ゆっくりさよならをとなえる の商品レビュー
こんな人だったんだ〜という驚き。小説を読んで想像していた感じとちょっと違ってました。本屋さんと図書館の違いとかは、なるほど〜と思った。
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心のどこかが癒されます。タイトルにもなっている最後の文章は、自分でも実行してみたり。ちょっとほんわりした気持ちになれました。
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川上弘美とはどんな人物なのかが垣間見える。へぇ〜、タバコ吸うんだ、とか。化粧直しはしないけど、化粧品は持ち歩くんだ、とか。わたし何だかそういう情報が結構気になってしまう(笑)。それはわたしが川上作品に惚れ込んでいるからでしょう。ええ、そうでしょう。 これはエッセイながら川上作品ら...
川上弘美とはどんな人物なのかが垣間見える。へぇ〜、タバコ吸うんだ、とか。化粧直しはしないけど、化粧品は持ち歩くんだ、とか。わたし何だかそういう情報が結構気になってしまう(笑)。それはわたしが川上作品に惚れ込んでいるからでしょう。ええ、そうでしょう。 これはエッセイながら川上作品らしいゆらゆらした感じが心地よかった。
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冬が近づくと必ず、読む。 何回も何回も読んだのにまた読む。 出てくる食べ物がおいしそうで、まねて作ったりもする。 レビュー集のかわりに使ったりもする。便利で楽しい1冊。
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実は私、川上弘美の本はこのエッセイが入り口だった。「あ、クウネルに小説書いてた人だ!」と思って手に取った。手に取って正解。 すごく、私の肌にしっくり来る本だった。小さな古本屋に行きたくなったし、一人でお酒を呑みに行きたくなった。そしてこの不思議な人の、小説を読んでみたくなった。
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これもハードカバーを手に取ってみてほしい。 エッセイ集でふとしたときに読みやすくてついつい読んでしまう本。 ふふとしたり、にやりとしたり、はっとしたり、へぇとしたり…。
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わたしにとって川上弘美さんの文章は「自分が、今どれくらい元気なのか」を確かめるバロメータとなっています。どういうことか言いますと、たとえば、彼女のゆったりとした文章に心地よく浸るときがある。それは「やや弱ってますよ」という信号。心が癒しを求めているわけです。こういうときは、元気...
わたしにとって川上弘美さんの文章は「自分が、今どれくらい元気なのか」を確かめるバロメータとなっています。どういうことか言いますと、たとえば、彼女のゆったりとした文章に心地よく浸るときがある。それは「やや弱ってますよ」という信号。心が癒しを求めているわけです。こういうときは、元気がない。 一方、川上文体に苛立つ日もある。なぜだか時々、この文体にものすごく苛々してしまうのです。そういうときは怒りっぽくなっている、言い方を変えるなら、元気という証拠。と、まあこういう具合にして、川上文体は私のバロメータとなってくれるのです。 ところが、今日はならなかった。このエッセイ集『ゆっくりさよならをとなえる』を読んだ今、一体どちらなのかよく分からない。文章は実にゆったりとしています。でも、それが気持ちのいいだけではなかった。わたしは、悲しかった。川上さんの日常にあったことを読みながら、なんとなしに、悲しかった。 それで考えたのです。どうしてわたしは時によって、川上文体に苛々してしまうのだろうか、と。思うに、わたしはあの、ゆったりとした文章の「満足感」がいやだったのでしょう。ぐちゃぐちゃとした感情をまるで無かったかのように、あるいは押し潰すかのようにした、あまりに穏やかな文章に苛立ちを覚えたのだと思います。けれどこの『ゆっくりさよなら』はちがう。ゆったりの陰に、隠しきれなかったぐちゃぐちゃが、悲しみが、潜んでいたのです。 すんなりと読める文章の裏に、なにか気になるものがひっそり残った。まとわりつくかすかな不安。わたしはこれを読んで、癒されもしなければ、苛立ちもしない。ただ悲しみながら、じっと読みふける。こういうことがあるから、わたしは川上弘美さんの文章をいつまでも読み続けるのです。(けー)
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川上さん、初めての本。いや〜ん文章いいかんじ。最初にエッセイからいってしまいました。マチダコーさんの本をよんで踊ったのがいい(笑)
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川上弘美先生の小説に流れる独特のゆるゆるとした空気感が個人的には大好きなのですが今回のこの作品はエッセイ集です。エッセイを読んでみるとあの雰囲気は川上先生御本人が持っているものなのだなぁーと感じられて、いつもの小説でのどこか一風変わった文体は本人の中から滲み出てくるものなのでゆる...
川上弘美先生の小説に流れる独特のゆるゆるとした空気感が個人的には大好きなのですが今回のこの作品はエッセイ集です。エッセイを読んでみるとあの雰囲気は川上先生御本人が持っているものなのだなぁーと感じられて、いつもの小説でのどこか一風変わった文体は本人の中から滲み出てくるものなのでゆるいのに地に足がついた感じがあるのだなーと変に納得出来てしまいました。(笑)
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ゆっくりなのはさよならをとなえるだけじゃなくて、もう、川上さんをとりまく時間すべてがゆっくり流れてゆくのです。そのゆっくりさに身をまかせるのはとても心地よいことで、私はすっかり川上色に染められてしまった気がします。[2004.12.20]
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