知的生産の技術 の商品レビュー
最近、京大カードを手作りして持ち歩いている。京大カードに代わるものとして、ファイロファクスやモレスキンと様々なものを使ってみたのだが、どこに書いたかすぐに取り出せずにいたところ、兄がこの本を読んで参考にしてみたらと梅棹忠夫さんの知的生産の技術を貸してくれた。 早速、読んでみると情...
最近、京大カードを手作りして持ち歩いている。京大カードに代わるものとして、ファイロファクスやモレスキンと様々なものを使ってみたのだが、どこに書いたかすぐに取り出せずにいたところ、兄がこの本を読んで参考にしてみたらと梅棹忠夫さんの知的生産の技術を貸してくれた。 早速、読んでみると情報を整理して取り出すということは、今の時代の方が多くなっている行為なのだと思いあたり、この本は元祖ライフハック本だという気がした。 そして、京大カードの使い心地は、わたし個人にはとてもいいものだった。 最近、全てを京大カードに書き込みたい衝動にかられている。
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知的生産を行うための技術、今でいうライフハックの古典名書であることは間違いない。 いろいろな示唆は得られるけど、どうしても時代背景が古いので、何が何でもこれを読まなくてはいけないということはないと思う。 作者の生きた時代の創意工夫の葛藤自体を楽しみ、参考に出来る人は読んで面白いけ...
知的生産を行うための技術、今でいうライフハックの古典名書であることは間違いない。 いろいろな示唆は得られるけど、どうしても時代背景が古いので、何が何でもこれを読まなくてはいけないということはないと思う。 作者の生きた時代の創意工夫の葛藤自体を楽しみ、参考に出来る人は読んで面白いけど、今現在において即効性のあるヒントを得たい人は、最近の知的生産術系の本を読めば良いと思う。
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----- 自分が生まれるよりも前に書かれた、 知的生産に関する「お作法」を切々と説明した本。 知的生産のためにはそれだけ「蓄積」と「整理」が 重要なんだということなんだと思う ----- ゴールデンスランバーにあった一節。 大切なのは「習慣と信頼」というのが ここで妙に繋がる。...
----- 自分が生まれるよりも前に書かれた、 知的生産に関する「お作法」を切々と説明した本。 知的生産のためにはそれだけ「蓄積」と「整理」が 重要なんだということなんだと思う ----- ゴールデンスランバーにあった一節。 大切なのは「習慣と信頼」というのが ここで妙に繋がる。 「蓄積」も「整理」も、習慣になっていないと意味がない。 -----
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京都大学名誉教授、国立民族学博物館名誉教授の梅棹忠夫(1920-)によるデータ整理術紹介。 【構成】 はじめに 1 発見の手帳 2 ノートからカードへ 3 カードとそのつかいかた 4 きりぬきと規格化 5 整理と事務 6 読書 7 ペンからタイプライターへ 8 手紙 9 日記と...
京都大学名誉教授、国立民族学博物館名誉教授の梅棹忠夫(1920-)によるデータ整理術紹介。 【構成】 はじめに 1 発見の手帳 2 ノートからカードへ 3 カードとそのつかいかた 4 きりぬきと規格化 5 整理と事務 6 読書 7 ペンからタイプライターへ 8 手紙 9 日記と記録 10 原稿 11 文章 おわりに 本書は読まずともB6サイズの京大型カードの名は聞いたことがある人もいるかも知れない。本書は最初から最後まで、一貫したデータ整理術について述べられており、その中核をなす思想が記録の「規格化」であり、その規格化の主要ツールが京大型カードによる記録と分類である。 本書が1969年と既に40年以上経過しているため、その手法も今となっては手間と物理的スペースばかり食うものに見える。しかし、データを蓄積し、それを知的生産の必要に応じて取り出すという作業そのものは無くなっていないし、人文系の研究のように今なお紙媒体からの情報取得に重きを置いている分野については、梅棹式の整理術もまだまだ通用するのかもしれない。
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カードは、忘れるために書く。パソコン、インターネットの発達前夜、著者が試行錯誤してきた、情報の取扱術。今や、パソコンがタイプライターに代わり、カードもevernoteで代用できよう。だが情報をたいせつにするしつけが必要。だが、情報をたいせつにすることのしつけが必要という、著者の精...
カードは、忘れるために書く。パソコン、インターネットの発達前夜、著者が試行錯誤してきた、情報の取扱術。今や、パソコンがタイプライターに代わり、カードもevernoteで代用できよう。だが情報をたいせつにするしつけが必要。だが、情報をたいせつにすることのしつけが必要という、著者の精神は、現代にも通用する。来たるべき情報社会を予言していたかのような、先見性や、情報取扱術のトライには瞠目する。1969年初版。
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大阪でやってた梅棹忠夫展が東京にも来るのが気になってたもので。 1969年っていうと43年前か。 当然パソコンもなかった時代に、肉体労働による生産から、頭を使った知的生産が今後の世の中のメインになるだろうと予想して、んじゃあ知的生産がちゃんと出来るようになるための技術について考...
