コンプレックス の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 「コンプレックス」という言葉は日常的に用いられるが、その意味を正確に理解している人は少ない。 それは、現代なお探険の可能性に満ちている未踏の領域、われわれの内界、無意識の世界の別名である。 この言葉を最初に用いたユングの心理学にもとづいて、自我、ノイローゼ、夢、男性と女性、元型など、人間の深奥を解き明かす。 [ 目次 ] 第1章 コンプレックスとは何か 第2章 もう一人の私 第3章 コンプレックスの現象 第4章 コンプレックスの解消 第5章 夢とコンプレックス 第6章 コンプレックスと元型 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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香山リカさんが、「最近、鬱病ですといって会社を休んでおいて趣味のことには元気に出掛けていく人がいる」 と言っていたが、この本の中で、鬱だと言っていても趣味のことは楽しくできる人はいる、というようなことが書いてあった… ・・昔から似たような人いるようです!
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故河合隼雄氏の、ユング心理学入門である。 結論は、「コンプレックスは人にとって無くてはならぬもので、無くしてしまえば、人の心は無気力に形骸化する」という内容であり、ここではコンプレックスとは、世間一般の言い方のそれではなく、深い自己の暗い一部である。よく最近のニュースなので「心...
故河合隼雄氏の、ユング心理学入門である。 結論は、「コンプレックスは人にとって無くてはならぬもので、無くしてしまえば、人の心は無気力に形骸化する」という内容であり、ここではコンプレックスとは、世間一般の言い方のそれではなく、深い自己の暗い一部である。よく最近のニュースなので「心の闇」などと表現されているもののようである。 だから、コンプレックスを「無いもの」として、心の奥底に押し留めることは、勿論、一番危険でありコンプレックスと、自我を行き来しつつ、次の成長へと人は展開して行くべきといった、内容が書かれている。 どうも、人は心の奥底にある「闇のようなもの」をあってはいけないものと、思いがちで、それを意識した途端不安を覚えたり、逆ベクトルへ突っ走る(影に支配される人生)ことがあったりするけれど、どちらも、誤っていて、自分の心とは常に向き合い、自我の成長へ結びつけることが大事なのである。 日本は今混沌としていて、混沌としている状態を別に気にすることなく殆どの人が生きている。様々なニュースがあれど、別に、毎日を普通にすごせばよい。混沌をべつにそれでいいと、受け入れている今の日本は日本らしいとも思う。ニュースに振り回されるよりよい。 ただ、問題なのは、素晴らしい生き方をしている人も、辛い状況に耐えて生きている人も、隠れてしまい、混沌だけが、そこらへんを覆っている。だから、人が自己を見つめる時、何が「コンプレックス」かを見極めることが、現在難しくなっている。河合氏もそれに少し言及しつつも、自分は社会学の専門じゃないから、語れないと、そのへんはお茶を濁している。 長く刷を重ねていて、何と初版は1971年なので、多少まだ、フェミニズムに対しての筆者の戸惑いを感じる部分もあるけれど、それでも、この本は心理学の入門としては、わかりやすく面白く、とても好きな本だと思った。
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一家に一冊本。 現代の病巣がこの本一冊で解決するんじゃないかしら。40年近くも前に書かれた本とは思えない。 色々な壁にぶつかった時 頑張れ自我 って思うだけで 結果はどうであれ前向きになれる気がする。 嫌な相手と対峙した時も その人の自我ではなく、コンプレックス を思うことで...
一家に一冊本。 現代の病巣がこの本一冊で解決するんじゃないかしら。40年近くも前に書かれた本とは思えない。 色々な壁にぶつかった時 頑張れ自我 って思うだけで 結果はどうであれ前向きになれる気がする。 嫌な相手と対峙した時も その人の自我ではなく、コンプレックス を思うことで、少しだけ心を広く接することができると思う。 自己実現への道がこれほど明確に示されている本に出会えたことが うれしい。 ヘタなハウツー本を読むよりよっぽどためになる。 みんなに薦めたろ〜〜
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俗にいう『コンプレックス』とはどういうものなのか。 あの河合隼雄さんが『コンプレックス』とはなんたるかを噛み砕いて分かりやすく解説してくれたもの。
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コンプレックスとは何か、コンプレックスの危険性など人間が感じ取るコンプレックスを詳しく書いてある本。
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コンプレックスは劣等感に似ているが、 劣等感そのものや、またこれが自分の劣等感と認識していることではなくて、 それを認めることによって自分の自尊心を傷つけるようなものをコンプレックスというらしい。 二重人格などもコンプレックスが大きくなった極端な例らしく、 症例の紹介などもあって...
コンプレックスは劣等感に似ているが、 劣等感そのものや、またこれが自分の劣等感と認識していることではなくて、 それを認めることによって自分の自尊心を傷つけるようなものをコンプレックスというらしい。 二重人格などもコンプレックスが大きくなった極端な例らしく、 症例の紹介などもあって非常に興味深かった。 最後に参考文献の紹介もあったが、 何分出版がかなり古いものなので現代でも参考文献としての価値があるのかどうかは判断しかねる。
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「私のあの行為は、実はコンプレックスがあるから?」平日の仕事帰り、自転車で通っているとマンションの駐車場辺りで子どもを遊ばせて、おかあさまどうしは、井戸端会議。その情景にものすごく嫌悪感を感じる私。これってもしかして、コンプレックスなのかなぁ、と、初めて思ったのでした。なんとこの...
「私のあの行為は、実はコンプレックスがあるから?」平日の仕事帰り、自転車で通っているとマンションの駐車場辺りで子どもを遊ばせて、おかあさまどうしは、井戸端会議。その情景にものすごく嫌悪感を感じる私。これってもしかして、コンプレックスなのかなぁ、と、初めて思ったのでした。なんとこの本、71年初版!読み継がれているなぁ。やっぱり、昔に書かれた本だからか、最近読んだような、明快な分かりやすさはそこまでなく、若干時間がかかったし、もうこの書かれた頃とは諸説が変わってきているんじゃないかなぁ、とも思ったけれど、河合隼雄さんの本は、やっぱり少しは読んどいた方が良いよね、と思ったのでありました。
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at first imp/ 文字通り目ん玉ひん剥きましたとも!一般的にいういわゆる「コンプレックス」が実は本来はこんなに違う意味だったなんて…! しかしこっちはこっちで怖いっつーかすげえっつーか、うん、ものすごく、面白かったけど………。
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高校生の頃の誕生日に親父からもらった本だと記憶している。 当時は寝る前に睡眠誘導材として読んでいたが、最近あらためて読み返すととても興味深い。 コンプレックスと言う言葉は誤って使われることも多い。イメージとしては理解したが言葉で説明できない。拾い読みしかしていないので通読が必要...
高校生の頃の誕生日に親父からもらった本だと記憶している。 当時は寝る前に睡眠誘導材として読んでいたが、最近あらためて読み返すととても興味深い。 コンプレックスと言う言葉は誤って使われることも多い。イメージとしては理解したが言葉で説明できない。拾い読みしかしていないので通読が必要。
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