1,800円以上の注文で送料無料

みどりの月 の商品レビュー

2.8

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2011/07/18

角田の本は、 ほんとうに実際にこういう旅をしたことが ある人が読むと心に響くらしい。 (ということはたいていの人にはつまらない) ボク自身、作者と同じように年に1~2回の ペースで長期海外節約旅行をする。 タイやマレーシアやシンガポールに対する印象、 ルーズな主人公たちと現地の...

角田の本は、 ほんとうに実際にこういう旅をしたことが ある人が読むと心に響くらしい。 (ということはたいていの人にはつまらない) ボク自身、作者と同じように年に1~2回の ペースで長期海外節約旅行をする。 タイやマレーシアやシンガポールに対する印象、 ルーズな主人公たちと現地の人たち、 リアルにこんな感じなのだ。 あーなつかしいとも思い、しんどい事も思い出し、 こんなに全部書いちゃったらもう旅行で 書くことなくなるんじゃないと心配したり。 いつ日本に帰ろうか、まだいいやという けだるさが伝わってくる一冊。

Posted byブクログ

2011/06/29

収録の「みどりの月」「かかとのしたの空」とも女主人公の体温を感じる。それと、文章のリズムが心地よい。

Posted byブクログ

2011/04/12

登場人物たちの行動があまりに突拍子も無いように思える。 けれど、すべてを受け入れることと、 すべてから解放されることが主人公に同時に起こっているみたい。 今まで読んだ角田光代さんの小説、読後感がずいぶんちがっている。 リアルで共感できるものとそうじゃないもの、『みどりの月』はそう...

登場人物たちの行動があまりに突拍子も無いように思える。 けれど、すべてを受け入れることと、 すべてから解放されることが主人公に同時に起こっているみたい。 今まで読んだ角田光代さんの小説、読後感がずいぶんちがっている。 リアルで共感できるものとそうじゃないもの、『みどりの月』はそうじゃないものだけど、 妙に心に引っかかって、こんな話もまた気になってしまうのです。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-106.html

Posted byブクログ

2011/02/01

世の中色んな人がいて なんでだらしない3人と過ごし続けるのだろう とか思っても そんな相手を目の前にしたら 同じような振る舞いしかできないのではないか。 嫌な感じがリアルだった気がする。 同居している恋人の奥さんとその恋人・・・ そんなのありえないだろに・・・。 「かかとのし...

世の中色んな人がいて なんでだらしない3人と過ごし続けるのだろう とか思っても そんな相手を目の前にしたら 同じような振る舞いしかできないのではないか。 嫌な感じがリアルだった気がする。 同居している恋人の奥さんとその恋人・・・ そんなのありえないだろに・・・。 「かかとのしたの空」のほうは 東南アジアの 暑くて汚くてでもそれぞれ自由な感じが はっきりイメージできる感じだった。 主人公たちの後を付いてきていた女が とても印象に残った。 ついてきてる時はウザくて うっとうしかったのに あっさりいなくなったら ちょっと気になってっていう そのなんとも自分勝手な感情はよくわかるな、と思った。

Posted byブクログ

2010/11/01

本屋で立ち読みしていて、改装工事が始まり、内容から探し出した本です。とてもインパクトのある冒頭。世の中の男女の婚姻率が下がっている理由は、ここに隠されているのかもしれません。 とても印象を残す一冊。

Posted byブクログ

2010/09/04

雰囲気はあるのに内容がない。 表面をただなぞっているだけの ようでむずむずする。 これが若者の今、を切り取っているとは わたしは思わない。

Posted byブクログ

2010/02/01

何か読むものがほしくて、 本屋で購入。 エコノミカルパレス に似てるなあと思って読んでいたら、 解説によれば、 この連作集の次にくるのが エコノミカルパレス になるらしい。 オススメ度からすると、 あまり読者に評価されていない 作品のようだが、 私はこの小説が嫌いじゃない。 ...

何か読むものがほしくて、 本屋で購入。 エコノミカルパレス に似てるなあと思って読んでいたら、 解説によれば、 この連作集の次にくるのが エコノミカルパレス になるらしい。 オススメ度からすると、 あまり読者に評価されていない 作品のようだが、 私はこの小説が嫌いじゃない。 心にうったえるものがある。

Posted byブクログ

2009/10/04

ひさしぶりに読んだ小説。 2つの話が入っていて、 主人公がなんとなく似てる。 終わり方もなんだか似てた。 よい意味でも悪い意味でもなく、 それはなんだか「悪くない」かんじだった。

Posted byブクログ

2009/10/07

角田さんらしさが出てる小説の一つでしょう。 人との交わりを通じながら、自分は一体どんな人間で どこへ行こうとしてるのか・・・ こういう小説は、自分にとって難しいというか 想像出来ない場合が多い・・・ 誤解を恐れずに言えば、 読んでても、あまり楽しくないような気も...

角田さんらしさが出てる小説の一つでしょう。 人との交わりを通じながら、自分は一体どんな人間で どこへ行こうとしてるのか・・・ こういう小説は、自分にとって難しいというか 想像出来ない場合が多い・・・ 誤解を恐れずに言えば、 読んでても、あまり楽しくないような気もするし もっと深い世界で読みふけりたい欲望も出てくる。 そこには多様性が込められてて 見方によっては、読者の心の深層を深くえぐるような 描写があるのだろう。 角田さんの感受性には、まだ付いて行けない。

Posted byブクログ

2009/10/04

男女四人の奇妙な共同生活。別れの予感を抱えた夫婦の、あてのないアジア旅。最も注目を集める作家が、今を生きる若者達の胸にひそむ明るい孤独感とやるせない心の行方を描く。 恋人のキタザワに誘われ、同居することになった南。ところが、そのマンションにはキタザワの遠い親戚マリコとその恋人サ...

男女四人の奇妙な共同生活。別れの予感を抱えた夫婦の、あてのないアジア旅。最も注目を集める作家が、今を生きる若者達の胸にひそむ明るい孤独感とやるせない心の行方を描く。 恋人のキタザワに誘われ、同居することになった南。ところが、そのマンションにはキタザワの遠い親戚マリコとその恋人サトシが住んでいた…。成り行きまかせで始まった男女四人の奇妙な共同生活を描く表題作ほか、別れの予感を抱えた若い夫婦があてのないアジア放浪に出る「かかとのしたの空」を収録。今を生きる若者たちを包む、明るい孤独とやるせない心をうつしだす作品集。

Posted byブクログ