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コンプレックス の商品レビュー

4.2

43件のお客様レビュー

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2021/07/05

めちゃくちゃ面白い。心理学専攻だったのに河合先生の本は初めて読みました。 コンプレックスとは無意識下に存在しており何らかのきっかけで自我に影響を与える。もう1人の自分と言っても過言ではない。 コンプレックスは必ずしも悪ではなく、自我とうまく統合することができたら、今までよりもっ...

めちゃくちゃ面白い。心理学専攻だったのに河合先生の本は初めて読みました。 コンプレックスとは無意識下に存在しており何らかのきっかけで自我に影響を与える。もう1人の自分と言っても過言ではない。 コンプレックスは必ずしも悪ではなく、自我とうまく統合することができたら、今までよりもっと自我は成長する…。 言葉が難しくなくてわかりやすく、都度患者さんの事例が出てくるので面白くてどんどん読んでしまう。夢の事例がとても面白くて、これから自分も夢を見た時に分析したいなと思った。 コンプレックスは悪だと思っていて、解消されないものだとも思っていたが、自分で苦しみながらも受け入れることができれば少しずつなくなっていくかもしれない。 多分わたしは多くのコンプレックスが入り混じっている。紐解いていけるようになりたい。

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2020/11/05

その後の心理学の発展のために、またその後の社会のあり方の変容のために、内容が古くなってしまっているところも多いのだが、それでもこの本が今なお臨床心理学の名著として輝きを放つのは、河合先生の臨床心理の専門家としての矜持、クライアントに対する真摯な姿勢と暖かい眼差しが随所にちりばめら...

その後の心理学の発展のために、またその後の社会のあり方の変容のために、内容が古くなってしまっているところも多いのだが、それでもこの本が今なお臨床心理学の名著として輝きを放つのは、河合先生の臨床心理の専門家としての矜持、クライアントに対する真摯な姿勢と暖かい眼差しが随所にちりばめられているからなのだと思う。励まされる内容がとても多かった。折りに触れて読み返していきたい。

Posted byブクログ

2020/11/16

先日、長らく外見で悩んでいたコンプレックスの一つが解決に向かう出来事があった。その時、コンプレックスの解消がここまで心を軽くするものかと感動し、同時に、他のコンプレックスも解消していけば人生はもっと快適になるのではと考えた。 そこで、そもそもコンプレックスって何だっけを知りたく手...

先日、長らく外見で悩んでいたコンプレックスの一つが解決に向かう出来事があった。その時、コンプレックスの解消がここまで心を軽くするものかと感動し、同時に、他のコンプレックスも解消していけば人生はもっと快適になるのではと考えた。 そこで、そもそもコンプレックスって何だっけを知りたく手に取った一冊。 コンプレックスの定義等は本書参照だが、自分の中でも抱えていた内面のコンプレックスを考えるいい機会になった。家族との関係性、結婚に対する束縛感、苦手な同僚に対する嫌悪感と言ったものがどこから来ていたのか。 最終章の元型の話はあまり理解出来無かったが、全体通して、本を置きながら自問自答出来る良書だと思う。

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2017/07/08

15年ぶりくらいに再読。ふたたびの感動。 91pから始まる船と船長に例えてコンプレックスを説明するくだり。 そして78pの、自分の本当の感情に気がついた時の描写は何度読んでも素晴らしい。

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2016/10/30

無意識に認めたくない劣等感を持っている状態をコンプレックスと呼び、劣等であってもそれを認められていればコンプレックスとは言わない。 その様々なコンプレックスの形についての解説。それを打ち破る為には、大きな犠牲、破壊的な局面を乗り越えなくてはならない場合がある。 『仲間が集ってソフ...

無意識に認めたくない劣等感を持っている状態をコンプレックスと呼び、劣等であってもそれを認められていればコンプレックスとは言わない。 その様々なコンプレックスの形についての解説。それを打ち破る為には、大きな犠牲、破壊的な局面を乗り越えなくてはならない場合がある。 『仲間が集ってソフトボールをしようというとき、「僕は下手だから」というので応援にまわったり、ボールひろいをしたりして楽しく共に時間をすごす人は、ソフトボールについて「劣等」であり、それを認識しているが、劣等感コンプレックスをもっていない。この場合、下手なくせに無理にピッチャーになりたがったり、失敗したことで何時までもぶつぶついったりする人の方が、むしろコンプレックスをもっているといえる。つまり、この人達は劣等であることを認めていないのである。』p58

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2014/02/27

河合隼雄先生の本は読んでみたいと思っていて、ようやく読んだ初めての一冊。 さぞかしお話の上手な方だったのだろうなぁと思いました。古い本だけど、古さを感じさせない。とても面白くて、分かりやすくかった。

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2013/12/16

コンプレックスというと、ネガティブなイメージを抱きがちだが、本書を読むことによって、ポジティブな面もあるということを知った。 また、私たちは日頃他人の行動を評してコンプレックスから来てるだのなんだの言いがちだが、コンプレックス自体はそんなに単純なものではなく、複雑な要因からきてい...

コンプレックスというと、ネガティブなイメージを抱きがちだが、本書を読むことによって、ポジティブな面もあるということを知った。 また、私たちは日頃他人の行動を評してコンプレックスから来てるだのなんだの言いがちだが、コンプレックス自体はそんなに単純なものではなく、複雑な要因からきているものであるということを知った。

Posted byブクログ

2013/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コンプレックスとは何か?について、一歩踏み込んだ考察が書かれている本。人間誰しも持っているコンプレックスが、家族や人生、思考にどのように絡んでいるのか、どこにその源泉があるのか、、どのように解消していくのか、がよく分かると思います。 若干、言い回しや文言が専門的なため読みにくいと感じるものもあるし、一読では頭に入ってこないところもあるけれど、それほどコンプレックスというものが複雑で多層構造を持っていることの裏返しでもある。 コンプレックスを船・船長・交渉係にたとえてる部分は秀逸。コンプレックスの動きがよく分かりました。

Posted byブクログ

2013/07/09

大学時代、いくつかの講義の後、自分なりにサブテキストと成り得る本を買って いろいろ補ってみよう……と、手を出したうちの1冊を思い出したのでメモ。 一般人が日常的に様々な場面で口にする「コンプレックス」という言葉の 本来の意味(=「劣等感」ではない)と、 それを最初に用いたユングの...

大学時代、いくつかの講義の後、自分なりにサブテキストと成り得る本を買って いろいろ補ってみよう……と、手を出したうちの1冊を思い出したのでメモ。 一般人が日常的に様々な場面で口にする「コンプレックス」という言葉の 本来の意味(=「劣等感」ではない)と、 それを最初に用いたユングの心理学について書かれた本。 ■complex=感情を担った表象の複合であり、抑圧されて無意識下に存在するもの。

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2012/10/22

意識下で統制することのできない「自分」。出来なかったことや、自分でも思いがけない行動、他者の振る舞い、自分の振る舞い。その裏に見え隠れする無意識とコンプレックス。人間だれしもコンプレックスを抱えていて、それに対しての観察や克服が、自分を飛躍させ、新たな自分として歩む為の通過儀礼と...

意識下で統制することのできない「自分」。出来なかったことや、自分でも思いがけない行動、他者の振る舞い、自分の振る舞い。その裏に見え隠れする無意識とコンプレックス。人間だれしもコンプレックスを抱えていて、それに対しての観察や克服が、自分を飛躍させ、新たな自分として歩む為の通過儀礼となる。コンプレックスというものを見つめ直し、自分や他者を顧みる良い機会となるかもしれない。

Posted byブクログ