大阪でやってた梅棹忠夫展が東京にも来るのが気になってたもので。 1969年っていうと43年前か。 当然パソコンもなかった時代に、肉体労働による生産から、頭を使った知的生産が今後の世の中のメインになるだろうと予想して、んじゃあ知的生産がちゃんと出来るようになるための技術について考えなきゃいけないよね、という事について、京大式カードの使用みたいな具体的な方法で説明した本。 先見の明が明るすぎて、今読んでも充分面白かった。 この本のなかで具体的にあげられている情報のメモ、記述法、整理法などなどは、今現在はパソコンがおおかた手助けしてくれるようになった。 ただこの本のいちばん面白いところだと思った、情報の使用法みたいなものは、まだどんなアプリもわかりやすく実装してない気がした。 つまり、まだこの本が考えている情報社会との付き合い方まで、IT技術が追い付いていないともいえるわけで。 となるとこれは新しい技術開発のヒントになりますよ。 情報ってのは、集めるだけじゃなくて、それを分類して整理しないといけない。 しかも知的生産のためには、分類したものを組み合わせて、新しいものにするために情報をうまく使ってあげなきゃいけない、と。 情報を集めたり、整理するだけで何か生産した気分になってしまうため、作業机と書斎は分けるべき、なんてことを聞いて感じた自戒も含め、とても刺激を受ける内容でした。 この中に書いてあること何個かやってみようかなあ。 集めた情報をタグ付けしながら分類して整理したあと、それを関連タグ順に緩やかに結びつけ、その情報群を同一画面上に並列して表示するアプリなんかがあったら一発で解決するんだけど。誰か作って。
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「知的生産」を掘り下げた本の中でのクラシックです。40年以上前の本ですが、インプット、アウトプットの関係を考えるという点で基本的な構え方を確認できました。今流行っている「手帳術」や「ライフハック」に通じる事が多くあって興味深く読めました。ここで、知的生産とは、「頭を働かせて新しい...
「知的生産」を掘り下げた本の中でのクラシックです。40年以上前の本ですが、インプット、アウトプットの関係を考えるという点で基本的な構え方を確認できました。今流行っている「手帳術」や「ライフハック」に通じる事が多くあって興味深く読めました。ここで、知的生産とは、「頭を働かせて新しい事柄を人にわかるかたちで提出すること」です。さらに具体的にいえば、「既存、新規の様々な情報をもとにしてそれぞれの人間の知的情報処理能力を作用させて、そこに新しい情報を作り出す作業」です。これはパソコンのない時代の言葉ですが、現代でも変わらない事だと思います。さらにこれからも変わらないであろうと思います。ネットやコンピューターが人間に取って代わる部分もきっとあるであろう未来において、大切なことなんじゃないかと思います。本のなかでは「手帳」「ノート」「読書」「日記」等を考察しています。これらの普遍的な役割の再確認や現代でパソコンで代用出来ることを考え、刺激を感じながら読めました。
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本書は梅棹忠夫氏個人の知的生産の工夫について書かれたものである。以下では,それを読んでの感想を中心に書きたい。 本書が出版されたのは1969年のことだそうで,実に43年前の作品ということになる。そのため,今とは知的生産に関する環境がかなり異なっている。例えば,当時はパソコンが...
本書は梅棹忠夫氏個人の知的生産の工夫について書かれたものである。以下では,それを読んでの感想を中心に書きたい。 本書が出版されたのは1969年のことだそうで,実に43年前の作品ということになる。そのため,今とは知的生産に関する環境がかなり異なっている。例えば,当時はパソコンが普及していなかったし,他にも様々な道具や手段が現在よりも遥かに少なかった。 それゆえ,環境が違うことで現在の知的生産に活かせる英知は限られてくると思ってしまうことは自然なことである。事実,本書に書かれている内容で,いくつかの事例に関しては現在ではあまり役に立たない道具や手段であったりする。 しかしながら,本書は環境が違う過去だからこそ,現在において価値を見出している点が主に2つある。まず一つ目に,昔は道具や手段が限られていたからこそ,その限られた手段を最大限効率的に活かすエッセンスがぎっしりつまっており,その点においては現在出回っているハウツー本よりもはるかに価値のある考察がなされている点である。二つ目に,環境が違うからこそ,その価値ある考察をいかに現在に適応されるかという,時間を超えた知的生産を考える材料を提供していることである。これらの長所は,先述した短所をはるかに上回るものである。 つまり,昔の本だから役に立たないということは決してなく,昔の本だからこそ読む価値がある本であるといえる。
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初出1969年のものが今もずーっと重刷されて 私のもっているのが88刷!! 本当にロングセラーの本です。 Re:sの編集長 藤本智さんが紹介してくださったのを きっかけに知った一冊。 情報が溢れる時代が来て 来て 来続けたなら…。 おぼれないための「整理整頓」が できた方が良いな...
初出1969年のものが今もずーっと重刷されて 私のもっているのが88刷!! 本当にロングセラーの本です。 Re:sの編集長 藤本智さんが紹介してくださったのを きっかけに知った一冊。 情報が溢れる時代が来て 来て 来続けたなら…。 おぼれないための「整理整頓」が できた方が良いなぁと考えさせられました。 私にとって2012年のテーマ本。
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日々の発見は今まで通りモレスキンのノートで。こざね法は、パソコンではできなさそうだから、まねして小さい紙でやってみよう。
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