかります。
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