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みどりの月 の商品レビュー

2.8

59件のお客様レビュー

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2012/09/30

幼い頃からぼうっとしていた南は、自分が“固まれる枠”を求めて恋人のキタザワと同棲を始める。しかし移り住んだキタザワのマンションはゴミ屋敷で、マリコとサトシという正体不明の同居人までいた…。 人生をドロップアウトしてしまったマリコやサトシ、そして同じところへ行こうとしているキタザワ...

幼い頃からぼうっとしていた南は、自分が“固まれる枠”を求めて恋人のキタザワと同棲を始める。しかし移り住んだキタザワのマンションはゴミ屋敷で、マリコとサトシという正体不明の同居人までいた…。 人生をドロップアウトしてしまったマリコやサトシ、そして同じところへ行こうとしているキタザワに、孤軍奮闘の南はイライラがつのる。 怖いのは、求めていたものと大きくかけ離れた生活だったのに南がいつしか彼らに影響を受けてしまうところだ。えっ、そうなの…?!という反応はあまりにも理性的すぎるのかもしれないが。 併録されている「かかとの下の空」はストーリーとしては「みどりの月」のその後、という感じだが、テーマや受ける印象はほぼ同じだった。 片方がだめなら両方だめ、というパターンではある。

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2012/05/30

2話の短編集? でも繋がってるような登場人物が出てきた。 男と付き合って、同棲始めたら結婚してて前妻と一緒に住んでる??っていう奇妙な話。どうなってんの?って話だった。 で、皆で海外逃亡するみたいな話。 2話目は海外を漂浪する男女の話。途中、付いてくる女が1話目の前妻みたい。...

2話の短編集? でも繋がってるような登場人物が出てきた。 男と付き合って、同棲始めたら結婚してて前妻と一緒に住んでる??っていう奇妙な話。どうなってんの?って話だった。 で、皆で海外逃亡するみたいな話。 2話目は海外を漂浪する男女の話。途中、付いてくる女が1話目の前妻みたい。逃げても逃げても捕まっちゃう! こえぇ~! 薬の感じがする話だった。

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2012/04/12

普通の人たちではない話でした。 普通って何?とりあえず我慢強さは私も見習いたいところ。 あと。バックパッカーはいいな~ 予定も決めずに旅をするのは憧れるけど、未来への不安はやはり感じるな~とそんな事を思いながら読みました。

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2012/02/22

わー、、、ぐっだぐだ。 ヒロインのお相手がダメンズすぎます。。。 角田さんというより、井上荒野さんっぽい作風でした。

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2011/12/26

片づけても片づけてもちらかす人々。 撒きたいのにどこまでもついてくる女。 イライラする状況をつくりだすことが巧み。 べつに何か感動するわけじゃない。けど、 細やかな描写がリアルだし、 やりきれない現実と虚脱感が伝わってくるし、 ダサい人々は明日の自分かもしれないからひやっとす...

片づけても片づけてもちらかす人々。 撒きたいのにどこまでもついてくる女。 イライラする状況をつくりだすことが巧み。 べつに何か感動するわけじゃない。けど、 細やかな描写がリアルだし、 やりきれない現実と虚脱感が伝わってくるし、 ダサい人々は明日の自分かもしれないからひやっとする。

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2011/11/20

若い4人が暮らすマンションでの物語で。 ①主人公の恋人 ②恋人の遠い親戚(送か枯れてはいるが、実際戸籍上は妻) ③その女の恋人(だらしない) ④主人公! 20代とかそこらへんて、過渡期というかモラトリアムというか 思春期とはまた違ったゴチャゴチャしている期間なのかも...

若い4人が暮らすマンションでの物語で。 ①主人公の恋人 ②恋人の遠い親戚(送か枯れてはいるが、実際戸籍上は妻) ③その女の恋人(だらしない) ④主人公! 20代とかそこらへんて、過渡期というかモラトリアムというか 思春期とはまた違ったゴチャゴチャしている期間なのかもしれない。 でも、きっと30代で自立してもドロドロしちゃうだろうし。 40歳になって迷うのもイイと思う。 あー、これ以上書いていると、論語を台無しにしてしまう… 幸い(もしくは不運にも)、今の自分はゴチャゴチャした生活になっていないけれど もう少し、立派なへらへら人間を目指して、日々モヤモヤと精進してゆきたい。

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2011/11/14

みどりの月/かかとのしたの空 の2編からなる。 どちらもリアリティのある現実からの逃避行。 淡々と物語が進んでゆく。 「かかとのしたの空」はタイがメインの舞台になっており旅行に行ったことがある人ならば怠惰な感じが理解できると思う。

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2011/09/25

電車の中でみどりの月は読み終わったところ。 角田さんの作品は 主人公が人間関係に翻弄されて良くない展開になる事が多いけれども それが自分の経験に重なることもしばしばで どうも苦々しい記憶を引き出したりして それが今日のような素晴らしい秋晴れの日には 合わなくて気持ちがふさいだ。

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2011/08/20

「みどりの月」。秩序が崩壊した同居空間へ迷い込んでしまった主人公。対局としての、普通の、規則正しい生活。読み進めるに連れて規則正しい生活の方が退屈に感じられてくるが、それが狂気なのか自然な心なのかわからない。 「かかとのしたの空」。昔友人とバンコクからシンガポールまで旅行したのを...

「みどりの月」。秩序が崩壊した同居空間へ迷い込んでしまった主人公。対局としての、普通の、規則正しい生活。読み進めるに連れて規則正しい生活の方が退屈に感じられてくるが、それが狂気なのか自然な心なのかわからない。 「かかとのしたの空」。昔友人とバンコクからシンガポールまで旅行したのを思い出す。まずカオサンロード。そして、ハジャイにもよったことがある。シンガポールでも、確かに痰吐いている人を見たことがある。この新宿歌舞伎町的雰囲気の方が自分には自然と受け入れられるといった、主人公と同じ感覚を持ったことを思い出した。アジア放浪旅行での男女の心理が描き出された作品。

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2011/08/15

引きずられてしまうの性質なので、少ししんどかった。救いようがない話が好きな人、旅行が好きな人なら気に入るのかも。

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