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依頼人は死んだ の商品レビュー

3.7

117件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2020/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 短編集なのでちまちまと読み進めてたもの。再読ですけどね。やっぱり面白い。若竹はすごいなぁ。ラストにねすこん、と落としてくれる。物覚えの悪い高柳がラストの一文だけは覚えてたもの。短編の内容は忘れてたくせにね。  女探偵葉村晶が主人公。ものごとを白黒はっきりさせないと気がすまないタイプの彼女が、いくつかの事件の調査を行う、というもの。最後の話はそんな彼女の性格がいらっとくるけどまあ、そこはいいとしよう。  表題作を含めた九作からなる本。一番好きなのは「わたしの調査に手加減はない」。ただ、タイトルは「たぶん、暑かったから」が一番好き。  いや、っていうかね、やっぱりうまいのよ、この人。短編をまとめて最後で落とす。彼女以上に上手い作家は未だにめぐり合ってないなぁ。  文章も読みやすいし、ときどきふっと笑ってしまう場面もあるし、人に勧めやすい本。 07.01.03

Posted byブクログ

2012/02/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葉村晶シリーズ第二弾。 連作っていっても・・・別に・・・ と思ってました。最後の一話を読むまでは。この作者さんは本当に短編の構成力がなかなかですね。そうくるかー。 その人の性格自体はなんとなくさっぱりとコミカルなところもあるのにどうもこのシリーズはどことなくダークな雰囲気がありますね。その方向性が確立したんじゃないでしょうか、この本で。 かなり好みのわかれる本だとは思いますが、自分は結構気に入りました。

Posted byブクログ

2012/01/24

再読。 こんなに面白かったかな。 29歳の女探偵もの、連作短編集。 シニカルで、乾いていて、嫌な人間ばかりでてきて、心が荒む。 でも面白い。

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2011/08/15

葉村晶の皮肉めいた台詞が面白かった。 短編で、一つ一つの話が簡潔しているが、全体的な流れがあり、ラストで全てが繋がった。

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2011/07/11

おもに自殺の動機を推理。割りと嫌な原因が多いです。 推理自体は妥当ですが、証明はできないものばかりになってしまいます。 『プレゼント』の後の話ですが、先に読んでおく必要があるだけのつながりはありません。 先の話である『悪いうさぎ』とも、つながりはありません。

Posted byブクログ

2010/05/21

シビアな感じが面白かった。 女性ならではの意地悪視線というか。 続編ないのかな~。あったら読みたいなあ。

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2010/12/19

この本のレビューを書くのは、羽村タグが100冊まであと一冊、という最後の一冊までとっておこうと思っていたが早くも三冊で断念。無念。せっかく四月になるので、このタイミングを逃さずに書こうと思う。 -----あらすじ----- 葉村晶シリーズ。 長谷川探偵事務所につとめている女探偵の...

この本のレビューを書くのは、羽村タグが100冊まであと一冊、という最後の一冊までとっておこうと思っていたが早くも三冊で断念。無念。せっかく四月になるので、このタイミングを逃さずに書こうと思う。 -----あらすじ----- 葉村晶シリーズ。 長谷川探偵事務所につとめている女探偵の葉村晶を主人公にした九つの連作短編集。 この短編集はすごくお得だ。九つの話のジャンルのバランスが良い。“日常物”も“殺し”も・・・と、いろいろなミステリが楽しめるのも魅力であるし、春からはじまる四季折々の季節がどんどん移り変わって行くのも面白い。 彼女は前作では三十路手前にしてフリーター(という名目のいわばプータロウ)だったが、短期アルバイトで長谷川の事務所で働いていた。今作から“フリーの探偵”という名目で雇用契約を結んだ。 そんな女探偵葉村晶は、いろいろなレビューを見ると「かっこいい!」「クール!」と評判。勿論それもそうなのだが、なんだか親しみやすい女性というか、どこか親近感を覚えてしまう。事務所の仕事以外でも、彼女の親友にして同居人の相場みのりや友人からもいろいろな調査を頼まれてしまう。前作でもそうだったが、晶って結構お人好しかもしれない。 そして、やっぱり若竹さんのこの非情な人間の心理描写(とでも言ったらいいのか)は、たまらない!!読後のツラさ、ドキドキしているのにどこかヒヤリとする感覚、はもう至極最高。 一口メモを。 <濃紺の悪魔> 葉村vs.・・・のはじまり。 <詩人の死> 相場みのりに頼まれ・・・。 <たぶん、暑かったから> これが一番好きだ。 <鉄格子の女> ちょっとは予想していたが・・・。 <アヴェ・マリア> こういうのもアリなのか。 <依頼人は死んだ> ちょっと悲しい。 <女探偵の夏休み> 晶がかっこいい。 <わたしの捜査に手加減はない> やっぱちょっと悲しい。 <都合のいい地獄> 全力で晶を応援しながら読んでいた。 しごく余談だが、実は私の筆名“羽村”も、葉村晶にちょっとだけあやかっている。“葉村晶”って響きがちょっと私の本名に似てるし。 明大図書館にあるから、読もう! というか、私がもう一度読む。 シリーズものだけど、この本からでも十分はいれる。 (羽村)

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2011/07/21

☆読了していないため評価不能若竹七海祭り第4弾葉村晶シリーズ第2作目だそうです。330ページに9つの短編(書き下ろし1編含む)が盛り込まれています。ギブアップです。スミマセン。冒頭から3回読みました。しかしいずれも4〜7編目で飽きます。というか何を読んでいるのか分からなくなります...

☆読了していないため評価不能若竹七海祭り第4弾葉村晶シリーズ第2作目だそうです。330ページに9つの短編(書き下ろし1編含む)が盛り込まれています。ギブアップです。スミマセン。冒頭から3回読みました。しかしいずれも4〜7編目で飽きます。というか何を読んでいるのか分からなくなります。物語に入り込む前に終わっちゃいます。なんだかパズル的というか小説ではなくトリックの羅列に感じてしまいます。たぶん自分の読みたいモノと著者の書きたいモノがずれているのだと思います。葉村晶シリーズはあと1冊あります。それに期待…できるかな?

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2009/10/07

葉村晶・・・彼女って“せつない”感満載だ。 こんな子か友達だったら、どんなだろう? 作品中でも語られる、育った環境が、この人格を形成したのか? やはり、“さわやか”さは望めぬ出来だけど、 筆者にどっぷりハマってる私としては、 好きな作品の部類だろう。

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2009/10/07

12月26日読了。「このミステリーがすごい!」2001年度の第16位の作品。「白黒はっきり付けないと気がすまない」タフな女探偵が、姉の自殺というトラウマを抱えつつ原因/犯人不明の自殺・殺人事件の真相を暴いていく、という連作短編集。女性が主人公のハードボイルド、といった趣き。どの短...

12月26日読了。「このミステリーがすごい!」2001年度の第16位の作品。「白黒はっきり付けないと気がすまない」タフな女探偵が、姉の自殺というトラウマを抱えつつ原因/犯人不明の自殺・殺人事件の真相を暴いていく、という連作短編集。女性が主人公のハードボイルド、といった趣き。どの短編もラストにいやぁな、悪意に満ちた余韻を残してくれる。大団円となる、最後の短編の締め方が少々うまくない気がするが、楽しくアッという間に読めた。

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