コンプレックス の商品レビュー
コンプレックスはたい…
コンプレックスはたいていの人は持ってますよね。コンプレックスの心理についての本。
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P199 人間がどうして生まれ、どうして死ぬかは、科学的に説明される。しかし、「私は一体どこからきてどこにゆくのか」という点について、こころの中に納得いく答えを得るためには、つまり、心の奥深く基礎付けるためには、神話を必要とする。 私:神話イコール物語ですね。 p183 つまり、...
P199 人間がどうして生まれ、どうして死ぬかは、科学的に説明される。しかし、「私は一体どこからきてどこにゆくのか」という点について、こころの中に納得いく答えを得るためには、つまり、心の奥深く基礎付けるためには、神話を必要とする。 私:神話イコール物語ですね。 p183 つまり、ユダヤ人として父権の強い家庭に育ち、父親との年齢差が非常に大であったフロイトにとっては、エディプスコンプレックスが大切であり、次男として生まれ、軽いせむしであったアドラー、しかも、精神分析学会に参加した時、フロイトは既に偉大な人として頂点にあり、その下の方につかねばならなかった彼としては、劣等感コンプレックスを重要と考えたのも無理からぬことである。エバンス「ユングとの会話」 私:なるほどです。 総評 私:この本は「ユング心理学入門」を違う切り口で解説した本で、新鮮味はあまりない。河合さんの本を最初に手にする人にとっては良書と思う。
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『ユング心理学入門: 〈心理療法〉コレクション I (岩波現代文庫)』で紹介されてて読みたくなって。 復習、復習。
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題名に惹かれ即購入。コンプレックスは誰にでもあるもの、なきゃないで薄っぺらい人間だよってユングが言ってて、うちのコンプレックスも肯定されたようなちょっと元気になった。そうか、コンプレックスにはトラウマ的要素もあるのか。カインコンプレックス、エディプスコンプレックスはおもろかった。...
題名に惹かれ即購入。コンプレックスは誰にでもあるもの、なきゃないで薄っぺらい人間だよってユングが言ってて、うちのコンプレックスも肯定されたようなちょっと元気になった。そうか、コンプレックスにはトラウマ的要素もあるのか。カインコンプレックス、エディプスコンプレックスはおもろかった。確かにあるかも…みんなのコンプレックス聞きたい。私は胸が小さい、音痴、浅く広い、恋愛下手いっぱいあるなぁ
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優越感もコンプレックスの1つ、他人より優れた自分でありたいというありのままの気持ちを愛せない気持ちの現われ。人間は同時に矛盾した気持ちを持つことがあり、その時に選ばれなかった方の気持ちを忘れたり、合理化したりする。コンプレックスというのは悪いことではない、コンプレックスも自分の中...
優越感もコンプレックスの1つ、他人より優れた自分でありたいというありのままの気持ちを愛せない気持ちの現われ。人間は同時に矛盾した気持ちを持つことがあり、その時に選ばれなかった方の気持ちを忘れたり、合理化したりする。コンプレックスというのは悪いことではない、コンプレックスも自分の中で消化して認められるようになれば、自分の1つとなり、人間的に成長出来る。夢のなかでは自我が弱くなるため、コンプレックスのイメージが表出しやすくなる、しかし言語化されずイメージのためどう解釈するかが大切。コンプレックスを人格化することで対決しやすくなる、例えば肺がんの場合、肺がんのままとらえると生理的な恐怖だけしか捉えられない、死という概念に人格を与えることで、それに対する様々なものと対話できるようになる。現代社会は、様々な儀式が形骸化してしまっている。(例えば卒業式などは新しい社会に出る自分の覚悟を決めさせるものではなくなっている)なので自分で自分のイニシエーションをおこない、新しい自分の受容を行わなければならない。
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臨床心理学を学び始めて、だいぶ早い段階でprizeをもらってしまった。それがこの本。この本に出会えただけで、この道を選んだ価値があったなと。 「コンプレックスは自分の可能性である」みたいな言葉があったんだけども、なんて素敵な言葉を使うんだろうと思う。嫉妬しておこう。
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ユング派の心理学者、河合隼雄による、コンプレックスに関して現代人に対して強烈な示唆を与えてくれる一冊である。 コンプレックスと劣等感は同義でないことから始まり、自己実現に至る道筋を与え、締め括られる。 一般女性の体験から、神話まで、充実した事例を取り上げてあり、心理学初心者に...
