みどりの月 の商品レビュー

角田光代(著者)

表題作と「かかとのし…

[文庫ＯＦＦ]

表題作と「かかとのしたの空」の2篇を収録。表題作における男女四人の奇妙な共同生活がおもしろいです。

【みどりの月】と【か…

[文庫ＯＦＦ]

【みどりの月】と【かかとのしたの空】の２編。一応、この２編は続き物ではないけれど、『あ、この人…』と思わせる人物が出てくる。本自体の感想としては、【みどりの月】は私はどうもニガテだった。何がどう…というわけではないのだが、読み終わるまで不快さが漂った。

収録されている「みど…

[文庫ＯＦＦ]

収録されている「みどりの月」には、人間がゴミを溜めていく過程がまざまざと描写されていて、圧巻です。ダメな人間がたくさんでてくるのだけど、なぜか許されている彼らの日常。

成り行きまかせで始ま…

[文庫ＯＦＦ]

成り行きまかせで始まった男女四人の奇妙な共同生活を描く表題作ほか、「かかとのしたの空」を収録。今を生きる若者たちを包む、明るい孤独とやるせない心をうつしだす作品集。

南は押しかけるように…

[文庫ＯＦＦ]

南は押しかけるようにして、同居を勝ち取ったのだが、引っ越してみたらゴミだらけで、そのうえ男と女の同居人がいた。すごい話だなって思った。常識から逸脱した考えもあるのですね。

ん～ちょっと・・とい…

[文庫ＯＦＦ]

ん～ちょっと・・という感じ。ダメな人の話も放浪の話も、他に良い物が出すぎているからか、あまりバランスが取れていないかな？角田さんの本を読み尽くした人なら、読んでみるのも良いかもしれません。

　みどりの月は　ゴメ…

[文庫ＯＦＦ]

　みどりの月は　ゴメンナサイ僕は生理的に受け付けないんです。だってゴミが・・・・想像すると寒気が

オススメ

[yoko]

主人公・南は恋人と暮らすために引越す。しかし彼には同居人がいて……。南の、落ち着かないシチュエーションにムズムズさせられる。それは、己が身にもある現実を、違う形で浮き彫りにされているからかもしれない。

2024/01/26

『みどりの月』と『かかとのしたの空』
という２つのお話。
２つのストーリーは全然違うのに、どこかリンクしている気がした。

「かかとのしたの空」での、荷物の描写は面白かった。
旅に出る前は、
【捨てるのは一瞬で、手放したとき自分がむりやり背負わされていた重い荷物を勢いよくおろしたような物理的快感があった。】
と晴れ晴れした気持ちだったはずなのに、
旅に飽き、疲れがたまり、「思ってたのと違う」と気づき始めた頃になると、
【それでも荷物は重かった。疲れが癒えることはなかった。不要なものを捨てたぶんだけ、同じ大きさの、倍の重さの何かが入りこんでいるように感じられた。帰りたいとは思わなかった。ただ何かが噛み合わないのだった。】
と真逆の捉え方になっていた。

分量が少なくて読みやすそうと思って手に取ったけど、
登場人物が皆それぞれに「諦め」とか「逃避」に走っていて、でも結局現実からは逃げられない。読みながらもやもやして、読後もすっきりしなかった。

2023/07/05

軌道を修正しながら人生を歩む女性が主人公の話と、タイの放浪話
一話目は大変客観的な描写で、言葉で一つ一つの動作をこんなに具体的に表現できる物なのかと思った。
二話目は割と抽象的な話、聞いたことある街名があったところはリンクできた。