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武士道 の商品レビュー

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176件のお客様レビュー

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 旧5千円札の肖像画…

 旧5千円札の肖像画「新渡戸 稲造」が著者。外国人でも理解できるように書いたとあってか、非常に論理的な文章で、表現も明確だ。明治の日本人がこれほどまでもしっかりした作文技術をもっていたのかと驚かされた。日本人が漠然とイメージする「武士道」がキッチリ明文化されている。この日本独自の...

 旧5千円札の肖像画「新渡戸 稲造」が著者。外国人でも理解できるように書いたとあってか、非常に論理的な文章で、表現も明確だ。明治の日本人がこれほどまでもしっかりした作文技術をもっていたのかと驚かされた。日本人が漠然とイメージする「武士道」がキッチリ明文化されている。この日本独自の美徳を「知識」として継承していきたい。

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1899年に日本の武…

1899年に日本の武士道についてヨーロッパの騎士道やギリシア、ローマの戦士達を引き合いに出し、武士道のすばらしさを西欧に知らしめた名著です。これにより日本を見る目が変わったらしいです。その歴史的背景を感じながら読んでみるとまた違った印象を受けるかもしれません。今の日本に武士道の精...

1899年に日本の武士道についてヨーロッパの騎士道やギリシア、ローマの戦士達を引き合いに出し、武士道のすばらしさを西欧に知らしめた名著です。これにより日本を見る目が変わったらしいです。その歴史的背景を感じながら読んでみるとまた違った印象を受けるかもしれません。今の日本に武士道の精神が残っているかわかりませんが、この本を読み私たちの祖先の道徳規準を知るのは意味があるのではないでしょうか。格調高い文章です

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 おもしろくてあっと…

 おもしろくてあっという間に読めてしまったのだけれども、どことなく、更なる奥深さを感じさせる文章であった。 内容についていえば、純粋に日本の武士道についてのみ説明するのではなく、(海外の読者に説得するという性格があったためか)海外、とりわけ欧米の諸文化との対比で、武士道が紹介させ...

 おもしろくてあっという間に読めてしまったのだけれども、どことなく、更なる奥深さを感じさせる文章であった。 内容についていえば、純粋に日本の武士道についてのみ説明するのではなく、(海外の読者に説得するという性格があったためか)海外、とりわけ欧米の諸文化との対比で、武士道が紹介させられる。 原書が出たのはもう100年以上の昔のことであるけれども、なお共感するものがある。そして、語りかけるものがある。 価格も400円+税だし、分量も150頁しかないので、

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「武士道はその表徴た…

「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」宗教色などにより難解ではありますが、これを読んで我々の精神に深く根付く武士道とは何かを考えてみてはいかがでしょうか。

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これはあくまでも新渡…

これはあくまでも新渡戸の恣意的な評論であって、歴史学的には正しくないのだということは知っておきたいところ。

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元5千円札の新渡戸稲…

元5千円札の新渡戸稲造が著者です。明治時代、武士道がもはや特定の階級だけのものでなく、日本人全体の魂なんだと言えるのではないでしょうか。そして21世紀の日本人の魂でもあると思います。

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2024/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

武士道とは何なのか?といわれたらどう答えるか。新渡戸稲造の武士道は日本人の精神のあり方を外国人に向けて体系的に説明した書物であるということ。 武士道は武士の精神であるどころか、日本人の振る舞いや考え方に深く影響している。ハラキリだけが武士道ではない。日本人の優しさや協調主義は武士道に根ざしている。日本は災害が起きても暴動が起きづらい。これは一意に他者を慮る精神があるからだ。 例えばアメリカでは贈り物をあげるとき、贈り物のすばらしさを説明する。日本では贈り物が受け取り手の価値よりも低いというやうに下げて説明する。 背景には仁、謙譲や礼といった価値観があるからだ。

Posted byブクログ

2024/05/05

今年2024年で、書かれたのは1899年(明治32年)。 125年前のこと、しかも38歳の時。 この時代に世界中の文学を勉強をし、そして日本の精神の根本にあるものは何であるのかを、実際にあったことに触れて、またヨーロッパの歴史や文学を引用して描き出されている。この本で日本人の精...

今年2024年で、書かれたのは1899年(明治32年)。 125年前のこと、しかも38歳の時。 この時代に世界中の文学を勉強をし、そして日本の精神の根本にあるものは何であるのかを、実際にあったことに触れて、またヨーロッパの歴史や文学を引用して描き出されている。この本で日本人の精神道徳の成り立ちが世界的に一段と広まったのだろう。 あなたの宗教は何ですか? と問われたら 私は一応 仏教です、と答えるが、日本人の根本にあるのは、封建制度の武士道から裾にひろがった精神なんだと、改めて気が付いた。 桜を愛でる日本人で良かったな、と思う反面、果たして今の日本人は何処にいる? 何人いる?と探している。そして日常生活の中で傲慢になっている謙虚のなさをも反省もしている自分がいる。 新渡戸稲造さんの本 もっと探してみよう!

Posted byブクログ

2023/12/20

図書館で借りた。 新渡戸稲造がアメリカにて英語で出版した本の和訳版。文字通り「武士道とはなにか」を語った本だ。150頁くらいなので、さらっと読める。 新渡戸稲造という人物はお札にもなっているのでもちろん知っていたが、その新渡戸稲造が書いた本は初めて読んだ。歴史人物や文学作品からの...

図書館で借りた。 新渡戸稲造がアメリカにて英語で出版した本の和訳版。文字通り「武士道とはなにか」を語った本だ。150頁くらいなので、さらっと読める。 新渡戸稲造という人物はお札にもなっているのでもちろん知っていたが、その新渡戸稲造が書いた本は初めて読んだ。歴史人物や文学作品からの引用がものすごく多く、都度都度クイズ的に「あの話知ってるよな?」と問われているような感覚を受ける。文系の教授センセイってこんな感じなのかな、という印象だ。最後にはそれらの登場人物の索引まで付いている。 アメリカでも話題に登った本ということだが…、肝心の本質『武士道』については「まぁ、そうかもしれないですねぇ」くらいの印象。道徳、人・義・礼・智などの思想、ハラキリなどについて記述されているものの、前途の引用クイズの印象が強すぎて、私には正直ピンとこなかった。 wikipediaなどによると、この本で武士道を語るにはダメだと反対論者がいるらしいが、それはそれで理解できる気がしたし、同時に武士道を英語で記したことにこの本の価値があるのだろうとも感じた。

Posted byブクログ

2023/07/12

武士道を体系的に解説している。だいたい儒教の解説。現代でも大和魂・侍魂などと称されるものがこの武士道精神だと思う。 将来的に物質面での成功を求める功利主義と道徳はキリスト精神のみ生き残ると予想している。実際功利主義は完全に現代社会の大前提の思想となっている。キリスト教は力を徐々に...

武士道を体系的に解説している。だいたい儒教の解説。現代でも大和魂・侍魂などと称されるものがこの武士道精神だと思う。 将来的に物質面での成功を求める功利主義と道徳はキリスト精神のみ生き残ると予想している。実際功利主義は完全に現代社会の大前提の思想となっている。キリスト教は力を徐々に失い無神論者が増えている。現代の道徳を担っているのはどこなのか自分は知らない。

Posted byブクログ