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武士道 の商品レビュー

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176件のお客様レビュー

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2018/03/03

外国人のために日本人の礼儀正しさはどこからくるものなのか解説された世界的ベストセラーです。 本当は子どもの頃、親から教えられて根付いていた筈なのに、歳をとる毎に葛藤しながら摘み取ってきた事を改めて取り戻せたような再確認とその先を深く考える一冊でした。 外国の政治家や軍人がこの...

外国人のために日本人の礼儀正しさはどこからくるものなのか解説された世界的ベストセラーです。 本当は子どもの頃、親から教えられて根付いていた筈なのに、歳をとる毎に葛藤しながら摘み取ってきた事を改めて取り戻せたような再確認とその先を深く考える一冊でした。 外国の政治家や軍人がこの本を読み周りに広め、日本と大東亜戦争で戦い、どのような心の動きがあったのか、外国人からみた日本人はこの本のとおり今も出来ているか?想像しながら読むのもこの本の楽しみ方のひとつになります。 チェスターミニッツ米海軍元帥はこの本を読み、東郷平八郎元帥を師と仰ぎ、戦後、戦艦三笠の修復、東郷神社の修復に米国を動かし、私財を投じて、尽力されたそうです。 ミニッツさんがどんな事を学んだか触れることが出来る貴重な書物です。(ハワイ真珠湾の軍事施設ツアーの日本人ガイドさんがミニッツさんと東郷さん、ミニッツさんが新渡戸稲造の武士道を読んだことなど、丁寧に説明してくれました) しかし本文中の例え話を理解する知識が足りないと痛感しました。 左派的意見と戦うための精神的武装の役に立ちます。 昔の言葉で翻訳されているので、この後現代語訳と原作の英文を読んで理解を深めたいところです。

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2017/12/18

あらゆる情報の嵐とそれに伴う明文律の氾濫。明文律は、えてして書いてないことは守らなくても良いという考えとセットになっている。そして不文律はいつしか守らなくてもいいものの如く扱われている。今、忘れ去られつつある不文律の原則を当時、それら日本の規範の基礎を知らない外国へ向けて新渡戸稲...

あらゆる情報の嵐とそれに伴う明文律の氾濫。明文律は、えてして書いてないことは守らなくても良いという考えとセットになっている。そして不文律はいつしか守らなくてもいいものの如く扱われている。今、忘れ去られつつある不文律の原則を当時、それら日本の規範の基礎を知らない外国へ向けて新渡戸稲造が英語で明文化したものの翻訳。ここには原則があるのみで、なにがどうとは書いていない。それがもっとも高度でもっとも厳しい、道徳の規範だったのだと思う。法治国家を否定するわけではないんだけど様々な法律が増え続けていくことを恥ずかしく思う気持ちがあってもいいと思う。法律がなければ徳目を実現できないような卑しい人間でいたくない。という意味で。武士の時代のエッセンスにふれられる素晴らしい本だと思う。日本精神の教科書。忘れてはいけない感覚だと思う。

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2017/03/21

武士道=昔の日本人の精神性。と一口に言い切れないところが難しい。昔の日本人の一割も武士はいなかったからである。そこが宗教とは違うのかな。でもたまに日本人らしさが顔を出す。

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2017/03/05

武士道は、日本独自の道徳体系として、1900年に新渡戸稲造によってアメリカで刊行された名著。 武士がその職業において、また日常生活において守るべき道、道徳的原理の掟を武士道として体系化された。 武士道は、古代中国の思想家である孔子、孟子、また仏教等の影響を受けたとされ、以下の徳の...

武士道は、日本独自の道徳体系として、1900年に新渡戸稲造によってアメリカで刊行された名著。 武士がその職業において、また日常生活において守るべき道、道徳的原理の掟を武士道として体系化された。 武士道は、古代中国の思想家である孔子、孟子、また仏教等の影響を受けたとされ、以下の徳の重要性 について説かれた。 義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義、克己 中でも、孔子の教えでもある克己復礼(こっきふくれい)、つまり自分勝手なわがままを抑え(=克己、こっき)、「仁」の心持ちを行動として外に表す「礼」の考え方は、現代の日本人にも受け継がれている、または受け継ぐべき考え方であり、また前記と若干重複するが、 己よりも他を重んじるという思想は、大事にしたい考え方であり心に留めておきたい。 武士道の教えは、封建社会を前提とした教えであるが故に全てにおいて受け入れられる訳ではないが、ビジネスマンとして、地域の一員として、そして子供と持つ父親として持つべき心構えや考え方について多くの学びが得られたことは収穫であった。

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2016/10/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

