水の中のふたつの月 の商品レビュー

乃南アサ(著者)

2011/07/19

女の子三人組の腐れ縁のお話。

占いやおまじないに凝るのはティーンの女の子の常だし、大人になっても、その延長線上にニセ科学信仰やエセ宗教信仰があるくらいだから、こうしたことに過剰に入れ込む非論理性には真実味があります。
しかし、登場人物に誰一人感情移入できず、人間関係といい事件といい、ひたすらグロテスクで後味が悪くて参った。

過去の出来事を、一人称の中身を変えながら、謎解きふうに小出しに語っていくという、ちょっと凝った構成なのですが、ラストが簡単に予想できてしまって、せっかくの工夫も効果が今ひとつ。

渦中の男性視点で書いたら、もっとわけのわからない怖さが出て、並以上のホラーになったんじゃないのかなあ。

2009/10/07

小学生の時に同級生だった3人が再会したことによって、甦る過去の事件。
そして、交わした約束が破られた時に迎える結末は・・・。

過去と現在の話が交互に展開していくと言う手法は珍しくはないし、今となっては、時代設定に違和感も感じます。
ただ、作品の初出年からすれば、手法も目新しいものだったかもしれませんし、時代設定は当然のことかもしれません。
個人的には、乃南作品としては、今ひとつという感じが残ります。

2009/10/04

現代社会に生息する、あたりまえで不思議な女性たちと、彼女たちの深層に潜む恐ろしい原体験を綴る、衝撃のサイコ・サスペンス。

2009/10/04

少女時代に仲良しだった３人組が十数年振りに再会し、昔の約束が甦る。
昔よく流行ったこっくりさんやおまじないが絡んだ、心理サスペンス。

2009/10/04

毎日予定で埋まっていないと耐えられない女と、見栄っぱりで嘘ばっかりつく女と、頻繁に手を洗うことをやめられない女、三人が小学生の時に交わした秘密の「約束」とは一体何なのか。 長い年月が経った今、ようやく歯車が廻り始めた。

うーん。恐ろしい。エピローグなんかはもうとっても怖かったです。
やっぱり乃南さん、読むんじゃなかったぁぁぁぁぁ！！
こういう女のどろどろ、ぐちゃぐちゃ、うじうじ系は苦手です、私。なんだか読んでてしんどくなるんですよね・・・・。はぁぁ。

なんとなく、途中から想像がついてきて、ラストを予想しながら読んでたのですが、なんだかんだいいながらでも最後の最後まで、異様な三人の友情の行く末が気になって気になって、一気に読んでしまいました。やっぱり力作です。ぐいぐいひっぱられます。
こんなに嫌気がさしても。

女たちの性格描写がリアルすぎて、へとへとになりました。

あと、水の中のふたつの月。あ、そーゆーことか、うわ、こわ。って感じです。

2009/10/04

エンドレスかょー！と誰もいつまでも幸せになれない女の話。ちょっとｸﾞﾛくて私には合わんかな。。2006.04

2009/10/04

小学校の同級生３人が成人して東京で顔を合わせたところから、起こる出来事と３人が子どもの頃の出来事を絡ませながら話が展開していく心理サスペンスホラーで、最後に題名の「水の中のふたつの月」に結びついていく

2009/10/04

久し振りに再開した仲良し3人組。彼女たちは何かを忘れていた。いや故意に忘れていたのかもしれない。しだいに明らかになる遠い記憶。3人が犯した罪とは一体何だったのか。

登場人物たちに好感を持てず、あまり感情移入できなかった。結末はまあまあだとしても、これはちょっといまいちだな。

2016/06/24

「私よ、恵美。松田恵美よ！ 懐かしいわぁ、ねぇ、元気？」
10年以上連絡が途絶えていた小学校時代の親友からの突然の電話。
恵美に半ば押し切られるような形で、月本亜理子、松田恵美、京極梨紗の3人は、再会する事になったが…。
手帳を予定でぎっしりにしないと気が済まない亜理子、見え透いた嘘をつく恵美、異常なまでに頻繁に手を洗う梨紗。
それは、すべて、小学校の時の"約束"の為だった…。

そこはかとなく不気味な雰囲気が漂う、実に夏向きな作品（笑）。
読んでいくと、なんとなく見当は付いてくるんだけどね。

それでも、乾君の件は、予想以上にエグかった。（￣□￣‖）
一件落着かと思いきや、エピローグでまた、ゾクッとしたりなんかして。

2009/10/04

本当にこの作品はダメでした。
即座に売りに出しました。
この作品はは私的に理解不能な部分が多すぎます…
乃南さんの作品って、差が激しい気がする。