ユング派の心理学者、河合隼雄による、コンプレックスに関して現代人に対して強烈な示唆を与えてくれる一冊である。 コンプレックスと劣等感は同義でないことから始まり、自己実現に至る道筋を与え、締め括られる。 一般女性の体験から、神話まで、充実した事例を取り上げてあり、心理学初心者にも大変わかりやすい内容だった。
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50年前の本というのが驚き。 劣等感コンプレックス≠劣等性の認識という説明をしている章が面白い。その章で記されるソフトボールの例は、4年前の私の高校時代でも見られた光景である。50年後の若者が読んでも共感できる例が示されていることに凄みを感じた。 また、コンプレックスの解消が簡単...
50年前の本というのが驚き。 劣等感コンプレックス≠劣等性の認識という説明をしている章が面白い。その章で記されるソフトボールの例は、4年前の私の高校時代でも見られた光景である。50年後の若者が読んでも共感できる例が示されていることに凄みを感じた。 また、コンプレックスの解消が簡単なものではなく、爆発に近い形で起こるという部分は思い当たる節がある。 自己理解につながり、何度も読み返したくなる本。
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かなり噛み砕いて書いてあり、様々な事例とともに紹介されているため、とても分かりやすい。 コンプレックスとはマイナスの要素だけでない。それを乗り越えた先に人格の発展があると考えれば、かなり救われるものがある。 (人間の心の中は無意識の領域がかなり大きくあると考えられるが、それらを...
かなり噛み砕いて書いてあり、様々な事例とともに紹介されているため、とても分かりやすい。 コンプレックスとはマイナスの要素だけでない。それを乗り越えた先に人格の発展があると考えれば、かなり救われるものがある。 (人間の心の中は無意識の領域がかなり大きくあると考えられるが、それらをいちいち意識していたら正常な意識、思考など保てないだろう。意識的な自我をメインとして据えながらも、それらを補うものとして無意識領域があり、その中で何らかの感情によって結合されている心的内容の集まりがコンプレックス(複合体)である。) 自我を自分で作り上げること、自分自身を冷静に見つめることが日本人は苦手である。ゆえに自我が弱くなり、コンプレックスに飲み込まれやすいのだろう。コンプレックスによる精神症の解消のためには、自分自身を見つめ自我を強くするか、コンプレックスを受け入れて自我に統合していくかの作業が必要。 私は母親が好きだが、昔から外出先では些細なことで母親の粗が見えてしまうことが多かった。家では結構べったりだったのだが、外では嫌な面が目につき冷たくしてしまい、後でそんな態度を反省するということが多々あった。今思うと、これもコンプレックスなのだろう。母親が好きで、一緒にいたいと思う反面、自立しなければという気持ちも働いている。親からうまく自立できなかったために、こういった態度を取ってしまうのだろうか。
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コンプレックスとは、無意識にある感情を伴った心的複合体で、意識・自我に様々な影響を及ぼす。それは個人の経験や外的環境に左右されており、自我と対をなし、抑圧されたり暴走したりする。意識されない領域が存在するということ、一定の統一により安定している自我に対し、影としてあるコンプレック...
コンプレックスとは、無意識にある感情を伴った心的複合体で、意識・自我に様々な影響を及ぼす。それは個人の経験や外的環境に左右されており、自我と対をなし、抑圧されたり暴走したりする。意識されない領域が存在するということ、一定の統一により安定している自我に対し、影としてあるコンプレックスを意識し統合することで、より高次元の自己実現を促す構造は、人の成長にとって重要。人が成長する過程で親や性別は条件として存在しているし、地母などの元型・普遍的無意識についても、人間という根本的な構造がある限り、普遍的に共通する何かがある、という考察はその通りだと思う。
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