依頼人は死んだ の商品レビュー
色々な事件が単発で起きたように見えるが、事件とのかかわりの中で、主人公の人間模様があきらかになる ハードボイルドの典型
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母からオススメされて読んだのですが、やはりDNAは凄い。見事にハマってしまいました。私が読んだ最初の葉村晶シリーズ。どの話も面白かったし、ラストは次に続くのか?!?!と思って悪いうさぎを読んだけど、そうでもないのかな?やっぱりクリスマスの話は切なくて好き
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葉村晶シリーズ一気読み中。このシリーズの魅力はやはり、ヒロインの造型によるところが大きいだろう。トリッキーで、かつダークな感じが基調になっているけれど、口も運も悪い葉村晶の潔さがすがすがしく、物語を重苦しさから救っている。その点で「暗い越流」よりこっちの方が断然いい。ただ、最後の...
葉村晶シリーズ一気読み中。このシリーズの魅力はやはり、ヒロインの造型によるところが大きいだろう。トリッキーで、かつダークな感じが基調になっているけれど、口も運も悪い葉村晶の潔さがすがすがしく、物語を重苦しさから救っている。その点で「暗い越流」よりこっちの方が断然いい。ただ、最後の一篇「都合のいい地獄」だけは若干違和感があった。すっきりしないんだよね。
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調査に手加減しない女探偵。 いくつもの難題を解き明かしていくが、どうしてもわからない身近な死があった。 人は皆、弱い部分を持っている。 迷うことだってある。 女探偵の出会う哀しい事件を通して、人の抱える真実が見えてくる。 2015.8.14
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たまたまタイトルにひかれて読んでみた。連作短編集なのだが、どうも後味の悪い話が多い。しかしそれがこの作家の持ち味だとしたら読んでいるうちにこの後味の悪さがクセになるかもしれない。短編のひとつがなぜか前に読んだような記憶があるんだけど・・・、なんでかなあ。
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サキの短編を思わせるような、うっすら怖い話。サキは神秘的な部分があるけどこちらはとことんリアル。リアルであるけど生々しさはなく読みやすい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『濃紺の悪魔』 三百万円で、三週間のうちに、自殺に追い込まれる女性実業家の警護についた葉村晶。実在する濃紺のBMW。不思議や謎というよりも、そこにあると思わなかった悪意にぞっとする話。 『詩人の死』 葉村晶がただで友人の新築マンションに同居できた話。家主になるはずだった詩人の死は、資産家としてか、婚約者としてか、公務員としてか、詩人としての死だったのか。なんとなく、しょうもない印象。 『たぶん、暑かったから』 エアコンの壊れた総務室で、刺された上司と刺さったねじ巻き。刺した女性社員とその後輩。タイトルが、怖い。 『鉄格子の女』 自殺した画家、熱射病で死んだ妻。生き残った恩人は展示会を企画する。ゆとり学生の依頼人とその姉のカラッとしたキャラが立っている。画家の仕事場で憶測する「鉄格子の女」の真実に鳥肌。わかりやすくて、まとまっていて、おもしろい作品。 『アヴェ・マリア』 葉村晶の友人の夫である探偵目線で教会管理人殺人事件の真相を追う。2対のアヴェ・マリア像の存在、妻の所在、長谷川所長の煮え切らない態度と意外な結末。 『依頼人は死んだ』 確かに、葉村の周りには死にそうな友人の多いこと。 役所から受けたはずのない婦人科検診の結果が届いた数日後、薬物自殺を遂げた友人。タイトルがよいです。 『女探偵の夏休み』 相場みのりのおごりで小旅行。今回の探偵役は友人で、探偵は悪い予感がしつつ寝ているだけの珍し回。 『わたしの調査に手加減はない』 このシリーズで珍しくは無いけど、胸糞の良い話ではない。相場みのりの母がとってきた依頼でただ働きの会。女の友情、醜悪、辛辣。 『都合のいい地獄』 紺色のBMW再来。存在感があるなあ。中村文則『掏摸』の神埼には及ばないけど、少し彷彿とさせる不可避の悪性。しかしこのシリーズで催眠術を持ち出されるとはちょっと意外。彼はこの後も活かされるのだろうか・・・?
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20140601 再読。 短編集。 各短編のオチがスッキリしないので、読む時を選んじゃうなー…と、久々に読んで思った。 いや、それが今になったわけですが。 ちょっとオカルト、なんとなく落ち着かない結末ばかり、まぁでも好きです。ほんと。
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探偵事務所の非常勤探偵・葉村晶は決して手加減をしない。 友人・相葉みのりから持ちかけられた依頼は、念願の詩集を出版し転機を迎えようとしていた婚約者の死の謎。 事故死なのか、殺人なのか、葉村は関係者から徐々に真相に迫っていく。 女探偵・葉村晶の2年ほどを、季節ごとにまとめた連作短...
探偵事務所の非常勤探偵・葉村晶は決して手加減をしない。 友人・相葉みのりから持ちかけられた依頼は、念願の詩集を出版し転機を迎えようとしていた婚約者の死の謎。 事故死なのか、殺人なのか、葉村は関係者から徐々に真相に迫っていく。 女探偵・葉村晶の2年ほどを、季節ごとにまとめた連作短編集。 読者を欺くトリックの散りばめ方が巧く、読んでいて「ん?」と思わせついつい前のページを読み返してしまいます。 が、ミステリというよりも一種のオカルトホラー的な展開や、登場人物の性格、話し方にかなりクセがあるので、読者を選ぶかもしれません。 私はちょっとはまりきれませんでした。 最終編のラストはTVドラマっぽく、続編を読んでみたいと思ってしまうんですけどね。
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読後感しか覚えてないものもあって、再読ですが非常に楽しめました。 もっと葉村晶シリーズ出して欲しいな。
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