知的生産の技術 の商品レビュー
知的生産への敬意。梅棹先生でさえ物忘れをして何度でも【大発見】をしてしまう、だからカードでの整理が必要、との話に安堵する。 デジタル化の時代、どう情報を整理すべきか。
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時代を越えて参考になる!と手放しでは言い難く、さすがにデジタルに取って代わられた部分も多い。 カードという単位で情報を管理する考え方は大変すばらしいものと賛同はできるが。 タイプライターで頑張っているところなどは微笑ましく読める。 日本人が手紙を書かなくなったのは内容第一主義で...
時代を越えて参考になる!と手放しでは言い難く、さすがにデジタルに取って代わられた部分も多い。 カードという単位で情報を管理する考え方は大変すばらしいものと賛同はできるが。 タイプライターで頑張っているところなどは微笑ましく読める。 日本人が手紙を書かなくなったのは内容第一主義で形式を否定してしまったからではないか、 特別な才能のない普通の人間にとっての情報交換手段として手紙が復権するには、形式を再建するしかないと書いていて、 これは「お世話になっております」のビジネスメールを完全に予見していると思って感動した。
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文章の執筆など、あらゆる知的生産について、筆者なりのコツをまとめた本。 メモ術に関する内容は、Zettelkastenに通じるところも多い。 かつて途中で断念していたものを再読し、読了。 出版から時を経てなお色褪せない内容もある。
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本を読んでいると、知識が定着していないことに気がついた。最近は、メモを取り定着しやすいように心がけていたがなかなか上手くいかない。本書は、同じような悩みをもつ人が問題点を認識するのに役立つだろう。 そもそも、私が無意識に求めていたことは、著者の言う、「追随的読書や批判的読書では...
本を読んでいると、知識が定着していないことに気がついた。最近は、メモを取り定着しやすいように心がけていたがなかなか上手くいかない。本書は、同じような悩みをもつ人が問題点を認識するのに役立つだろう。 そもそも、私が無意識に求めていたことは、著者の言う、「追随的読書や批判的読書ではなく、創造的読書の方法」だと思った。本書には、知的生産の技術、その中でも整理についての技法がしっかりと書かれており、整理することの重要性を再認識した。 現在ではIT技術の発展により、Eメール等が普及しており、この本が書かれた当初の環境と大きく異なっている。それでも、著者の考え方が通用しない訳でなく、この考え方を基に、新しい技術を取り入れていくことで有効に活用できるのではと思う。 「独学大全」や「ライティングの哲学」等とあわせて読みたい一冊である。
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現代における反知性主義の起源をアメリカにおけるキリスト教の変遷を軸に読み解く書。 ニューイングランドにおけるピューリタニズムの運営上の変遷を基盤として起こったアメリカの独立戦争。 独立宣言にも代表されるように、そこから根付いていった「特権を認めない」という形でのラディカルな平等...
現代における反知性主義の起源をアメリカにおけるキリスト教の変遷を軸に読み解く書。 ニューイングランドにおけるピューリタニズムの運営上の変遷を基盤として起こったアメリカの独立戦争。 独立宣言にも代表されるように、そこから根付いていった「特権を認めない」という形でのラディカルな平等への熱狂が反知性主義へとつながると筆者は主張する。 本来の反知性主義とは既存体制に対して別軸を打ち立てることによる建設的で知性を要求する行為であるはずが、反知性主義が大衆化することで既存体制を破壊することだけが目的と化している事態を憂慮している点では私は筆者と考えを一にする。 本書は、オルテガ・イ・ガセットが「大衆の反逆」にて憂いた「ヨーロッパのアメリカ化」についてその歴史的成立について考察した本であると位置づけられよう。 大衆的反知性主義が世界的なうねりとなり、経済的貧困と格差が顕在化してきた日本においても目立つようになってきている。 多くの人に教養と知性が共有され、本質的な反知性主義が運用されるまでには時間がかかりそうだ。
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学校は知識は教えるけれど、知識の獲得の方法はあまり教えない、という部分に共感。 学びの場において、学びの方法について教えることに関して、疑問を持つ先生は多いのかもしれない。 しかし、中学になったとき、高校になったとき、それぞれの教科担任が、習得方法を伝えることで、学びが定着しやす...
学校は知識は教えるけれど、知識の獲得の方法はあまり教えない、という部分に共感。 学びの場において、学びの方法について教えることに関して、疑問を持つ先生は多いのかもしれない。 しかし、中学になったとき、高校になったとき、それぞれの教科担任が、習得方法を伝えることで、学びが定着しやすいと思う。成績の良い子は頭が良いだけではなく、学び方を知っている。 本書では、知的生産の技術をマスター出来ると思われては困る。刺激を受け、自分でいろいろ考えて、実行し、試行錯誤して、自分なりの知的生産の技術を編み出してもらいたい、という願いが書かれていた。 考え、実行し、改善し、オリジナルな技術を発見することが、知性習得において欠くことが出来ない行為だと、改めて1969年出版の本から学んだ。
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著者にとってのだいじなところではなく、わたしにとっておもしろいところ、の読書。そして、書くときは、かんがえをまとめることが、ひじょうにたいせつ。 50年以上前なので古いところもあるけど、参考にしたい。
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読書メモの取り方 文の引用→自分の解釈中心に 日記の付け方 主観的な心の揺れ→事実を確認するための記録 知的生産といったら随分冷徹に聞こえるけど、記録を通して情報をスピーディーに解釈すると、自分の文脈でおもしろく語るスキルが身につくのだろうと思った。 もっと早く読んでおきた...
読書メモの取り方 文の引用→自分の解釈中心に 日記の付け方 主観的な心の揺れ→事実を確認するための記録 知的生産といったら随分冷徹に聞こえるけど、記録を通して情報をスピーディーに解釈すると、自分の文脈でおもしろく語るスキルが身につくのだろうと思った。 もっと早く読んでおきたかったけど、本格的に生産の担い手になる前に読めたことが幸運だった。
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おもしろかった。 昨今のハウツー本のご先祖さまみたいな本。1969年刊。 1ページ目から「ひらがな多いな!」と思ったけれど、ひらがなタイプライターが日本にやっと3台だけある時代らしい。 手書きからタイプライターに移行できた喜びが伝わってくる。 学校に「情報科」という科目を置...
おもしろかった。 昨今のハウツー本のご先祖さまみたいな本。1969年刊。 1ページ目から「ひらがな多いな!」と思ったけれど、ひらがなタイプライターが日本にやっと3台だけある時代らしい。 手書きからタイプライターに移行できた喜びが伝わってくる。 学校に「情報科」という科目を置くようになるのでは、と予見されている。 京大カードの使い方が知りたかったんだけれど、もっとずいぶん広い範囲における話だった。 とりあえず ・日付と見出しをつけよ ・一項目一枚 ・書いて終わりではない、並べよ というのは分かった。
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読了。著者は2010年頃亡くなったようだ。スマホが普及され始めたころだろうか?スマホでほとんどできるのを知って著者はどんな感想を持つのか知りたくなった。
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