日本人の基本である、人智礼地などが記載されている。 内面を見つめることで、行動を統一する。 武士道は、死を覚悟することで、自分の信念のもとに精一杯に生きること。 死に急ぐことでない。 文体が古いので読みづらい人がいるかもしれません。

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2016/09/26

原著は英語で書かれており、訳文も美文調のところがあって、難解な箇所がありますが、興味深い日本文化論でした。比較対象が古今の古典、文学、哲学で、ニーチェへの言及などなど、博覧強記ぶりはすごいものがあります。

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2016/05/02

キリスト教圏の人に日本人の精神風土を伝えることを目的とした本。 中盤以降の内容があまり理解できなかったので、数年後にまた読み直したい。

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2015/12/29

日本の武士の精神の西洋の精神との比較?    日清戦争と日露戦争のちょうど間に書かれた本。 欧米でもベストセラーになった。

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2015/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(15.05.XX読了) きっと現代人も読むべき『武士道』。この本は当時の日本人を理解しない西洋人向けに書かれた本であるが、たぶん現代人にもきちんとした武士道の理解はされていないと思うし、時代と共にその考えも変化しているだろうから、当時の『武士道』はまた私たちの意識に有る者とは別物。 女性の役割についての章が非常に面白い。男が外に出ている間、女は家庭を守れ。今のジェンダー論からしたら差別的なのかもしれないけれど、女は家の中ではある意味男らしさを要求される仕事をしていたということだ。 男女平等を要求される世だが、ここに記述されるようにそもそも西洋とは社会の成り立ち方が違うし、どのようにそれをうまく成り立たせるか。って凄く問題だと思う。 勿論これ以外の部分も興味深い内容だった。当時の日本人は本当にこんな厳しい内容を守っていたのか?と思ってしまう。

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2015/07/17

「義」とは人間としての正しい道、つまり「正義」を指すものであり、武士道でのもっとも厳格な徳目。 「義」は体に例えるなら骨。骨がなければ首も正しく胴体の上につかず、手も足も動かない。つまり、才能や学問があったとしても義の精神がなければ武士ではない。 お金などは二の次。打算や損得...

「義」とは人間としての正しい道、つまり「正義」を指すものであり、武士道でのもっとも厳格な徳目。 「義」は体に例えるなら骨。骨がなければ首も正しく胴体の上につかず、手も足も動かない。つまり、才能や学問があったとしても義の精神がなければ武士ではない。 お金などは二の次。打算や損得から離れ、自分が正しいと信じる道を貫く事が武士の正しい姿。 「勇」とは義を貫く為の勇気。正しい事を実行する事。 匹夫の勇ではなく大勇を学ぶ。 「本当の勇気とは、生きるべき時に生き、死ぬべき時に死ぬ事。」水戸光圀 他者への思いやりを忘れぬ「仁」の精神は、人の上に立つ者の必須徳目。 「武士の情け」には「仁」の精神が内在する。 仁の力を疑う者は、薪についた大火を茶碗一杯の水で消せなかったからと言って水で火は消せないと思うようなもの。 欧州ではキリスト教が他者への憐れみの心に貢献したが、日本では音楽や書に対するたしなみがそれをなした。 敗れた者を慈しみ、傲れる者を挫き、平和の道を立つる事。 高潔で厳格な「義」「勇」を男性的な徳とするならば、「仁」は女性的な優しさ、母のような徳。 「義に過ぐれば固くなる。仁に過ぐれば弱くなる。」伊達政宗 「仁」の精神を育て、他者の気持ちを尊重する事から生まれる謙虚さが「礼」の根源である。 「礼」とは他者に対する優しさを型として表したもの。 礼儀作法は様々な流派があるが、心で肉体をコントロールし、心を磨くという点において目的の本質は一つ。 礼の作法も気持ちがこもってなければ型をなぞっただけのワザとらしいものになる。 アメリカ人は贈り物そのものに心を向けているのに対し、日本人は送る気持ちの方に心を向けている。相手を思う気持ちは同じ。 「誠」とは文字どおり言った事を成す事。 真実性と誠意が武士の行動規範そのもの。 「名誉」とは自分に恥じない高潔な生き方を貫く事。「何の為に生きるか」に帰着する。 「名誉」の観念は外聞や面目などの言葉で表されるが、裏を返せば全て「恥」を知る事。 「恥」は道徳意識の基本であり、武士道における「名誉」とは人としての美学を追求する為の基本の徳。 「忠義」とは強制ではなく、自発的なもの。武士たちはあくまで己の正義に値するものに対して忠義を誓った。 武士道において、個人、家族、組織、国家の利害は一体のもの。

Posted byブクログ